保育合研に参加して   

 8月2日から4日まで、福岡市で開かれた第46回全国保育団体合同研究集会(保育合研)に参加しました。
公立保育園民営化の分科会で学ぶ
 私は、公立保育園民営化の分科会で学びました。来年4月から本格実施するとされている、子ども子育て支援新制度について考えるうえでも、今年は、民営化の問題をしっかり考えたい、と思って参加しました。参加者は20名ほどだったので、全員が発言をして交流することができました。
子どもをどう育てるか
 まず、垣内国光先生(明星大学)より、新制度ともあわせながら基調となる報告があり、その後、各地のとりくみの報告が。それぞれのとりくみに学びながら、私がいちばん思ったのは、民営化は財政難などを理由に打ち出されるが、どういう保育が子どもたちにとって必要なのか、が本質的な問題ではないか、ということです。垣内先生は、民営化の問題は、「子どもをどう育てるのか」の問題だと話されました。
 以前、民営化問題の学習会で、ある退職した元園長先生が、「理不尽なことに対し、なんでだろう、おかしい、と感じることのできる子に育てたいと思って、私たちは保育してきている」と話してくださったことを思い出しました。
子どもに説明できるのか
 民営化は、ある日突然、先生方が入れ変わります。子どもにとって理不尽以外のなにものでもありません。そのときに、「おかしい」「どうして」と感じることは当然であって、そこに答える責任が民営化を進める大人にはあります。子どもに説明ができないなら、それはやってはいけないのです。
保育を受ける権利を保障する
 民営化のなかで辛い思いをした子どもたちに思いを寄せ、子どもの保育を受ける権利を保障していくこと。そして、焦眉の課題である待機児解消、障がい児保育の充実。また、児童虐待件数の増加、貧困率の上昇…、という状況のなかで、たとえ新制度になっても、公的保育が守られるようにしていくことが本当に大事だと思います。公立保育園をこれ以上減らすわけにはいかない…と強く思います。

  保育合研の会場で
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by hara-noriko | 2014-08-08 00:04 | 活動日誌 | Comments(0)

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