築地市場の豊洲移転 議場がどよめいた共産党の質問   

都議会を傍聴
 10月4日、東久留米市議会決算特別委員会に向けて、1日かけて市議団の会議。その後私は、日本共産党・大山とも子都議の代表質問を傍聴するため、都議会議事堂へ。予想通りすぐには入れず、モニターテレビを見ながら順番待ち。いよいよ、大山さんの質問、となったら中に入れることに! よかった!
地下水管理システム 不適格業者に発注していた
 なんといっても議場がどよめいたのが、豊洲新市場の地下水管理システムにかかわる事業を受注した業者(株・日水コン)が不適格だったのでは、との大山都議の質問のときです。この事業を受注する条件としては、地下水について解析できる実験研究室をもっていること、となっています。市場長は答弁で、「会社パンフレットなどで実験研究室を有していると確認した。唯一受託できる業者だ」と。
傍聴席から「どこまで目茶苦茶なんだ」のつぶやき
 大山都議は再質問で、私もそのパンフレットを見たが、実験研究室があるとは書いていない。会社に確認したところ、実験研究施設はなく、実験は外部に委託していると言っていた、と指摘。傍聴席からも溜息や、どこまで目茶苦茶なんだ、というつぶやきも。さすがに知事が、「必要であればプロジェクトチームで調べる」と言わざるをえませんでした。
移転中止に向けて本格的な検討をすすめるしかない
 地下水管理システムは、盛り土まで地下水が上がらないように水位を管理し、ベンゼンなど有害物質の濃度を測定、処理する、というものです。盛り土もせず、地下水がたまっている、そして基準値以上のベンゼンやヒ素が検出されている。また、建物の建設費も異常な高値、100%近い落札率。さらに、今度は、地下水の管理さえも不適格業者に発注していた…。4年間で3億円以上の随意契約で。…もう、移転中止に向けての本格的な検討をすすめるしかない、と強く思います。
百条委員会を設置して問題を解明するとき
 そして、百条委員会の設置を改めて全議員に向けて大山都議がよびかけたこと…本当に大事だと思いました。共産党は、15年前からいっかんして豊洲移転の問題点を指摘し、反対してきました。でも、都議会の圧倒的多数は移転推進の立場です。しかし、重大な状況のなかで、推進派だった会派も調査をするなどの変化が。ぜひ、本当に問題を解明していくために、百条委員会を議会全体で一致してすすめてほしい、と思います。
都政を都民の手に取り戻す
 大事なのは、豊洲問題に象徴される隠ぺい体質は、石原都政にあるとの指摘です。都民の声を聞かず、暮らし・福祉・教育を削り、大型開発路線を進めてきた…。ここを見直していくことが大事。都政の在り方が問われている、との大山都議の指摘は、共産党都議団だからこそです! 「都政を都民の手にとりもどす」…この夏に行われた都知事選のテーマはますます重要…実感です。

さっそく傍聴した内容をお知らせしました(5日朝、清瀬駅北口)
築地市場の豊洲移転 議場がどよめいた共産党の質問_b0190576_01504109.jpg

by hara-noriko | 2016-10-06 01:51 | 東京都政 | Comments(0)

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