戦争の悲劇を繰り返さない 誓い新たに   

終戦75年の訴え
清瀬市議団、宮本衆院議員と一緒に

 8月15日、日本共産党清瀬市議団、宮本徹衆院議員と一緒に、東京・清瀬市内4か所で終戦75年の訴えをしました。炎天下、立ち止まって聞いてくださる方もいらっしゃって、うれしかったです。私のスピーチを紹介します。

8月15日を決して忘れない
いまなお続く戦争の悲劇

 みなさん連日、コロナの対策などで本当にたいへんだと思います。また、きょうもたいへんな暑さで、熱中症に気をつけておすごしいただきたいと思います。
 きょうは8月15日。日本の軍国主義がすすめた侵略戦争、そして植民地支配が終わって75年を迎えました。この日を決して忘れてはいけないと改めて思っています。国内外でたくさんの方が犠牲になりました。改めて哀悼の気持ちを表したいと思います。同時に、いまもなお戦争のために、体にも心にも影響を受けて、苦しんでおられる方々がたくさんいらっしゃいます。その方々の声にしっかり耳をかたむけて、二度と戦争はしない、その誓いを新たにしたい。そして、憲法9条をしっかり守り抜きたい。この思いで、これからもみなさんと一緒に取り組んでいきたいと思っています。

「黒い雨訴訟」
画期的な広島地裁判決

 いまなお苦しんでいる方がたくさんいらっしゃることを、今年、私は痛感しました。みなさんご存じの「黒い雨訴訟」です。7月29日、広島地裁が判決を出しました。原爆投下後に降った「黒い雨」を浴びて大変な被害を受けながら、国による援護の対象にならなかった84人の原告全員を被爆者と認めました。この方たちをしっかり支援しなければならない、ということが明らかになったわけです。

国の主導で控訴 支援するのが政治の役割なのに
戦争の被害に背を向ける安倍政権

 広島県と広島市は、控訴しないでほしいといっていました。でも、これを国が説得する形で控訴しました。原告のみなさんからは抗議の声が上がっています。国は私たちが死ぬのを待っているということなのか、と訴えておられました。提訴から5年。この間に16人もの原告が亡くなられています。一刻の猶予もありません。原爆の被害を受けてたいへんな苦しみを背負ってこられた方々をきちんと救済しなければなりません。それだけではありません。胎内で被爆した方をはじめさまざまな形で被爆の影響はあります。こういう方々をしっかり支援していくのが政治の役割ではないでしょうか。そこに背を向けているのが安倍政権であることが、控訴によってはっきり示されたと思います。

核兵器禁止条約発効へあと6カ国
これにも背を向ける安倍政権

 いま世界では、核兵器禁止条約が大きく広がっています。あと6カ国が批准すれば50カ国の批准となって、核兵器禁止条約が発効できるところまできました。ところが唯一の被爆国である日本は、核兵器禁止条約を批准していません。本来であれば真っ先に締約国になって核兵器禁止条約を世界に広げていく役割を果たすべき日本が、条約に背を向けているのです。

世論調査 7割以上が核兵器禁止条約を支持
この声に応える政治を実現する

 「黒い雨訴訟」で控訴した国の姿勢を見て、やっぱりこういうことだと思いました。過去に起きた戦争の事実に背を向ける。そして、原爆の被害を小さく見せようとしている。こういう政権だから、核兵器禁止条約の批准もできないことになっている。この政治をご一緒に変えていこうではありませんか。
 世論調査を見ても、7割以上の方が核兵器禁止条約をすすめるべきだといっています。当然の声です。この声に応える政治を実現して、子どもたち孫たちの世代にしっかりと平和を引き継いでいけるように、私たち大人が役割を果たしていかなければならないと思います。
 日本共産党は、侵略戦争に一貫して反対してきた政党です。核兵器禁止条約もみなさんと一緒になって実現しようと取り組んでいる政党です。憲法9条を守り、核兵器廃絶に向かう政府をつくっていけるように、市民のみなさんと野党の共同をさらに強めていきたいと思います。

