「馬場市長に猛省を求める決議」を可決   

 8日、「馬場市長に猛省を求める決議」が全会一致で可決されました。コミュニティバス(コミバス)での突然の方向転換や、下水道料金値上げ議案の提案の問題(説明会での内容と異なる議案を提出)など、市民不在、議会軽視の進め方について議会全体で看過できない、となったのです。
コミュニティバスで市長が方向転換
 9日、コミュニティバスについての「市長報告」が行なわれました。先日お伝えしたように、馬場市長は「任期中の実験運行は難しいとの結論にいたった」と突然方向転換。まだ、庁内検討委員会の報告もだされていないのに…。このことをめぐって議会でも紛糾。共産党としては、きちんと議会において市長報告を行なうべきだと求めてきました。
コミュニティバス実現へ光を消さないために
 報告に対する質疑は、私を含め7人が行ないました。私は、市長の姿勢について厳しく抗議することはもちろんですが、コミュニティバス実現への光が消えてしまったりしないように、と強く思いつつ質問しました。
市の基本計画は「調査・検討・実験運行」
 市長は、自分ひとりで「任期中(2014年1月19日まで)は難しい」と結論をだしてしまいましたが、市の基本計画には、2011年度から15年度でコミュニティバスなどの公共交通の充実について、「調査・検討・実験運行」と明記されているのです。この計画をすすめる責任が行政にはあるのです。
市民の声を聞け
 私は、これにもとづき、市民の方々に意見を聞くアンケートや「意見を聞く会」などを今こそやっていく必要がある、と指摘しました。市長は、「検討する」と述べています。また、現在開かれている「庁内検討委員会」は継続し、最終報告書が出されたら、改めて市長が見解を述べるべきだ、と求めました。これについては、「そのようにする」との市長答弁でした。
他会派の態度は
 他会派からは、「財政が厳しくもともと無理なことをなぜやろうとしたのか」「財政が厳しいが市長がやるといったから賛成した」「市長が任期中できない、というのだから基本計画を変更すべきだ」などの意見も…。議員のほとんどが市民の請願にも賛成して採択されてきた事実をどう考えるのでしょう。馬場市長の方向転換を機に、コミバスをやらない方向にしたいのでしょうか? 市民の要求も切実で、議会も一致して進めてきたコミュニティバスの問題が、市長の発言で立ち消えにならないように、議会全体で迫っていくことこそ求められているのではないでしょうか…。
交通不便地域を解消するために
 コミュニティバスは、交通不便地域や交通弱者対策のひとつの手法です。私は、かねてから質問しているように、コミバスに限らず、その地域によってふさわしい対策をとっていくこと(路線バスの拡充など)が必要だと思っています。しかし、市全体を考えた場合、どう考えても、コミュニティバスの実施を含めて検討していかなければ、交通不便地域の解消はできないと思います。私は、引き続き、市の計画にのっとって、対策がすすむようにとりくんでいきます。
市民の声が届くあたりまえの市政に
 それにしても、馬場市長の今回の発言は、本当に深刻であり無責任だと思います。市民との約束を、市民に相談なく一方的に反故にしてしまう…しかも、実現のための努力をする前に…。これが、イオンでの方向転換以来、ずっとくりかえされています。この状況を市民のみなさんにお知らせしつつ、市民との約束を守り、市民の声が届くあたりまえの市政にしていくため努力していきます。

  飛ぶコサギ(黒目川)
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by hara-noriko | 2011-12-11 19:48 | 市政報告 | Comments(0)

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