3月定例会と臨時議会が終わりました
2012年 03月 31日
まず、3月議会最終日(3月27日)の様子です。
議会開会前の朝の議会運営委員会で、市長から、本会議での議決後、姿勢を示したい、というニュアンスの発言がありました。下水道会計が否決されたうえで、おわびし、姿勢を明らかにするということです。しかし・・・、何を反省しているのか、がわかりません。市長がおわびしたい、と言っていることについて口出しをするわけではありませんが、何についておわびするのかがわからなければ、仮に減俸の議案がでてきても判断ができません。そこで少しやりとりさせてもらいました。
私は、おわび以前に、予算特別委員会で説明と議案書のくいちがいについて問題になった(前回のブログ)のだから、本来、今どういう整理をしているのか、報告があってしかるべきだと思います。そのうえで、おわびしたい、というのが順序ではないでしょうか。しかも、予算特別委員会の結果、謝罪が必要と思っているのであれば、議会運営委員会(議運)に最初から提案してもいいのです。
結果的に、議運では、下水道の問題について、「議会審議に多大なご迷惑をおかけしました。この件については只今整理をしています。私の責任の所在を明らかにするために、本会議において提案させてもらいます」との市長の発言になりました。
そして、本会議で下水道会計は否決と決まり、再び議運を開きました。市長から陳謝と減俸の提案がありました。ここでも、また市長は何を反省しておわびするのか、という状況に…。長い休憩のあと、市長からは、2カ月間、市長の給料の50%削減という議案が提案され、本会議で可決されました。
市長の辞職勧告決議を可決
そして、議会の最後に、馬場市長の辞職勧告決議が提案、可決されました。
現在の市政の混乱の大きな原因は、市長の相次ぐ公約違反、しかも、それについての反省がなされないという姿勢にあります。決議は、自民、公明、共産(篠原・永田・村山・原の4人)、みんなの党、宮川議員が賛成、民主、社会市民、白石議員は反対。市政の課題については、それぞれ意見が違っても、この決議が15対6の圧倒的多数で可決されたことは本当に重みがあると思います。市長がどう受け止めるのか注目されます。
臨時議会が開かれる
さて、予算が否決されたため、6月までの暫定予算を組むということで3月29日、臨時議会が開かれました。
暫定予算に保育料値上げの仕掛けが…
暫定予算は、義務的経費を中心としたあくまでも「暫定」であるべきですが、市長の政策経費も盛り込まれ、そのなかには、否決された予算案の議論でも大きなテーマとなった、保育料値上げのための社会福祉審議会設置が入っていました。本当に驚きます。
行革アクションプランを市長はわざわざ8月に改定し、保育料などの値上げについては、「平成25年4月から実施される予定の子ども・子育て新システムの利用者負担について『地方版子ども・子育て会議(仮称)』の中で検討」と変更しているのです。つまり、新システムがはっきりしなければ、利用者負担は決められないのです。
ところが、新システムは先になるが、今の保育料はとりあえず上げましょう、というのです。こんなご都合主義があるでしょうか…。
暫定予算は、共産党と宮川議員のみ反対で、可決されました。辞職勧告決議に賛成した会派からは、辞職勧告決議を重く受け止めるように指摘しつつも、「政策経費も含めやむをえない」「行革が後退する案件ではないのでよろしいかなと考える」「政策経費が一部入っているが、行革の内容も入っているので賛成する」ということを含む賛成理由が述べられていました。
私は、改めて、暫定予算はあくまで暫定的なものにすべきで、意見が分かれる問題、予算否決の理由になった問題は、入れ込むべきではないと思います。昨年度も、当初予算が否決されると、暫定の中に政策経費を入れて通していくという手法を馬場市長はくりかえしました。こういうやり方に対し、引き続き是正を求めていきます。
雨に濡れるホトケノザ
by hara-noriko | 2012-03-31 23:40 | 市政報告 | Comments(0)