2026年 12月 31日
日本共産党都議会議員 原のり子のブログです
都議会報告、都政報告などを掲載しています
ぜひ、都政へのご意見をお寄せください
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by hara-noriko
| 2026-12-31 23:59
| 表紙
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2025年 03月 24日
都議会厚生委員会で都立がん検診センターの廃止を取り上げる
早期発見、早期治療がますます大事になっているときに、廃止は逆行
都議会厚生委員会で、東京都立がん検診センター(府中市)が廃止されたことを取り上げて、検診の充実こそ求められていると質問しました。
この間、センターの仕事に携わってきた方にもお話しをうかがい、一人でも多くのがん患者さんを見つけて命を助けることに、使命感をもってとりくんでこられたことに胸を打たれました。交通不便な地域まで検診車でいき、少人数でも検診をおこない、効率が悪いと言われることがあっても、都立だからこそできることだと誇りをもってやってきた、と。
がん検診センターの廃止は、都立病院の独立行政法人化前に決まっていましたが、私は保健医療公社の評議員会でも存続すべきという立場で質疑をおこなってきました。がんの早期発見、早期治療がますます大事になっているときに、廃止は逆行しています。また、質疑の内容は改めて報告します。
以下は、毎週土曜日の定例宣伝でおこなった私のスピーチです。
高額療養費の自己負担の上限額を引き上げ
凍結ではなく全面的に撤回すべきです
国では、みなさんご存知の通り、高額療養費の自己負担の上限額を引き上げることが大問題になっています。とうとう運動と論戦に押されて、石破政権はいったん凍結するということになりました。でも、凍結というのは、いつかは溶けてしまうかもしれません。私たちは、この高額療養費の自己負担の上限額を引き上げるというこの計画は、凍結ではなく全面的に撤回すべきだと訴えています。そのために全力を尽くしたいと思っています。
がんは、早く発見して治療ができれば回復もできる
誰もが必要な治療が受けられるという状況にしておくことが重要
がん治療を考えたとき、いま、2人に1人はがんになるという時代です。同時に、ちゃんと早く発見して治療ができれば回復もできる、そういう病気でもあります。高額療養費の制度をちゃんと守って、自己負担が抑えられて、誰もが必要な治療が受けられるという状況にしておくことが、がん治療にとっては本当に重要です。
早期発見、早期治療
がん検診を誰もが受けられるようにしていくことが必要
そして、検診が大事だということがますます明らかになっていると思います。早期発見、早期治療、そのためには、がん検診を充実し、誰もが受けられるようにしていくことが必要です。
都立がん検診センター
1次検診から精密検査まで一貫して行えるところだった
東京都立がん検診センターは、1次検診から精密検査まで一貫して行える、とくに多摩地域のみなさんのために実施してきました。検診ができる病院まで出て行きにくいような地域にも検診車が出向いていって、たとえ人数が少なくてもそこで検査を行う。そういうことをやってきました。
2月28日に閉院に
精密検査の部分だけ多摩総合医療センターに吸収
ところが、がん検診センターは、1次検診は段階的にやめていき、とうとう2月28日に検診センター自体を閉院してしまいました。これからは1次検診はもうやらないで、精密検査の部分だけ多摩総合医療センター(府中市)の中でやるという形で吸収されてしまいました。がん検診センターで働いていた医療スタッフのみなさんの半分しか多摩総合医療センターには行かない、ということもわかっています。
質問でがん検診の重要性を改めて訴えました
充実のための提案をしていきたい
私は、この問題を今回の厚生委員会で質問をし、このがん検診の重要性を改めて訴えて、今回、がん検診センターを廃止することによってこうした事業が縮小していくことに反対するとともに、充実のための提案をしていきたいと思っています。
いま、がんは2人に1人がなる病気です。同時に、早期発見、早期治療で回復もできる、そういう病気です。だからこそ、東京都が行ってきたがん検診センターの事業、これは縮小すべきではないと私は強くいいたいと思います。
