9月議会一般質問から(4)子どもの権利
2012年 09月 17日
最後の質問として、子どもの権利条約にもとづくとりくみの推進を、と題してうかがいます。子どもの権利条約では、子どもたちの意見表明権や遊ぶ権利、休む権利など、こども期を豊かにすごすための権利の保障を位置付けています。子どもたちは、成長していくなかで、さまざまな課題にぶつかり、いろいろな姿をみせます。そのときに、安心してのびのびと意見を述べられる環境や機会があることが大切です。深刻化しているいじめの問題にしても、子どもたちの命を守る機敏なとりくみをすすめるとともに、辛い思いをつたえられ、受けとめてもらえる環境をつくっていくことが解決の土台であると思います。今こそ、子どもの権利条約にもとづくとりくみを強めて行くときだと考えます。
そこでうかがいます。学校教育においては、子どもの権利条約にもとづくとりくみをどのようにすすめていますか。また、市としてのとりくみとして、子ども議会を実施することを提案しますが、市長の考えをお聞かせ下さい。
■答弁をめぐって
なんといっても、残念だったのは、子ども議会についての市長の答弁でした。以前も質問しましたが、子ども議会については実施する考えはないようです…。
教育部参事の答弁は、「『児童の権利に関する条約』に基づき、児童・生徒が人格を持ったひとりの人間として尊重され、一人ひとりが大切にされる教育の実現に向け、学校はもとより、家庭や地域社会とも連携を深め、取り組んで参ります」と締めくくられました。本当にそうだと思います。学校だけでなく、子どもたちの居場所、活躍できる場面を地域につくっていくことが重要です。そして、子ども議会を通じて、子どもが発言し、それが受け止められ、生かされていく、ということは子どもにとって大きな自信になります。同時に、行政・大人にとっても大事です。きちんと公式な場で正面から質問を受け、責任を持って回答しなければなりません。市長は、「日頃から子どもたちの意見を聞いていく」と言います。それはもちろん大事です。でも、「よい市にしていくために子ども議会を実施します!」と市がアピールすれば、子どもの力を信じ、主権者として認めているということを伝えることにもなります。先日は、子ども国会も行われましたし、東久留米でも過去3回実施しています。改めて、子どもが大切にされる市をめざし、とりくみを強めたいです。
ムラサキシキブ
by hara-noriko | 2012-09-17 21:59 | 市政報告 | Comments(0)