さいわい保育園保護者 荒川さんのスピーチに感動
2017年 04月 14日
保護者のみなさんは、民営化が進んでいくなかでも、子どもたちを守るために、ねばりづよく取り組みを続けています。反対のための反対運動ではなく、子どもたちの保育を受ける権利を守るということからぶれない。さいわい保育園、そしてそれ以前の民営化反対のとりくみから貫かれているこの姿勢に、たくさんのことを学ばせていただきました。そして、一緒に考えたり、悩んだりしてきたことはかけがえのないものだと感謝しています。やっぱり、政治を動かしているのは市民のみなさんだ、と改めて実感し、胸を打たれました。ぜひ、読んでいただきたいです。
【荒川香子さんのスピーチです】
私たちのさいわい保育園は今年の4月、まさに1週間前になりますけれども、東久留米市の計画のもと、民営化がなされました。さいわい保育園に通っていた多くの子どもたちが民営化先となる東久留米おひさま保育園へ移行いたしました。
いま、さいわい保育園には、民営化後も残留を決めた5歳児クラス17名全員と、4歳児クラス4名の計21名だけの保育園となっております。市は、いまの4歳児クラスが卒園する2年後に、さいわい保育園を廃園するとしています。
さいわい保育園はもともと、定員80名の保育園ですが、現在は21名の園児のみ、1歳から3歳までの保育室は空き保育室となりました。おもちゃも絵本もそのままに、ただ約60名の子どもが4月1日から登園してこなくなったのです。
残留した5歳児、4歳児は進級した喜びを感じながらも、下の子どもたち、友だちがいなくなったことをさみしく思っています。先生方は、残った子どもたちがさみしさばかりではなく楽しいことを少しでも感じられるようにと、1週間、たくさんの遊び、イベントを考えて保育してくださいました。それでも現実に、60名の子どもがたった1日を境にいなくなった、その穴を埋めることは容易ではないです。
私たち保護者も、先生方とともに協力し合い、今まで以上に楽しい園生活となるように力を尽くしますが、それでもなぜ私たちの子どもが、さいわい保育園の子どもたちがこんな思いをしなければならなかったのか、東久留米市の対応には今でも納得できずにおります。
私たちのさいわい保育園は、1970年の開園で、実に開園から47年もの時がたちました。「これが小学校や中学校、高校や大学なら、『歴史ある』というふうにいわれるのに、なぜ保育園ではそのようにならないのだろう」といった保護者がいました。本当にその通りだと思います。
幸町1丁目の地で約半世紀もの間、地域の多くの子どもたちを育ててきた公立さいわい保育園です。ただ歴史が長いだけではなく、近隣の住民の方にも温かく受け入れられ、近隣の中学校や高校とも交流も深く、地域ぐるみで子育てをする環境をつくりあげてきました。また、利用者である保護者からも、評価がとても高く、質の高い保育を実現している保育園です。昨今、保育園に関する悲しいニュースが多い中、さいわい保育園は子育てをする家庭にとって、とても貴重な保育園であるといえます。
その私たちの大切なさいわい保育園が、次期民営化園と選定されたときからずっと、原さんには相談にのっていただき、また東久留米市より待機児童問題が深刻な23区の対応、活動などの情報をいただいてきました。
子どもが成長し、卒園すると、父母会活動に参加できなくなるため、私たちさいわい保育園の問題に関しては、親が代替わりしながらも、原さんを頼り続け、そして原さんは議会で私たちの声を代弁してきてくださいました。原さんの保育や子どもに対する思いは私たち保護者といつも同じで、今困っている子どもも、未来の子どものことも見すえて、現状はどうあるべきか、この先どう進めていくべきかを一緒に考えてくださいました。
私たちが市議会に提出した数々の請願、また請願署名も、原さんは議会で私たちの声を代弁するだけではなく、さらに言葉を重ね、他の市議の方に訴えてくださいました。その言葉の一つひとつが、どれだけ私たちの励みになったかわかりません。
いま東久留米市では、民営化どころか市内公立保育園全園民間化計画が進められています。認可保育所も増設もしているとはいえ、待機児童解消にはとうてい及びもしないのに、公立保育園を廃園する計画。そして私たちのさいわい保育園の1歳から3歳までの空き保育室を活用すれば、それだけで約60名もの子どもが救済されるのに、市は活用の計画は一切ないといい切ります。非常に残念なことですが、東久留米市では待機児童は解消してもらえません。
原さんにはもうぜひ、都議になっていただき、東久留米だけではなく、東京都議会からこのおかしな状況を変えていっていただきたい。どうか一刻も早く待機児童を解消するためにありとあらゆる手段をとっていただきたい。みんなが原さんのことを応援しています。ぜひがんばっていただきたいと思います。
by hara-noriko | 2017-04-14 23:49 | 東京都政 | Comments(0)