命を軽視する都の姿勢はを正したい
がん検診・治療がきちんとできるように取り組みを強める
都立病院は独立行政法人化されても行政的医療は後退させない、といっていたはずなのに、結局、当初の予定通り、がん検診センターは廃止され、多摩総合医療センターに精密検査だけが吸収をされるということになっています。改めて、東京都政の命を軽視する、そういう状況にきちんとものをいって、このがんの検診、そして治療、これがきちんと行われるように取り組みを強めていきたいと思います。
土曜日の定例宣伝で都政報告
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by hara-noriko
| 2025-03-24 21:43
| 東京都政
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2025年 03月 23日
東京・文京区で決起集会
私も参加して福手ゆう子都議の活動を紹介
東京・文京区で決起集会
私も参加して福手ゆう子都議の活動を紹介
東京都文京区で日本共産党と後援会の決起集会が開かれました(3月1日)。私もお招きをいただいて、スピーチしました。文京区選出の福手ゆう子都議の活動や、福手さんから学んでいることなどをお話ししました。主な内容を紹介します。
(福手ゆう子都議の決意表明は、こちらから)
一緒に活動してきた同僚議員として
福手さんのすばらしい活動をお話しします
こんにちは、北多摩4区(清瀬市・東久留米市)選出の原のり子です。現在2期目です。きょうは、福手さんの同僚議員ということで、呼んでいただきありがとうございます。とても光栄です。福手さんとは、今任期中、前半の2年間を総務委員としてご一緒し、また、共産党都議団の福祉チームのメンバーとして4年間一緒に活動しています。そのなかで、私が福手さんから学んでいること、すばらしい活動をしているということをお話しできたらと思います。よろしくお願いします。
文京区も私の地域(清瀬・東久留米)も2人区
力を合わせれば勝ち抜ける
私の地域も、文京区と同じで2人区です。今、共産党都議団では、2人区の議員は文京区の福手さんと日野市の清水とし子さん、北多摩4区の私の3人です。共産党は今度の都議選で、現在の19議席を守り、議席をさらに上積みしたいと考えていますが、そのカギは2人区で勝ち抜けるか、ということになると思います。とても厳しい選挙ですが、党と後援会のみなさん、市民のみなさんと力をあわせれば必ず勝ち抜けると思います。
共産党都議団は野党第1党
市民の運動と結んで都政を動かしてきました
共産党都議団は野党第1党、だからこそ、シルバーパスの負担軽減、給食費の無償化など、くりかえし条例提案をおこない、野党にもよびかけて一致点をつくってきました。いつも、自民党、都民ファースト、公明党が反対して否決しますが、それでもみなさんの運動と結んで動かしてきました。この力をもっと強くして、みなさんのあたりまえの声、願いが通る都政にしていきたい。どうぞよろしくお願いします。
19人の共産党都議団
福手さんの大きな役割を知ってほしい
さて、そういうなかで大事なのは、19人という議席の数の大事さだけでなく、それを個性をもった一人ひとりの議員で構成しているということだと思います。私は、福手さんが今の都議団でとても大きな役割を担っていることを知っていただきたいと思います。
「ほめられることに慣れていない」
そんなところが福手さんのいいところ
きょうは、事前に福手さんから、「ほめられることに慣れていないから、あまりほめたりしないでください」と釘をさされています。が、そういうところが福手さんの魅力だとまずお伝えしたいです。福手さんは、人より目立とうとか、自分を大きく見せようとか、そういうところが本当にない人です。
政治の主役は議員ではなく市民
福手さんは、市民の声を聞き、そこから学ぶ人
議員は人より目立ってこそ、と思う人も多いのですが、政治の主役は議員ではなく、市民ですから、大事なのは市民の声を聞きそこから学んで取り組めるかどうかだと思います。この点での福手さんの姿勢は徹底しています。
昨年の予算特別委員会
朝鮮学校への運営費補助の復活を要求
