3月議会初日に議案を否決   

2つめの議案で空転
 3月2日、東久留米市議会の3月議会初日でした。市長の施政方針演説のあと、議案審査に入りましたが、なんと2つ目で空転。結局、夜中の11時すぎまでかかり、議会は延会。休会日だった今日(3日)に続きをおこなうことになりました。
家庭ごみ有料化にかかわる補正予算案
 空転した議案は、家庭ごみ有料化(今年の7月からの予定)を実施するにあたって、有料袋を製造・管理・配送する業者の選定を昨年8月にプロポーザル方式で決めたが、年度内に調整がつかず、改めて競争入札で選定し直す。そのため、繰り越し明許費の追加、2017年度末までの債務負担行為を設定する、との補正予算です。しかも、時間がないので初日本会議で即決を、と。
共産党・村山議員の質問に市は答弁不能
 共産党の村山順次郎議員は、どういう経過なのか質問。一つひとつ事実関係を聞いていったところ、途中で市側は答弁できなくなったのか、昼前に休憩に入りました。ところが、そのあともずっと休憩。途中で市側が説明に来ました。私達は、すぐに開会するよう求めましたがさらに休憩・・・。
 つまり、このままでは、否決されると思い、調整していたようです。途中、このままでは議会運営上も問題があると、細谷議長と副議長の私で、市長・副市長にもただちに開会していく必要がある旨を申し入れました。ようやく、午後7時すぎに開会。改めて、村山議員の質疑の続きからはじまりました。
 プロポーザル方式(企画提案型)により、業者を決め、8月に通知を出した。にもかかわらず、本来、指名競争入札で行うべき案件だったとしてやり直すことを決定。なんと、その業者に対し、1月の半ばに連絡。契約前だったとはいえ、きわめて不誠実だと厳しく追及。
実施計画の変更もなく
 そして問題なのは、市の実施計画ではプロポーザル方式で選定することを明記しているのに、その実施計画の変更もないまま、競争入札に変更することを決めていることです。これから実施計画は修正すると・・・。こんなやり方はありえません。
村山議員  有料化の中止を求める
 村山議員は、いっさい議会側に説明がなかった問題を指摘。「実施計画の変更を要することを、スケジュールをおしてでも、選定の変更をおこなうとは問題」「もともと無理なスケジュールで、担当部に大変なオーバーワークを強いながら行う有料化は中止すべきだ」と。
 それでも、スケジュールどおり進めたい、とくりかえす市長。共産党の篠原重信議員は、「だからといって、実施計画変更もせずにすすめていいとはならない。市長の責任を明確にすべきだ」と厳しく批判しました。
民進党からも批判が
 驚いたのは、配送(措定袋取扱店に袋を運ぶ)業務を独立させ、地域商業関連の団体にお願いしていきたい旨の話がでてきた中、佐藤一郎議員(民進)が、「その業者はどのように選ぶのか」と質問したところ、「まだ決まっていない」と。「これでは議案提案できないのでは。7月に有料化実施はかなり難しいのでは」と指摘していました。
 討論では、賛成する自民・公明も実施計画の齟齬(そご)については指摘せざるをえない、と。ただ、7月に有料化実施は市民との約束であり、すすめていく、と。
議案の否決を求めた民進党
 反対したなかで、市議会民進党の富田竜馬議員の討論要旨。私達は有料化は重要だという立場。実施計画は有料化を進める根幹。にもかかわらず、契約の大幅な変更が行われるなど、議会に対し、また市民に対しても誠実ではない。看過できない。有料化実施時期を再検討すべきであり、本議案は否決すべき、と。
 私は、有料化推進という立場に立っている方でも、こういう判断をされるというのはとても大事だと思いました。
 この議案が否決されたもとで、市長がどのように対応していくのか注目されます。ひきつづき、とりくみを強めます。
賛否 賛成 自民・公明
   反対 共産・民進・市民自治・久留米・社民
結果 否決

by hara-noriko | 2017-03-03 10:56 | 市政報告 | Comments(0)

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