「みんなの会」が記者会見 「今後、馬場市長を支持できない」と表明   

 驚きました。馬場一彦市長は、やはりイオン誘致問題の重大さ、自分自身の相次ぐ公約破棄の責任の重さをわかっていないようです。
再度の市長要請
 2月10日、「あたたかい市政をつくるみんなの会」は、再度の市長要請を行ないました。前回(2月2日)、市長が突然「協議したい」ということを言いだしたことは、2月3日の記事で紹介しました。このため、「みんなの会」でも検討しました。市長と信頼関係のうえで協議をするためには、その前提問題を解決できなければだめだ、ということで、事前に要請文を送りました。「イオンの問題は、道路・環境・商業問題など今日に至っても解決策が見出されていません。これらの諸問題が解決するまで、イオンの進出作業はとりあえず、一時中断するよう要求します」と。
市長の回答を求める
 再度の市長要請の席上、「みんなの会」の井口信治代表は、これに応えられないようでは、信頼をもって話し合うことはできない、市長の回答を求める、とあいさつしました
 これに対して市長は、「不意打ちをくらったような内容で、答えに窮する。イオンという一項目をもって私と協議しないということは、遺憾だ。残念だ」と発言しました。その最初の一言を聞いて、イオン問題の重みを市長はわかっていない…と思いました。
イオン問題の重み
 市長はすでにイオン推進に転じているわけですが、「やむをえず」の判断だったはずです。しかし、一年以上たっても道路問題などがいっこうに解決されていません。解決されていないのにこのまま進めていいのか、ということなのです。ところが市長は、「イオン問題は一年前に決定をみている。政治判断とか、中断するとかしないとか、ということができる権限は私にはない」と語りました。
 馬場市長は、市民参加でイオン計画を見直すことを公約に掲げて当選しました。多くの市民がその公約を支持したからです。なのに、公約を裏切ってイオン誘致推進に転じてしまったことへの責任も感じていません。同時に、問題が解決されていないなかで市長として立ち止まって考えなければならない、とも思っていません。「みんなの会」は、市長のそうした姿勢を問うているのです。市長は、なぜいまさらそんなことを言うのか、という態度でした。
相次ぐ公約破棄はイオン問題から始まった
 「イオンという一項目」と市長はいいますが、相次ぐ公約破棄はイオンから始まりました。この問題に市長の姿勢が象徴されているのです。
 さらに驚いたことがあります。井口代表が、「あなたは力が足りなくて見直しできなかった、と言ったがそうではない。約束どおり見直す勇気がなかったんだ。」と指摘すると、市長は「私がとった判断は、『下がる勇気』だったんだ」と発言しました。公約違反も勇気なのか?
 最後に、抗議文を読み上げると、市長は「それに対し反論する、納得できない、抗議する」といいました。
「みんなの会」が記者会見
 市長要請終了後、「みんなの会」は記者会見を開きました。今後、市長を支持できないこと、個別の市民要求については一市民団体として運動し、必要な交渉をしていく、という立場を明確にしました。
イオン問題とは
 東久留米市南沢の閑静な住宅街の中、第5小学校の目の前の旧第一勧銀グランド跡地に、本町にあるイトーヨーカドーの5倍の規模のイオンショッピングセンターを誘致するというもの。野崎市政時代にはじまり、2年前の市長選で大きな争点に。市民参加での計画見直しを公約にかかげた馬場一彦氏が市長に就任。日本共産党も参加する「あたたかい市政をつくるみんなの会」は、イオン計画の見直しを含めた政策協定を馬場氏と結び、選挙をたたかいました。ところが馬場市長は、就任してわずか半年で「推進」に転じました。「みんなの会」は再三にわたって公約に立ち戻るように求めましたが、市長は耳を貸さずに推進してきました。

2月28日に市政報告懇談会
 3月1日から東久留米市議会第1回定例会(3月議会)が始まります。日本共産党市議団は、市民参加市民合意を大切にする市政への転換をめざして、市政報告懇談会を開催します。たくさんの方のご参加をお待ちしています。
日時:28日午後7時から9時
場所:市民プラザホール(市役所1階)

  「みんなの会」がおこなった再度の市長要請
「みんなの会」が記者会見 「今後、馬場市長を支持できない」と表明_b0190576_0265750.jpg

by hara-noriko | 2012-02-22 00:27 | 市政報告 | Comments(0)

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