ふと考えたこと
2010年 08月 13日
第42回全国保育団体合同研究集会(8月7~9日、盛岡市)の報告です。
8日の午前は、「保育制度に今何が起きているか」と題した講座に参加しました。「子ども・子育て新システム」の問題が詳しく解明されました。
講師の伊藤周平氏(鹿児島大学)は、講義の冒頭、高齢者の所在不明問題に触れました。「ここに、公的責任を後退させていく問題があらわれているのでは」と。安否の確認さえやらない行政の問題、それをやるだけの人手がない問題…。やがて、所在不明の子ども…などという問題も起きかねないのでは、と。会場には、どよめきが起こりました。
話を聞きながら、ふと思い出したことがありました。
東久留米の長寿のお祝い品は、90歳の方と100歳以上の方が対象です。昨年、「初めてもらえる」と楽しみにしていた方から、「変な本が送られてきた」と相談があったのです。それは、結婚式の引き出物でよくみる、商品のカタログでした。「こんなものをもらっても、買えないよ。値段も書いてないし」と。
市役所の担当からすれば、好きなものを選んでもらえる、ということですが、高齢者の方にとっては、たくさんの商品から選んで申請することが「お祝い」だとは、ピンとこない。ましてや、一人暮らしの方はなおさらです。意味がわからず、あきらめてしまった方もいるのではないか…。その方は、お元気なのか…。市役所の担当者と改めて話し合ってみます。100歳以上の方の確認がとれたから、それで終わりじゃないな、と…。
保育の問題が高齢者の話になってしまいました。次回も、合同研究集会について書いてみようと思います。
キアゲハの写真をいただきました
by hara-noriko | 2010-08-13 16:22 | 活動日誌 | Comments(0)