東久留米で「釈迦内柩唄」 12月2日の本舞台に向けて   

 10月28日、希望舞台「釈迦内柩唄」(しゃかないひつぎうた)のプレ企画、「有馬理恵さんを囲んで」が開かれました。12月2日の本番舞台に向け、主演の有馬理恵さん(1999年以来ずっとこの舞台に出演)を迎えて、舞台のお話、各地での公演の様子、ご自身の生い立ちや演劇との出合いなどをうかがい、交流しようという内容でした。企画したのは、「釈迦内柩唄」をみる会。私も、この会に参加している一人です。
 有馬さんは、まず、一人芝居で『釈迦内柩唄』の世界を演じ、その後、各地で公演してきたエピソードに自分が感じ取ったことをのせて、心をこめて話してくださいました。参加者は、泣いたり、笑ったり、頷いたり…。その後の、ひとりひとりの感想にも、また泣いたり、笑ったり…。心がみずみずしく動くような、とても素敵な時間になりました。
 くわしく書きたいところですが、「当日のお楽しみ」にしておきます。あらすじだけ少し。このお話は、水上勉さんの作品です。秋田県の釈迦内(大館市)が舞台。そこで火葬場の家業を継ぐことになった末娘・ふじ子の物語。その仕事ゆえに、嫌われ、差別される家族。でも、深い愛情で結ばれ、人に対するわけへだてない優しさがあります。それは、花岡鉱山から逃げてきた朝鮮の人を受けいれるシーンに、深く表現されます。
 人として、何を大切に生きるのか、深く考えさせられ、そして希望をもてるすばらしい作品です。そして、このお芝居は、各地で「実行委員会」が立ち上げられ、上演されています。だから、その場所その場所で、そのとき一回限り、そこにいる人たちと一緒につくられるものです。それをすでに「釈迦内柩唄」は440回を超えて全国各地で行なってきています。人と人のつながりのなかで生み出される舞台の魅力、そして1000回をめざす思いを劇団代表の由井さんが話してくれました。
 東久留米ではどんな「釈迦内柩唄」になるのか…本当に楽しみです。みなさん、ぜひ!

 12月2日(金) 夜6時半開場、7時開演(8時45分終了予定)
 東久留米市生涯学習センター(まろにえホール)にて
 入場料 一般3000円 障がい者・高校生以下1500円
 問い合わせ 「釈迦内柩唄」をみる会事務局 電話 042(472)3757
                     メール chinobu-k@jcom.home.ne.jp
 もちろん、私にご連絡いただいてもかまいません!
 電話・ファクス 042(475)5463
 (留守電の場合、お名前と電話番号を入れておいていただければ、
 おりかえしこちらからご連絡します)

                      お話しする有馬理恵さん
東久留米で「釈迦内柩唄」 12月2日の本舞台に向けて_b0190576_16211495.jpg

by hara-noriko | 2011-10-29 15:13 | 行事 | Comments(0)

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