広島で被爆者の話を聞いて
高校生のときの誓いをいまに

 夏になるといつも、高校生のときに広島に行ったことを思い出します。被爆者のお話を聞き、戦争の悲劇を繰り返さない、核兵器は絶対に廃絶する、その誓いをいままた新にしたいと思います。

清瀬市議団、宮本徹衆院議員と一緒に訴えました
(右から)原田ひろみ市議、宮本衆院議員、原のり子
山崎美和市議、香川やすのり市議、深沢まさ子市議、佐々木あつ子市議
戦争の悲劇を繰り返さない 誓い新たに_b0190576_23372016.jpg
戦争の悲劇を繰り返さない 誓い新たに_b0190576_23372752.jpg
戦争の悲劇を繰り返さない 誓い新たに_b0190576_23374063.jpg
戦争の悲劇を繰り返さない 誓い新たに_b0190576_23374329.jpg
戦争の悲劇を繰り返さない 誓い新たに_b0190576_23374654.jpg




# by hara-noriko | 2020-08-15 23:38 | 活動日誌 | Comments(0)

迷走・暴走 都のコロナ「ステッカー」   

「感染防止徹底宣言ステッカー」
あまりにもひどい知事の対応

 小池知事肝入りの「感染防止徹底宣言ステッカー」が、迷走・暴走しています。
 ステッカーを掲示しているお店で感染者が出ました。これについて知事は当初、対策をしないで張っておけばいいというようなことをしている、という決め付けをいいました。しかし、対策はとられていたお店であったことがわかった後に、謝罪するわけでもなく、対策はとられていたと何事もなかったように発言…。あまりにもひどい…。

福祉施設の施設長さんからメールが
「ステッカーを張るのに抵抗を感じる」と

 今日、ある福祉施設長さんからのメールを受け取りました。
 「いま、東京都が感染防止徹底宣言ステッカーをつくってますが、どう思いますか? うちの施設でやっているお店でも張り出したほうがいいのかと思い、都のホームページをみたのですが、やってなくてもプリントアウトできるし、なんだかいい加減だと思ってしまって…。都のガイドラインに沿って正直にやると相応の準備が必要なんだけど、Q&Aを見るとゆるくなるし。お客様や働いている人が不安に思わないように対策しているけど、都のガイドラインに届きません。何かステッカーを張るのに抵抗を感じてしまいます。悩ましい…」

都のやり方は、どこまでも自己責任
対策をとれるよう応援するのが都の責任なのに

 知事は、ステッカーを張ってある店を利用するように都民によびかけ、ステッカー掲示した店名はホームページで公開し、でもそこで感染があれば対策が不十分だった、とする…つまりどこまでいっても自己責任。ステッカーを張っても張ってなくてもすべてはその事業者の責任。しかも、本当に感染防止に役に立つのか、と多くの方が感じる仕組み。私は、引用した施設長さんのように、真剣に考えて対応しようとしている方たちが、十分な対策をとれるように応援すること、そして感染拡大防止のための検査の抜本的拡充を本気ですすめることこそ都の役割だと思います。

総務委員会でおこなった質疑をふまえ
知事の迷走・暴走には憤りをおぼえる

 私の所属する総務委員会は、まさに、コロナ対策条例と「ステッカー」問題を議論する委員会です。7月、私も委員会で「ステッカー」について質疑を行いました。そのことをふまえ、現在の小池知事の迷走・暴走振ぶりに本当に憤りでいっぱいです。
 「ステッカー」を宣伝するTシャツなどをつくるより、科学的な根拠をもった対策をすすめるべきです。

議会がなにもしなくていいのか
特別委の設置や閉会中審査を求めてきた共産党

 こうした事態で、議会側が何もしないというわけにはいかない、と改めて強く思っています。
 7月の都議会臨時会で共産党都議団は、一貫して特別委員会設置が必要であることを訴えてきました。最終日には、立憲民主・民主クラブ、生活者ネット、自由を守る会のみなさんとともに、閉会中も特別委員会で知事出席のもと議論できるようにしていくことが必要だと提起。しかし、都民ファースト、自民党、公明党、東京みらいの反対で通りませんでした。
 その臨時会閉会直後、知事はコロナ対策条例を議会にはからず専決処分で改正し、「ステッカー」を努力義務として位置づけ、「ステッカー」を張っているアルコールを出す飲食店とカラオケ店について、8月いっぱい夜10時以降の営業をやめれば協力金20万円を出す、ということを決めました。共産党都議団は臨時会を開催すべきだと強く求めましたが、知事は専決処分。共産党はただちに抗議談話を発表し、知事出席のもと閉会中審査を行うよう今後も強く求めていくと述べました。

