高齢者と障害者を泣かす法案を強行採決するなんて!
2017年 04月 17日
介護保険法等改悪案を自民・公明が委員会で強行採決
いま、「政治全体がおかしい」「どうなっているの?」と思っている方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。私も本当にそう思います。訴えたいことはいくつもあるのですが、「地域包括ケアシステム強化のための介護保険法等改定案」(介護保険法等改悪案)について、お話しさせていただきます。
4月12日、この改悪案が衆院厚生労働委員会で強行採決されるということが起きました。本当に驚きました。わずか20時間足らずの審議。まだ中身もよく見えていない。しかも、質疑をいきなり打ち切って自民・公明によって採決が強行されました。
審議打ち切り・採決強行について与党側は翌13日に謝罪し、14日に野党による補充質問が行われましたが、与党の暴挙は消せるものではありません。
介護保険料の3割負担を導入
振り返れば一昨年、介護保険の利用料が2割負担になった方がたくさんいらっしゃると思います。今度はその中から、3割負担になる人を出すというのです。12万人が対象だということで、単身者でいえば340万円以上の収入がある方は3割負担の対象になるといいます。
それだけではありません。介護保険の認定を受ける人をなるべく増やさない、減らしていく、そういう仕組みをさらに強めようとしています。
障害者から不安の声
高齢者だけではなく、障害者のみなさんからも声が上がっているのは、この改悪案によって介護保険と障害者の福祉とをもっと一体化しようとしていることへの不安です。「もっときちんと議論してほしい」といっています。
東久留米市議会で質問
私は3月の市議会で、65歳になった障害者の方が介護保険優先になってしまうなかで、サービスを後退させないためにはどうしたらいいのか、という問題を取り上げました。実は、障害のある方から訴えがあったんです。「65歳になったとたんに、介護保険優先だといわれて、ヘルパーさんも変わりサービスの内容も変わってしまった。本当に不安だったけれども我慢しました」と―。
実は、民主党政権のときに、この問題では介護保険優先だけれども、障害福祉の分野でなければ担えないサービスについてはこれまでどおり実施することができる、と通知などで徹底されているはずなんです。しかし、障害者のみなさん一人ひとりに聞いていくと、「本当に不安だった」「本当に困った」ということがたくさんあることがわかりました。
今回強行採決された改悪案では、高齢者と障害者の一体化を乱暴に進める内容になっているので、だれにとってもいいことはありません。
改悪案を通すわけにはいきません
こうした問題をしっかり議論することもなしにどんどん進めていくような政治でいいのでしょうか。
先日、100歳の方から直接話をうかがい、「高齢者の問題をしっかりやってほしい」といわれました。100歳になるまで一生懸命に生きてきて、この後も安心して、自分の生きがいを大事にしながら生きていきたい、という訴えでした。お話を聞きながら、こんな法案を通すわけにはいかないと改めて思っています。みなさん、ご一緒に声をあげていきましょう。
by hara-noriko | 2017-04-17 22:22 | 国政 | Comments(3)
挙句の果てに、生活保護のケースワーカーには、「いつから働きますか?」「働く気持ちはありますか」と問い詰められる。介護保険が3割になればどうなるのでしょうか。
介護が必要なもの、障害者は、早く死ねということなのでしょうか?少子化対策をして、逆三角形を作ったのは、この国では、ないのでしょうか?あなたのブログを読んで、国の考えがわからなくなりました。もし、福祉の活動をされていらっしゃるのならば、ぜひとも、訴えかけてください。私たちには力がありません。どうぞよろしくお願い申し上げます。
発語も困難になってこられたとブログのほうで拝読させていただきましたが、あなた様の、まさしく「声なき声」は人々の心に重く響くことでしょう。
今日、はじめてあなたのブログを知りましたが、これから追々少しづつですが読まさせていただきますね。
それから知り合いにも紹介していきたいと思います。(友達いないけど・・・)
私のブログで初めて、コメントをいただけました。ちょっぴり、気持ちが軽くなりました。
ありがとうございます。
遅くなりましたが、原のり子先生の今後のご活躍をお祈りいたします。