6月議会一般質問から(1) みなみ保育園民営化   

 いま開かれている6月議会の本会議で一般質問をしました。その内容を3回に分けて紹介します。1回目は、みなみ保育園の民営化についてです。6月9日に「6月議会前半を終わって」という報告をさせていただきました。この記事といっしょに質問を読んでみてください。(記事はこちらから)

続く異例の事態
 行政報告でも質疑をおこないましたが、今回のみなみ保育園民営化は、異例の事態が続いています。
 まず、第1に、父母に説明した内容を変更した公募要領で募集が行なわれました。
 第2に、応募してきた4つの法人のうちの一つが、園長候補の履歴書を市に提出していながら、同時にハローワークで園長の求人募集をかけていることが父母の指摘により発覚し、選定からはずされました。
 第3に、東京都との約束があるとの理由で、選定委員会は余裕のないスケジュールとなり、現地視察も委員がばらばらに行く事態となりました。
 第4に、選定委員会が終了してから2カ月近く選定結果が発表されず、結局第1位の法人が辞退していました。
 第5に、現時点でも会議録や選定の点数は公表されていません。
 私は、今回の選定はやり直すべきだと思います。

おおもとは市長の公約違反にある
 そもそも、なぜ、こんなことになったのでしょう。
 そのおおもとは、市長の公約違反にあると私は思います。
 昨日、他の議員の質問で、あり方検討委員会について触れられていましたが、馬場市長は、「あたたかい市政をつくるみんなの会」との政策協定で、「保護者・市民の参加する保育園のあり方検討委員会」を設置することを約束し、その内容は、広く市民に知らされました。まさに、公約です。
 保育行政についてあり方検討委員会で議論することを約束しているのですから、当然、待機児問題から民営化問題まで検討されるはずだったのです。市民・関係者のみなさんは、民営化問題を議論できる、と思い込んでしまったのでなく、事実、議論する場になるはずだったのです。しかし、議会のなかでの議論により、民営化の是非は問わない、と市長が中身を変えてしまいました。そして、議会での反対があり設置できず、結局最後は、自分からとりさげ、新システムの子ども子育て会議に話しを変えてしまいました。
 ここで、肝心なのは、検討委員会を設置できなかったことより、市長が、民営化問題を市民参加で議論することをしない、と判断してしまったことなのです。
 市民のみなさんは、野崎市政のときは、トップダウンですすめられた保育園民営化が、市民参加で議論して決めていけることに期待したのです。そこを裏切り、みなみ保育園の民営化をすすめることは、まぎれもなく公約違反なのです。こうした姿勢が、法人選定にも影を落としているのではないでしょうか。

 2点うかがいます。
 (1)1位に選定されながら辞退した法人は、財政上のことが理由とのことです。そうだとすれば、そもそも応募資格要件を満たしていなかったのではないですか。
 (2)法人選定委員会を3月までに終わらせなければならなかった根拠を示してください。

  カルガモのヒナ(落合川)
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by hara-noriko | 2012-06-10 10:18 | 市政報告 | Comments(0)

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