一般会計予算案に反対する   

 すでにお知らせしたように、市長が提出した今年度一般会計予算案は、反対多数で否決されました(詳しくは「6月議会が終わりました」をごらんください)。私は、日本共産党東久留米市議団を代表して反対討論をおこないました。その内容を紹介します。

 今年度予算は、3月議会で否決され、その最終日には、市長への辞職勧告決議が可決され、閉会となりました。共産党市議団としては、予算に反対し、辞職勧告決議には賛成しました。そして、この6月に予算案が再度提出されましたが、3月での議論が踏まえられているのかが問われました。
予算案の提出の仕方に大きな問題
 まず、予算案の提出の仕方に大きな問題があると考えます。
 共産党市議団は、今年度予算に対し3月議会で予算組み替え案を提案しました。しかし、予算否決後市長が示した暫定予算には、私たちが見直しを求めた、イオン誘致や都市計画道路建設など、多くが盛り込まれました。とりわけ、保育のあり方検討とは切り離しての保育料・学童保育料値上げをすすめる社会福祉審議会予算についても盛り込んだことは重大でした。
 本来、暫定予算は義務的経費を中心に組まれるべきであり、市長の政策的な経費、とりわけ議会のなかでも大きく議論が分かれたものをのせるべきではありません。もちろん、多くが一致していて、時間的に載せないと間に合わない課題もあるので、それまで載せるべきではない、とはいいません。しかし、予算が否決されれば、政策的経費も含めて暫定予算に入れればいい、というような手法を、当然のことのようにくりかえしている市長の姿勢は問題です。私達は、暫定予算の中身の問題とともに、そうした市長の進め方についても厳しく指摘し、3月の臨時議会で暫定予算にも反対しました。
第4小学校の跡利用は市民の声を反映させるべきだ
 そして改めて示された予算ですが、これまでの議論を十分にふまえたとは思えません。とくに、私達が、組み替え案でも指摘した第4小学校の跡利用については、この2カ月の間、何も市民に知らせることもなかったことは大きな問題です。
 平成22年4月に出された「東部地域の小学校再編成(第4小学校の閉校)に向けた実施計画」では、「移転後の第4小学校の跡地の利用について、現時点では方向性が定まっていない。したがって、今後の教育環境等を見定め、検討していくものとする」となっています。にもかかわらず、どういう検討をして東中の体育館設置、としたのか、いっさい市民に知らされていません。本来、その前段で、市民参加の検討委員会を設置して、市民の声を反映させていくべきだったのです。
 学校は、子どもと市民の財産です。とりわけ、他の学校に移って行った子どもたちにとって、自分が過ごした学校がどのようになっていくかは、本当に大切なことです。子どもたちのメンタル面に十分配慮する、といいながら、跡利用について何も意見も聞かず、知らせもしない、ということはあってはならないことであり、是正を求めます。
 私たちは、東中の体育館新設に反対するわけではありませんが、跡利用全体について市民にお知らせし、意見を反映することを行なうよう強く求めます。「情報公開、市民参加、対話による合意形成」をかかげているはずの市長であれば、教育委員会まかせにせず、とりくむべきではないでしょうか。そのためには、今年度中は、市民参加の検討委員会を行ない、そのうえで予算に改めて計上すべきと考えます。

 次に、予算特別委員会での質疑から、主なものに触れます。
市立みなみ保育園の民営化について
 (1)みなみ保育園民営化について、5月26日の保護者説明会での行政側の発言をめぐって、市長から答弁がありました。市長自らが、選定を辞退することは往々にしてあると説明していたことが明らかになり、会議録をすべて提出するということになりました。
 私が、この問題で重大だと思っているのは、保護者が指摘していることについて、「言っていない」と断言し、あたかも保護者側が事実と違うことを言っているようにしたことです。実際は、保護者が言っていることにうそはなかったのですが、なぜ、保護者の指摘に耳を傾け、まずは自らの発言をふりかえることをしないのか。信頼関係を築こうとしているとは思えない態度です。
 具体的な3者協議に入る前に保護者に今回の一連の事態や、選定の経過について説明会をもつことを求めたところ、保護者と協議して実施するとのことでしたが、誠意をもって設定することを再度強く求めます。
 また、1位の法人が辞退した場合、2位の法人がくりあがる、ということについて、保護者への事前説明がなかったことも明らかになりました。こうしたことについても、きちんと説明と謝罪をすべきであると考えます。この問題はまだ終わっていません。本日提出された説明会の記録を読んだうえで、改めて質問していきます。なお、みなみ保育園の問題については、請願の討論で改めて意見を述べたいと思います。
イオン誘致計画 地域貢献施設の計画は破たんしている
 (2)イオンのなかにつくる地域貢献施設は、情報発信施設についてはすでに断念し、具体的には、認証保育所設置ができるのかどうか、という状態です。これまで議会では、認証保育所に投入する税金は運営費の2000万円と説明されてきましたが、村山順次郎議員(共産党)の一般質問において、施設整備の費用もかかる可能性があることが明らかになりました。
 この問題は、予算特別委員会でも議論になりました。共産党市議団としては、▽そもそもイオン誘致を見直すといっていた市長が、推進に転じたかわりに、地域貢献施設をつくるという発想自体問題であること▽待機児解消というならもっと効果的な場所につくるべきであること▽保育料が高くてなかなか利用できない認証保育所設置よりも、保育料の格差是正にその2000万円を使ったらどうか――などの提案もしてきました。
 すでに、市長の地域貢献施設の計画は破たんしています。ここで断念すべきではないでしょうか。交通の安全対策なども、一向に問題が解決されていないことをみても、イオン建設自体に無理があることがますます明らかになっており、改めて中止すべきであると指摘します。
URの余剰地の活用について
 (3)上の原やひばりが丘など、団地の建て替えに伴うUR(独立行政法人都市再生機構)の余剰地の活用について、まちづくりに位置付け、市民の声を聞きながらすすめることを求めます。
小学校給食の民間委託計画について
 (4)小学校給食の民間委託計画について、次期計画の検討を行なうとしています。しかし、正規調理員の退職もほとんどないなか、さらに委託をした場合、その委託費約2500万円は持ち出しとなります。財政が厳しいといいながら、このような計画をつくるべきではありません。改めて、教育としての学校給食、という原点にたって検討することを求めます。
生活保護について
 (5)生活保護について、不正受給でないものも含めて取りざたし、生活保護バッシングが行なわれています。そもそも、生活保護は憲法にもとづく大事な権利であり、だれにとっても大切なセーフティーネットです。安心して相談ができるように、引き続き対応を求めるものです。

 スジグロシロチョウ(東久留米市内)
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by hara-noriko | 2012-06-23 00:39 | 市政報告 | Comments(0)

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