専決処分されたコロナ対策条例の改定
内容をどうしても議論する必要がある

 小池知事はまた、税金を使った東京都の広報(CM)では、自らが登場して、ステッカーを位置づけた条例を制定いたしました、とこれまた議会にはかっていないのに平気で発言。本来議会にはかることは可能だったのにやらなかったと私は思います。さらに、この条例改定については、私はさまざま問題や矛盾があると考えています。このことをどうしても議論する必要があると思っています。

党派をこえて力を合わせ
コロナ対策をしっかり議論したい

 結局、現時点では、9月、10月に開催される第3回定例会において、この専決処分を承認するかどうかということだけが議会にはかられることになります。それを待っているだけというわけにはいきません。党派をこえて、コロナ対策をしっかり議論すべきという方たちと力をあわせて、とりくみを強めたいと思います。

【ブログの関連記事】
コロナ対策に差別をもちこんではなりません(8月4日)
小池知事のコロナ対策 大きな違和感(8月3日)
PCR等検査の抜本的拡充を(8月3日)
コロナ対策 都がやるべきこと(8月1日)
これでいいのか 都のコロナ対策(7月31日)
東京都政でとんでもないことが(7月31日)
都議会臨時会終わる(7月27日)
総務委員会の質問でわかったこと(7月24日)
始まった都議会臨時会(7月17日)

駅前でコロナ対策の改善と拡充を訴える
迷走・暴走 都のコロナ「ステッカー」_b0190576_02553120.jpg
迷走・暴走 都のコロナ「ステッカー」_b0190576_02552897.jpg
迷走・暴走 都のコロナ「ステッカー」_b0190576_02552321.jpg




# by hara-noriko | 2020-08-14 02:55 | 都政報告 | Comments(0)

8月9日 長崎に思うこと   

75年前、原爆が投下され
「長崎を最後の被爆地に」

 75年前の8月9日、午前11時2分。長崎に原爆が投下されました。テレビで平和式典を見て、黙祷しました。
 もともと小倉に投下する予定が、視界不良のため長崎へ投下。そして、7万4000人もの命が犠牲になりました。その事実に戦争の狂気をいつも感じます。長崎のみなさんが長崎を最後の被爆地に、と訴え続けていることの重みを改めてかみしめています。

平和式典で田上市長が平和宣言
連帯に向けた行動を呼びかけ

 田上富久・長崎市長の平和宣言に胸を打たれました。世界各国の指導者に、…「『相互不信』の流れを壊し、対話による『信頼』の構築をめざしてください。今こそ『分断』ではなく『連帯』に向けた行動を選択してください」とよびかけ、さらに最後に、「戦争で多くの命を失った体験を持つまちや平和を求めるすべての人々と連帯して、核兵器廃絶と恒久平和の実現に力を尽くし続けることを、ここに宣言します」としめくくっています。 やはり、キーワードは「連帯」です。

核兵器禁止条約の著名・批准
一日も早い実現を政府に求める

 そして、日本政府と国会議員に向け、核兵器禁止条約の署名・批准を一日も早く実現すること、北東アジア非核兵器地帯の構築を検討すること、そして日本国憲法の平和の理念を永久に堅持することを政府に求めています。

安倍首相のあいさつ
被爆者の思いを受け止めるものではなく

 安倍首相のあいさつは、これらに応える内容になっていないばかりか、広島とほぼ同じ内容を読み上げるものでした。それぞれの地域の状況や被爆者のみなさん一人ひとりの思いをきちんと受け止めているとはとても思えない…。本当に残念でなりません。

