「保育園民営化」 結論先にありきではないのか
2011年 04月 10日
市議会本会議でおこなった一般質問(3月7日)の詳報2回目です。市長は「情報公開、市民参加、市民との対話による合意形成」といいながら、「保育園の民営化の結論先にありき」の姿勢を示していることをただしました。
市民との約束の重みをどう感じているのか
馬場市長は、「『「情報公開、市民参加、市民との対話による合意形成」を徹底します』といっています。市長は今、この重みをどのように感じているでしょうか。
市長は、来年度予算案に、今後における保育サービスのあり方検討会の設置をもりこんでいます。これは、市民との約束という点で重要です。が、問題は、このあり方検討会で、民営化についての検証を行うのかどうかということです。うかがいます。
また、なぜ、あり方検討会と、みなみ保育園民間移管法人選定会議の二つを同時に予算計上しているのですか? これから保育のあり方を議論するのに、みなみ保育園だけ、先に民営化の結論を決めているのは約束と違うのではないですか?
【答弁と感想】
市長は、「あり方委員会では保育園民営化の是非は検討しないが、これまでの民営化の検証については話しあっていただきたい」「みなみ保育園については計画通り民営化していきたい」と答弁しました。
納得できません
市長は、南町都営住宅建て替えのスケジュールからいっても、みなみ保育園は民営化ですすめざるをえない、といいますが、これはまったく納得できません。
一般質問のあと、厚生委員会、予算特別委員会とありましたが、私は重ねて質問しました。このなかで、みなみ保育園民間移管法人選定会議が動き出すのは、「10月以降」と担当も答弁しており、あり方委員会でまず、これまでの民営化の検証をし、みなみ保育園について議論し結論をだす、ということは十分可能です。
そのことも具体的に示して市長に質問しましたが、「みなみは予定通り」との答弁がくりかえされました。本当に残念です。市長選での市民との約束はどこに行ってしまったのでしょう。
どういう保育ビジョンをもつかが肝心
財政面からみて、民営化しないことはありえない、と自・公・民などの議員はくりかえし主張していますが、私は、まず、東久留米の保育の現状をきちんと評価したうえで、どういう保育ビジョンをもつのかが肝心だと思います。そしてその上で、東久留米の予算全体のなかで、何に重点を置くのか明らかにしていくことが必要です。
いずれにしても、市長の予算は否決されましたので、この問題はひきつづき議論の中心になります。
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by hara-noriko | 2011-04-10 03:25 | 市政報告 | Comments(0)