保育合研の集会宣言をぜひ読んでみてください   

 8月2日から4日まで、福岡市で開かれた第46回全国保育団体合同研究集会(保育合研)。4日の閉会集会に参加しました。会場では、東久留米から参加された方々の姿も!
 次女と一緒に、アーサービナードさんの記念講演を聞きました。「どうしてどうして?」と考え続けることの大切さ…心にひびきました。
 そして、閉会セレモニーへ…。福岡合研の実行委員会のみなさんの心を込めた歌、発言、集会宣言…。胸がいっぱいになりました。困難ななか、力をあわせて準備されてきたことに心から感謝です。すばらしい集会宣言、ぜひ読んでいただきたいと思います。
 来年は、東京です!

 集会宣言   2014年8月4日 第46回全国保育団体合同研究集会
 第46回全国保育団体合同研究集会は、2015年4月に子ども・子育て支援新制度がスタートするという緊迫した時期に、九州・福岡で15年ぶりに開催され、厳しい状況のなかでも全国47都道府県から6310名の人達が参加しました。
 九州は、全国と比べて公立の保育所・幼稚園が圧倒的に少なく、認可外施設の比重が高いところです。公的保育という点で、保育行政は立ち遅れています。だからこそ、今回の新制度をめぐる運動でも、福岡の保育関係者は、立場の違いをこえて公的保育を守り発展させるために大きな力を発揮して、全国の保育関係者を励ましました。
 運動の力で自治体の保育実施義務を定めた児童福祉法第24条1項を復活させた意義は極めて大きいといえます。
 今回の合研の分科会に提案された報告は、全体で182本にもなります。その提案をもとに、保育の制度はもちろんのこと、都市部の待機児童問題や過疎の保育の問題、子どもたちが日々安心して過ごせる環境、生活・遊びと豊かな発達などについて、保護者、保育所・幼稚園職員、広範な保育関係者がともに語り合い、学び合うことができました。
開催地福岡は、炭鉱から保育所が誕生した日本で最初の地域です。これからの時代を担う若い保育者が中心になり、忙しい合間をぬって、この歴史を学び、集会の準備をしてきました。また、集会参加を呼びかけるなかで1人、2人と送り出してくれる保育園や幼稚園も広がってきました。このつながりを大切にし、どの子どもも家族もすべてひとしくその幸せと発達を保障されるという福祉と教育の精神に立って、各自治体における新制度の具体化に働きかけていきましょう。
 いま、世界では、戦争によって多くの子どもが犠牲になっています。平和なくして子どもたちの幸せな今と未来はありえません。国は、第二次世界大戦に対する痛切な反省を踏まえて、「二度と戦争はしない」と誓い制定された日本国憲法の改悪を狙っています。「集団的自衛権」を容認し、日本を「戦争する国」に導こうとしています。私たちは、子どもたちを二度と戦場に送ることのないよう、人が人を殺し殺されることがなくなるよう、力を尽くしましょう。
 日本の各地でも、幼い子どもが巻きこまれる事件が後をたちません。子どもの貧困率も上昇を続けています。保育所・幼稚園は、こういう事件や貧困のもたらす悲劇から子どもと家族を守る最後の砦の一つです。困っていながら、声をあげることができず、保育所や幼稚園にたどりつけない子どもや家族を作らないために、私たちは手をつなぎ、国・自治体が責任を負う公的保育制度を守り発展させていきましょう。
 今回の集会のテーマ「輝け!子どものいのちと笑顔、語り合おう保育・子育ての未来を!」の実現に向けて、全国津々浦々で、一人ひとりが元気に声をあげていきましょう。
 「子どもは未来の宝」です!
 
  舞台と会場が一体となった閉会集会
保育合研の集会宣言をぜひ読んでみてください_b0190576_23532533.jpg

by hara-noriko | 2014-08-08 23:55 | 活動日誌 | Comments(0)

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