胸にしみた国連事務総長のメッセージ
被爆者のみなさんへの尊敬にあふれて

 アントニオ・グテーレス国連事務総長のメッセージを中満泉国連次長(軍縮担当上級代表)が心をこめて読み上げましたが、胸にしみました。徹頭徹尾、被爆者のみなさんへの尊敬にあふれていました。被爆者のみなさんこそが核兵器禁止条約をつくったんだ、と改めて実感しました。核兵器禁止条約の発効が重要であること、そして被爆者の方々からの重要な教訓を学んでこそ、核戦略の論理がもたらす悲劇を世界が知ることになる、と訴えました。

ニュージーランドのアーダーン首相
メッセージに込めた思い

 ニュージーランドのアーダーン首相は、核兵器禁止条約を広めることこそが、広島と長崎の原爆投下や、太平洋での核実験によって苦しめられた人たちに対する報い、レガシーになる、とのメッセージを発表しています。こういうことを、唯一の被爆国日本の政府が行えないことに、なんともいえない気持ちになります。

核兵器禁止条約 あと6か国で発効
唯一の被爆国 日本の政治を変えましょう

 そして、8月9日、新たに、セントクリストファー・ネイビスが核兵器禁止条約を批准。いよいよあと6カ国で発効というところにまでなりました。セントクリストファー・ネイビスは、カリブ海の島国。人口5万2000人ほどだそうです。外相は、「長崎への原爆投下は、人間の残虐性と非人道性の極地であった。世界の平和に携わる小さな一国として、今日の世界において核武装の有効な目的を見出せない」と。
 世界は動いています。一日も早く、日本も核兵器禁止条約の締約国になり、唯一の被爆国として文字通りの各国の橋渡しをすべきです! そういうことのできる政治への転換へ、力を尽くします。

毎週土曜日の定例行動(8日)で
8月9日 長崎に思うこと_b0190576_02053612.jpg
8月9日 長崎に思うこと_b0190576_02054269.jpg
8月9日 長崎に思うこと_b0190576_02054506.jpg



# by hara-noriko | 2020-08-10 02:06 | 活動日誌 | Comments(0)

広島に原爆が投下されて75年のいま   

 8月6日。広島に原爆が落とされてから75年。朝、テレビで平和記念式典を見て、黙祷しました。

広島市長の平和宣言
「連帯」のよびかけに胸打たれ

 広島市・松井一實市長の平和宣言に、胸を打たれました。市長は、現在のコロナ禍を語りながら、100年前のスペインかぜについて触れます。当時、第1次大戦中で、国同士が対立していて「連帯」できなかったために、数千万人の人が命を落としてしまった。その後、国家主義の台頭もあり、第2次大戦に突入し、原爆投下につながった、と。
 そして、次の一文に胸が震えました。「こうした過去の苦い経験を決して繰り返してはなりません。そのために、私たち市民社会は、自国第一主義に陥ることなく、『連帯』して脅威に立ち向かわなければなりません」
 本当にそのとおりだと、心から共感しました。キーワードは「連帯」。この言葉が平和宣言に何度もでてきます。

日本政府にも「連帯」よびかけ
核兵器禁止条約の締約国になって、と

 市長は、日本政府に対しても、「連帯」の立場に立つことをよびかけました。唯一の被爆国として、核兵器禁止条約の締約国になって、世界の国々に「連帯」することをよびかける役割を果たしてほしい、と。核兵器禁止条約の締約国が広がり、連帯していくことが、平和を守るカギなんだ、と。納得です。
 市長は、「黒い雨降雨地域」を広げることにも言及。平均年齢83歳を超えた被爆者の方々の苦しみに寄り添うことを強く求めました。

空虚だった安倍首相のあいさつ
小学生のスピーチに心を揺さぶられないのか

 これに対し、安倍首相のあいさつは、核兵器禁止条約にも、「黒い雨」にも、ひとことも触れない、空虚で無責任なものでした。首相のあいさつの前に、小学生による「平和への誓い」もスピーチされました。「相手を知り、違いを理解しようと努力すること」「被爆者の思いに、私たちの思いを重ねて、平和への思いを世界につなげ」る大事さを訴えました。何も心を揺さぶられないのでしょうか。

