歴史に向き合わない安倍首相   

 8月15日、定例の土曜日夕方宣伝。戦後70年の終戦記念日。戦争法案(安保関連法案)反対のチラシは、いつもより受け取りがよかったと思います。安倍首相の談話により、不安と心配を感じている人がふえたのではないでしょうか。「侵略」「植民地支配」「反省」「おわび」などの言葉をちりばめたものの、どれひとつとして自分自身の考えや思いから発せられたものはありませんでした。しかも、記者会見で「侵略」について認めない姿勢をあらわにしました。
 冒頭部分で、日露戦争はアジアやアフリカの人々を勇気づけた、と述べ、途中の部分で、戦争にかかわりのない子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない、と述べ、最後は「積極的平和主義」を強調する…。この流れのなかに、安倍首相の本音がはっきりと出ていると感じました。もう70年の節目で区切りをつけたい、ここで切り替えるんだ、ということではないでしょうか。
 これからも平和を守り続けるためには、なぜ戦争は起きたのか、なぜ他国を侵略したのか、なぜ日本は間違ったのか、その事実を学び、決して風化させないことが必要です。「謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」という言葉に、子どもたちの知る権利、学ぶ権利を奪うのか、と思わずにはいられません。歴史に向き合わない安倍首相は本当に退陣してほしい。より強く思います。

【関連リンク】
戦後70年にあたって―「安倍談話」と日本共産党の立場 志位和夫委員長
安倍首相談話

セミの羽化
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by hara-noriko | 2015-08-16 12:05 | 活動日誌 | Comments(2)

Commented by なめねこ at 2015-08-18 17:58 x
 「将来の世代に謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」というのであれば、大日本帝国を無罪放免にしようと企図し、加えてその復活を願うような安倍クンやその仲間の人たちの言動こそ直ちに止めるべきかと。
止められないのであれば、国際社会においては責任逃れを図る言葉としてしか受け止めてもらえないでしょう。「未来志向」などと言ってごまかせるほど国際社会は甘くありません。
Commented by 原のり子 at 2015-08-23 00:19 x
コメント、全く同感です。ドイツのメルケル首相の発言とは大違いですね。

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