昨年の予算特別委員会で福手さんは、外国人学校のなかで朝鮮学校にだけ運営費補助が出ていないことについて、「子どもの権利にもとづいて復活すべき」と質問しました。そのときに、「どの子どもも学ぶ権利が保障されなければならない」「差別は許されない」ということを追及しましたが、都は子どもの権利は国籍を問わないということを認めない。福手さんは、「子どもたちの立場に立って譲れない」と追及した。
都の室長が「都民の理解を得られない」と
朝鮮学校の子どもたちも都民なのに…福手さんの目に涙が
そうしたら、あろうことか、質問をしていないのに、子ども政策連携室長が、補助金復活は「都民の理解を得られない」と発言。委員会室は騒然となりました。
福手さんは、質問が終わった後、「私、失敗しちゃったかも」と思わず涙。朝鮮学校の子どもたちも都民なのに、「都民の理解を得られない」などと東京都に絶対いわせたくない。ルーツによって人を差別することは許してはいけない。子どもたちの声をたくさん聞いてきた福手さんは、子どもたちを悲しませる結果になってしまったのではないか、と考えたんですね。
「質問に励まされた」「ありがとう」の声が
福手さんもあきらめず、さらに文書質問も重ねて
でも、この質問を機に、たくさんの人から、「福手さんの質問に励まされた」「ありがとう」「私たちもあきらめない」と声も寄せられました。そして、そのあとも、取り組みをしている方たちと会って、話し合い、文書質問も重ねた。福手さんの、差別を許さない、あきらめない、ひるまない、という姿勢は徹底しているんです。
病院の無料低額診療
「知事の前で取り上げて、病院にも行けない人のことを問いたい」
弱い立場に立たされている人のことをあきらめない、というのは本当に徹底しています。一般質問で、病院の無料低額診療(経済的な理由で必要な医療が受けられないことがないように、無料または低額で診療を受けられる制度)についてとりあげたときもそうです。質問前に、都議団で話し合ったときに、これは前向きな答弁をとるのは難しい、都はやる気がない、ということが議論になりました。福手さんは、たとえ答弁が悪くても、この問題を取り上げないわけにいかない、知事の前で取り上げて、病院にも行けないという人のことをきちんと問いたい、とこれも一歩もゆずりませんでした。
知事が、事業の意義を認める答弁
もっとも困っている人に光をあてる 福手さんの一貫した姿勢
結果、無料低額診療を都立病院で実施するとはいわないものの、事業の意義については認める答弁を知事が行いました。共産党都議団として本会議質問で初めてとりあげ、初めて、知事答弁を得たのです。もっとも困っている人に光をあてる、あいまいにしない、そのことが福手さんの活動では貫かれています。まさに、住民の苦難を軽減するという共産党の立党の精神に立っている。
もっと票のとれることで目立ってほしいと思う方もいるかもしれませんが、もっとも困難な人の問題をあいまいにしないという政治姿勢こそ、福手さんの最大の魅力だし、本来の議員のあり方だと私は学んでいます。そして、もっとも困難な人のことについてとりくむことで、それはすべての世代の人の幸せにつながるのではないでしょうか。私は、この福手さんの政治姿勢を多くの人に知ってほしいと思います。
議員はスーパーマンではない
市民が主人公の立場で一緒に考え取り組む
福手さんは、自分は議員に向いていないといっています。実は、私自身もそう思いながら続けています。でも、自分自身が議員になるときに、尊敬する党員の大先輩が、「スーパーマンでなく、市民が主人公の立場で一緒に考え取り組むことが大事」と話してくれて、肩の荷が少しおりてつづけてきました。
かけがえのない福手さんの存在
なんとしても押し上げてください
都議会議員は、区議会議員や市議会議員とはまた違い役割をもち、いつも地元にいるわけではないので、姿がみえない、という声が寄せられるときもあります。とくに、今のような議会中は、24時間とまではいいませんが、ほぼ都庁につめて、日々対策をとりながら17兆円をはるかにこえる財政力を、もっと都民のために、地域のみなさんのために使っていくためにどうしたらよいか知恵をしぼっています。ぜひ、支部や後援会のみなさん、区議のみなさんと連携しながら、がんばっていきたいと思います。福手さんのすぐれた政治姿勢は都議団にとってかけがえのないもの、本来の共産党がもっとも大事にすべきところからぶれない人。なんとしても福手さんを押し上げてください。私も一緒にがんばりぬく決意を申し上げて、話を終わります。ありがとうございました。