核兵器禁止条約 発効へあと7カ国
唯一の被爆国で世論を広げましょう

 核兵器禁止条約も発効まであと7カ国に迫りました。真っ先に批准すべき唯一の被爆国日本は、いまだ、背を向けています。世論を大きく広げていくために、力を合わせましょう。日本の政治を核兵器禁止条約に積極的な政治に転換しましょう。平和と命を守ることは、どんな考えをもっていても、一致してすすめるべき土台の問題です。

91歳で被爆の語り部に
知り、学び、引継ぎ、伝えて…

 先日、91歳の被爆者の方が、被爆の語り部として活動を始めた、という話をニュースで見ました。16歳で被爆して、ずっとつらい体験を誰にも話すことはできなかった、と。亡くなったいとこを庭で焼いたときに、ピクン、ピクンと動いたことが今でも夢に出てくる…。でも、パーキンソン病になり余命宣告を受けたことがきっかけになり、何かしないといけない、世界の人たちがこんなつらい目にあわないように話さなければと思った、と。こういう思いで被爆者の方々が命がけでとりくんでいることを、私たちが知り、学び、引継ぎ、伝えていかなければならないと改めて強く思っています。

8日の定例行動で平和の問題を訴えました
広島に原爆が投下されて75年のいま_b0190576_00330614.jpg
広島に原爆が投下されて75年のいま_b0190576_00331010.jpg
北村りゅうた・東久留米市議も一緒に
広島に原爆が投下されて75年のいま_b0190576_00331309.jpg




# by hara-noriko | 2020-08-09 00:33 | 活動日誌 | Comments(0)

コロナ対策 問われる都政と都議会   

 私はいま、清瀬市と東久留米市で新型コロナ対策の抜本的な改善を訴えています。あわせて、都議会の状況も変える必要性も強調しています。

共産党 各地でPCR検査の拡充を要求
新宿の党区議団も「区民や在勤者が希望したら受けられるように」

 いま共産党は、志位委員長をはじめ各地域の議員団が、国に対して、都道府県に対して、市町村に対して、要請を行っています。感染が拡大している地域を特定して、住民のみなさんの理解も得ながら徹底したPCR検査を行っていく、これ以上感染を広げない対策をしっかりとっていくことが大事になっています。歌舞伎町をかかえる東京都新宿区の共産党区議団からは、希望する区民や在勤者は検査を受けられるようにしてほしい、という要望も出されています。

共産党都議団 知事に申し入れ
PCR検査 1日1万件では足りない

 私は、PCR検査を徹底して拡充すること、検査対象を広げていくこと、これをしっかりやらなければいけない、と改めて思います。先日、私たち日本共産党の都議団も、知事あてに申し入れを行いました。対応した副知事は、「趣旨はよくわかります」と応じました。1日1万件のPCR検査をいつ実現するのか。そういう話になりましたが、ようやく知事が10月までには可能にしていくということをいわれました。
 これは、なかなかいわなかったことですので、前進ではあります。でも、専門家からは1万件では足りないと指摘されています。これからの感染の広がりを考えれば、本当にその通りで、10月を待たずに、すぐにでも1万件を実現していく。そして2万件、3万件と増やしていく。その計画を東京都は持たなければなりません。

PCR検査をすれば解決するわけではない?
検査を大きく広げなければ、何も始まらない!

 「感染防止徹底宣言ステッカーを張ってください」ということばかりに熱中している小池知事ですが、PCR検査を抜本的に増やしていくという方向に切りかえなければならない、と私たちは指摘しています。
 そういうふうにいいますと、「PCR検査をすれば解決するわけではない」とおっしゃる方もいらっしゃいます。でもそうではありません。PCR検査をすれば何でも解決するということではなくて、「PCR検査を大きく広げなければ、何も始まらない」「感染を広げないために思い切って検査を広げる」ということが重要です。
 私たちは、この検査の抜本的な拡充のために、今後とも市議団や国会議員団と連携をしてとりくみを強めていきたいと思います。

