東京都の来年度予算案 前進面と問題点   

 2018年度東京都予算案が発表されました。共産党都議団としての談話も出し、現在、より詳細を調査中です。

共産党として建設的な提案・議論を行う
 今回の予算案には、都民のみなさんの運動や声、それと結んでの共産党都議団の質問や予算要望が反映されているものも多くあります。しかし、石原都政以来つづく大型開発偏重の予算の基本的構造は変わっていません。共産党としては、問題点は厳しくチェックし、予算組み替えをはじめとした建設的な提案・議論を行います。以下、いくつかの前進・成果をお知らせします。

精神障害1級の方が、心身障害者医療費助成の対象に!
 これまで、心身障害者医療費助成は、身体障害1・2級(内部障害3級)、知的障害1・2度の方が対象でした。これに対し、精神障害も対象にすべき、と運動がすすめられ、請願も全会一致で採択されてきました。ここで、ようやく精神障害1級の方が対象に!まずは、大事な一歩前進です!引き続き、知的障害3・4度の方への拡充など、とりくみを強めたいと思います。

国民健康保険税の負担軽減
 これまで国民健康保険は市が運営していましたが、4月から、東京都による運営に変わります。その変更に伴って、国保税が値上げされることのないように、東京都が支援をすべきだと求めてきました。予算案では、東京都独自に14億円を市区町村に支援するとなりました! ただし、「激変緩和」との位置づけで6年間(総額79億円)としています。一人当たりにすると約400円(年)ほどの負担軽減なので、まだまだ不十分ですが、都独自の支援の実施は大事な一歩です。さらなる支援の充実に引き続きとりくみます。

特別養護老人ホームはもっと必要
 特養ホーム待機者は、清瀬233人、東久留米366人(2016年4月1日時点)。依然、特養ホームが不足しています。予算案では、特養ホーム整備目標を引き上げ、特養ホーム整備費補助を昨年の倍の249億円にふやしました。

子ども食堂へ都独自の支援
 地域の大切な子どもの居場所となっている子ども食堂。東京都として運営費の補助を実施することに! 予算1000万円。

障害福祉サービス従事者への支援
 これまでは、保育、介護が対象だった職員住宅借り上げ支援でしたが、障害福祉も対象に。予算1億円。
 職員の研修を保障するため、代替職員を派遣する。予算9000万円。
 グループホーム従事者の研修事業に700万円。

★☆このほか、保育、学童保育、NICU(新生児集中治療室)整備目標を引き上げています。また、医療的ケアが必要な子どもさんたちの通学保障として、肢体不自由特別支援学校全18校に専用スクールバスを導入私立高校生の給付型奨学金は、通信高校にも拡大生産緑地保全対策…などの前進も。
 また、市町村総合交付金が550億円(50億円増)になったことは、多摩格差解消に向け、重要です!

<予算案の問題点から>
■「食の安全・安心」「築地を守る」との約束を破り、豊洲移転すすめる。築地市場内を環状2号線を通すため用地取得費予算100億円。
■1メートル1億円の外かく環状道路、住民から裁判が起こされている特定整備路線も推進。
■実際にどれぐらいの寄港があるかわからない、大型客船のふ頭整備に116億円。
■「国際金融都市」の名で、金融事業者の支援や賞金を出す事業も。4億6100万円。
■都立病院の直営見直しの検討に1億6000万円。
■弾道ミサイルが発射されたときの避難についての周知のため、映像作成。2000万円。


共産党東部後援会(東久留米市)の「新春のつどい」で
(右から)永田まさ子市議、谷川智行さん(党都委員会副委員長)

原のり子、北村りゅうた市議
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宣伝をしているといつも対話に(東久留米駅西口)
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by hara-noriko | 2018-01-31 00:47 | 東京都政 | Comments(0)

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