福手ゆう子都議(右)と一緒に
福手さんの活動を紹介しました
決意を語る福手ゆう子都議
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by hara-noriko
| 2025-03-23 22:08
| 活動日誌
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2025年 03月 22日
日本共産党全都患者・障害者後援会の総会
吉良よし子参院議員が駆け付けて
日本共産党全都患者・障害者後援会の総会に、共産党都議団を代表して参加しました(3月20日)。吉良よし子参院議員が駆け付け、スピーチ。吉良さんは、みなさん一人ひとりが政治を動かす力だと、高額療養費の自己負担上限引き上げを凍結させた動きを通し、実感していると。また、ガザの状況から核兵器禁止条約まで語り、さらに、都議団が野党第1党としてとりくんでいること、国会議員団との連携にも触れて。…素晴らしかったです。かけがえのない国会議員だなあと改めて。必ずおしあげなければ、と強く思いました。
私も都政の状況をお話ししました
共産党が野党第1党だからこそ
私も、都政の状況をお話ししました。ねばりづよい運動と吉良さんの国会論戦、区市町村議員団の論戦、都議団の条例提案と論戦が連携しあって、給食費無償化が全都で実施されたこと。共産党が野党第1党だからこそ、長年の運動が実現するようになってきていること。一方、障害者福祉の分野では、障害者福祉手当の拡充や障害者医療費助成の拡充を求める陳情が全会一致で継続審査になるという前進がはじまっているのに、なかなか具体的な予算がつきません。いよいよ、大争点にして必ず実現したいと考えていることをお話ししました。
医療型障害児入所施設 不公平な補助が是正される
道理ある提案は必ず道を切り開く
この間、医療的ケアが必要な重症心身障害児が入所する、医療型障害児入所施設への補助に、長年不公平があると現場から指摘があり、この間是正を求める質問を重ねてきましたが、是正されることになりました。道理ある提案は必ず道を切り開きます。みなさんと力をあわせていく決意を述べました。
すばらしかった参加者の意見
その一部を紹介すると
そのあとの、みなさんのご意見が本当にすばらしかったです。さまざまな障害を持つ方が一堂に会し、意見交流。一部を紹介します。
・難病医療費助成の改善を。
・視覚障害者と聴覚障害者の方々と合同で宣伝する予定をたてている。
・都議団は毎年、一緒に17~18回の都に対する要請にも必ずきてくれている。点字ブロック、音響式信号のことも、一緒にとりくんでくれる。
・障害があり高齢化してくると、住むところがない。アパートを探しても、みせてもくれない。今の課題のひとつ。
・要求実現あるところに、共産党あり。楽しくやりたい。
・移送サービスがいきとどいていない。タクシーも少なく、リフトのある車がないので利用できない。つらい。
・この後援会は障害の違いがあっても話し合えるので、いいなと思う。
・特別支援学校の保護者からも、給食費の無償化はうれしいとの声がある。障害福祉に限らず、いろいろな要求をもっている。語り合っていきたい。
・共産党都議団が野党第1党、それだけでなく野党を引っ張っていると聞き、きょうは来なければと。犠牲者が出たらホームドアがつく、というのはやめにしたい。知的障害者が作業所で性被害を受けていた。私たち自身が、ジェンダー平等を深く理解することが必要だと実感する。
・投票のバリアフリーもっといっていくことが必要ではないか。
・西武鉄道が無人化を19駅ではじめる…非常に危険。強調したほうがよいと思う。
・今物価高がいちばん苦しい。工賃も少ない。手当ての拡充求められている。根本は年金あげろと思うが、東京ができることを。
障害者運動の大切さを学んだ自立支援法廃止のとりくみ
運動し続けてきた方々の言葉の重みに胸が熱くなりました