だれでも安心して暮らせるように
小さなお店も営業が続けられるように

 東京都の小池知事のやり方は、今いったように、感染防止の対策をなかなか取り切れない、小さなお店を助けるのではなくて、そういうお店には行くなという発信をしている。本当にこのやり方は問題だというふうに思います。このコロナ禍のなかで、どんな人たちも、安心して暮らせるように、また小さなお店も営業を続けられるように応援していくのが、東京都の、また知事の、仕事ではないか。

東京都医師会 尾崎会長の思い
休業補償、専門病院、都立・公社病院…

 先日は、東京都医師会の尾﨑治夫会長が記者会見で、声を震わせながら、「今が最後のチャンスなんだ」と訴えていました。そして、国会を開いて、徹底して審議をしてほしいと求めました。医師会長にこんなことをいわせるような政治の状況なんだ、と改めて痛感をしました。
 私たち共産党都議団も、何度も尾﨑会長にお願いして、先生や医師会の考えを伺い、意見交換させていただいてきました。そのなかでも尾﨑会長は、とくに感染が広がっている地域では、事業所、お店などに本当にしっかりとした休業補償をする、この補償をしてこそ検査をしっかり行って、感染を広げないということができる、と強調していました。また、コロナ専門の病院をつくっていくことの大事さも訴えられて、都立病院や公社病院で検討することはできないのか、と投げかけられました。
 私たち共産党都議団は、医師会長の提案を受けて、すぐに調査もし、4月の臨時会で都立・公社病院で行うことを提起しました。そのなかで、東京都としても、コロナ専門の病院の必要性は認めている、また、いろいろ調べたところ、都立病院や公社病院で受けていく、そういった可能性は十分にあるというふうに思っています。
 そして8月5日、東京都は都立府中療育センターと東海大付属東京病院で開設していく方針であることが明らかになりました。

小池知事 都議会で答弁なし
マスコミには毎日出ているが

 7月におこなわれた都知事選でも、コロナ対策が大きな争点になりました。この都知事選が終わってすぐ、7月27日まで開かれていた都議会臨時会で小池知事は所信表明演説を10分くらいしましたけれども、あとはいっさい答弁に立つ機会をもたない。そういう状況になっています。マスコミに毎日出て、今日は感染者が何人ですというような報告をやっていますから、なんとなく対策をとっているのかなと思われている方も多いかもしれません。しかし実際には、開かれていた都議会では1度も答弁に立っていないのです。本当に重大な姿勢です。

閉会中でも議論の場を
都議会の姿勢も問われている

 こういうなかで私たちは、この知事の姿勢を批判するとともに、これを許している今の都議会の状況を解決していかなければならないと思っています。私たちは、閉会中であっても、きちんとコロナ対策を議論していく場をもつべきだということで、都知事が出席する特別委員会の設置を提案しました。ところが、都民ファースト、自民党、公明党などが反対して、否決されています。立憲・民主クラブや私たち共産党などは、もうぜひとも特別委員会をつくって、都議会は閉会中であっても、きちんとコロナ対策をすすめていこう、と提案しましたが、こういう状況になっています。知事の姿勢も問題ですが、都議会の状況も問題です。都議会自体も変えていく必要があるとあらためて感じています。コロナ対策でさまざまな立場の違いをこえて、今こそ力を尽くす。そういう議会に切りかえていくために、私たち日本共産党も全力を尽くしていきたいと思います。

【ブログの関連記事】
新型コロナウイルスと障害者(8月5日)
コロナ対策に差別をもちこんではなりません(8月4日)
小池知事のコロナ対策 大きな違和感(8月3日)
PCR等検査の抜本的拡充を(8月3日)
コロナ対策 都がやるべきこと(8月1日)
これでいいのか 都のコロナ対策(7月31日)
東京都政でとんでもないことが(7月31日)
都議会臨時会終わる(7月27日)
総務委員会の質問でわかったこと(7月24日)
始まった都議会臨時会(7月17日)

清瀬市と東久留米市で都政報告を続けています
コロナ対策 問われる都政と都議会_b0190576_23251054.jpg
コロナ対策 問われる都政と都議会_b0190576_23251411.jpg




# by hara-noriko | 2020-08-06 23:25 | Comments(0)