宮城県石巻市 ボランティア報告(2)   

 宮城県石巻市でボランティアをしてきました。報告の2回目です。

北上川近くの仮設住宅へ
 私たちが訪ねた仮設住宅は、北上川のすぐそばにありました。5メートルほど(3~4メートルぐらいかも)の土手を越えると、そこは水を満々とたたえた川です。正直、「えっ!?」とびっくりしました。
 二人一組になって、住宅の方々のお話しをききましたが、やはり、「こんなに川の近くで、本当に不安で、できれば違う場所がよかった…」と話しをしてくださった方がいました。
かみしめた被災した方々の思い
 「私は津波のとき、知り合いのアパートの3階に非難した。家族全員無事だったが、本当に怖かった。水に流されているお父さんと子どもの死体も足元で見た。もう水は見たくないし、そこに戻るのはいやです。それなのに…、なぜこんなところに仮設住宅を建てたのか。市役所の人は、ここは水が上がってませんよ、と説明されたが、近所の人に聞くと浸水した、と…。でもわがままは言えないと思って、ここに来ました」
 「津波で家を失った人が、住んでいたところに戻りたいと言っている、と調査結果などが発表されているけど、私は戻れません。津波を直接経験した人は、よろこんで戻れる状況にないと思う。でも、みんなローンをかかえていたり、大変です。そういうバックボーンがあることをわかってほしい」
 「復興計画の説明会にも行ったが、結局、防波堤を高くするなどの公共工事。それだけであれば、これまでとまったく変わりがない。住んでいた人の生活支援、安全なところに家を建てられるようにする支援こそ求められていると思う」
 本当に、そのとおりだと、話してくださった方の一言一言をかみしめました。(つづく)

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by hara-noriko | 2011-08-13 23:16 | 活動日誌 | Comments(0)

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