私はみなさんの意見を聞きながら、2006年に施行された自立支援法廃止へのとりくみを思い出していました。あのとき、集会に誘ってくださった方も参加されていて、思えばそのときから障害者運動の大事さを学ぶことになったことをふりかえりました。集まっている方々は、みなさん、自立支援法廃止に向け、「私たちのことを私たちぬきで決めないで」と運動し、廃止後、基本合意の確実な実現へ運動し続けてきた方。この方たちの言葉の重みに胸が熱くなりました。改めて、障害者のみなさんの運動に学び、がんばっていきたいと思いました。
都政の状況をお話ししました
スピーチする吉良よし子参院議員(右)
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by hara-noriko
| 2025-03-22 12:11
| 活動日誌
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2025年 03月 20日
都議会厚生委員会の質疑が終了
意見開陳と採決が行われました
都議会第1回定例会の厚生委員会質疑が終わりました。17日と18日の質疑をへて、19日に予算案に対する意見開陳と全議案の委員会採決を行いました。
委員会質疑は、他党の質問に学ぶこともとても多いです。立場は違っても、気づかされたり、一致できる点がわかったり。委員会後、控室に帰る廊下を歩きながら、あの問題大事でしたね、などと話になることも。
共同提案を呼びかけながら意見書案を提出
残念ながら委員会として調整つかず
残念だったのは、共産党としては他の会派のみなさんに共同提案をよびかけつつ、「高額療養費制度における自己負担上限額の引き上げ方針の全面的な撤回に関する意見書案」を提出しましたが、調整つかず、委員会としてあげるとはならなかったことです。
また、「従来の健康保険証の新規発行を再開することに関する意見書案」も、残念ながら調整つかず。引き続き、大事な問題は、一緒に声をあげることができるよう、努力していきたいと思います。都議会では、意見書は全会一致で提出するというルールです。また、協議については、理事会(非公開)のため、だれがどういうことをいっているか、ということは公開できません。早く、理事会は公開にしていくことも必要だと思います。
保健医療局と福祉局の予算案について質疑
里吉ゆみ都議が共産党の意見開陳
都議会では、来年度予算案について、予算特別委員会での質疑が行われたのち、各常任委員会で質疑。厚生委員会では、保健医療局と福祉局の予算案について質疑が行われました。そして、各会派が予算案に対する意見を開陳。その内容を予算特別委員長に提出。そして、予算特別委員会でしめくくりの総括質疑がおこなわれたのち、予算案の採決がおこなわれます(25日と26日)。最終的には、最終本会議(28日)で採決され、決定します。
厚生委員会では、里吉ゆみ都議が、共産党の意見開陳をおこないました。
その後、予算案以外の議案の採決。議案は、議員提出議案1件(国保の子どもの均等割をゼロにする共産党提出の条例案)と、知事提出議案23件です。共産党は23議案のうち6議案に反対。その理由について、採決前に私が意見表明をおこないました。
【採決結果】
*議員提出議案…賛成は共産党と自由を守る会
反対は自民・都ファ・公明・立憲
結果は否決
*知事提出議案…共産党以外はすべてに賛成
結果はすべて可決
【里吉ゆみ都議の意見開陳(冒頭部分)】
日本共産党都議団を代表して、厚生委員会に付託された2025年度東京都予算案に対する意見を述べます。新年度予算案に、民間病院の支援となる地域医療確保緊急支援事業や、シルバーパスの負担軽減が盛り込まれたことは重要です。
一方、都民が物価高騰に苦しむ中、高すぎる国民健康保険料(税)を引き下げる財政支援はなく、ひとり親家庭や障害者に対する現金給付の児童育成手当、障害者福祉手当の額は、29年間1円も上がっていません。心身障害者医療費助成の対象を中度・軽度の障害者に拡大する予算も盛り込まれませんでした。新型コロナ対策は、高齢者施設などから要望のあるPCR等検査への支援もありません。
わが党は、都民のくらしを支える施策を抜本的に拡充し、保健、医療、福祉の強化を進めることを求めるものです。
(以下、具体的な項目を述べました)
【原のり子の議案に対する意見表明】
日本共産党都議団を代表して、厚生委員会に付託された議案について、意見を申し述べます。
がん検診センターは廃止すべきではない
都全体のがん検診の充実に貢献してきた重要な施設
まず、第141・142・143号議案についてです。これらは、都立がん検診センター廃止のため、定款、中期目標、中期計画を変更するものです。がん検診センターは、都民の健康のため一次検診から精密検査まで一貫して実施し、都全体のがん検診の充実に貢献してきた重要な施設でした。今後は、精密検査の部分だけ、多摩総合医療センターに統合されます。質疑を通じて、これまでよりも拡充するとはいえず、予定していた機器もそろわず、これまで実施してきた人材育成や研究・調査なども基本的に廃止されることがわかりました。職員も約半数しか異動しません。行政的医療を充実させるというのであれば、がん検診センターは廃止すべきではなく、反対するものです。
千葉福祉園の福祉型障害児入所施設廃止に反対
都立の施設が離れた場所に2カ所あることは大事
次に、第96号議案についてです。この議案は、都立千葉福祉園の福祉型障害児入所施設を廃止するものです。児童相談所を通じて養育困難や虐待などのため入所してくる施設ですが、もう1カ所ある都立七尾福祉園で集約できるとのことです。しかし、児童相談所から措置される施設として、都立の施設が離れた場所に2カ所あることは大事ではないでしょうか。困難を抱えた子どもたちを支える大事な施設であり、廃止には反対するものです。
認証保育所と児童発達支援センターはそれぞれの役割がある
規制緩和はすべきでない
次に、第92号、93号議案についてです。92号議案は、認証保育所と児童発達支援センターが併設されている場合、人員を兼務できるとするものです。93号議案は、認証保育所と児童発達支援事業の場合の設備の兼用を認めるものです。人員の兼務については、規則で規定する予定とのことです。この議案に関連して、2023年の第1回定例会で、認可保育園に社会福祉施設が併設されている場合、保育室や遊戯室、屋外遊技場等は共用できず、保育士は兼務できないことになっていたものを、部屋などの共有や人員の兼務が可能になる規制緩和を行い、さらに、児童発達支援センターの職員の専従規定も緩和する条例案が出され、私たちは反対しました。保育園は、保育を必要としている子どもの保育を行う施設であり、児童発達支援などの社会福祉事業も、それぞれの役割があり、そのために必要な基準が、不十分なものですが、定められています。それを規制緩和してしまえば、子どもの保育、療育に大きな影響を及ぼすことになりかねません。職員もいっそう疲弊してしまいます。
さらに、今回提出されている議案は、認証保育所ですので、認可保育所より基準が低いにもかかわらず、このような規制緩和はすべきではないと考え、反対いたします。
一時保護所の設備、運営の基準を条例化
セクシュアルマイノリティの子どもたちの人権を守って対応を
また、そのほか賛成する17議案のうち、第84号議案について一言意見を述べます。この議案は、一時保護所の設備、運営の基準を条例化するものです。東京都は国の基準よりも上回った基準で規定するもので、重要です。さらに、今後の増員計画を確実に実施するよう求めます。また、第16条に、設備の基準が書かれており、「居室、浴室及び便所を設けるにあたっては、入所児童の年齢、性別、性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する理解増進の法律に規定する性的指向、及び、ジェンダーアイデンティティ等に配慮すること」とあります。一時保護所において、セクシュアルマイノリティの子どもたちの人権を守って対応するために、東京都人権尊重条例及び、こども基本条例にもとづいて配慮することを求めておきます。
共産党提出の条例案に賛同を
国民健康保険 18歳までの均等割をゼロ円に
最後に、私どもが提案した、「国民健康保険の18歳までの均等割保険料(税)ゼロ円条例」案について、みなさんのご賛同をお願いしまして、意見といたします。
議案に対して意見表明を行いました
意見開陳に立つ里吉ゆみ都議
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by hara-noriko
| 2025-03-20 20:02
| 都議会
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