どの請願も切実な市民の思いが託されている   

 3月議会には、23件の請願が寄せられました。どの請願も切実な市民の思いが託されていました。共産党市議団は、すべての請願の紹介議員になり、採択するためとりくみましたが、「旧大道幼稚園の跡地利用に関する請願」が継続審査となっただけで、他はすべて不採択となりました。私が問題だと感じたひとつは、国に対し自治体から必要な意見を述べていくための請願も不採択になったことです。

不採択になった請願の数々
★障害者総合支援法から介護保険制度に移行に伴い、現行支給時間維持を求める請願
                            (公明・自民・民主・みんなが反対)
★生活保護基準の引き下げの撤回を求める意見書の提出を求める請願
                            (公明・自民・久留米・みんなが反対)
★義務教育就学児医療費助成制度の所得制限撤廃を求める意見書提出を求める請願
                            (公明・自民・民主・みんなが反対)
★集団的自衛権行使は憲法違反との意見書提出を求める請願
                            (公明・自民・民主・久留米・みんなが反対)
★秘密保護法の廃止を求める意見書提出を求める請願
                            (公明・自民・久留米・みんなが反対)
★介護保険給付切り下げ法案に反対の意見書提出を求める請願
                            (公明・自民・久留米・みんなが反対)
★東京都後期高齢者医療広域連合議会に後期高齢者医療保険料値上げの中止を求める意見書提出を求める請願                  (公明・自民・民主・久留米・みんなが反対)

【障害者総合支援法から介護保険制度に移行にかかわる請願について】
 「障害者総合支援法から介護保険制度に移行に伴い、現行支給時間維持を求める請願」をめぐって、市議会民主党からは、現在の法制度のもとでもサービスが後退しないように運用できる、とくりかえし質問が行われました。そのこと自体はとても大切なことです。しかし、障がい者の生活と権利を守る視点に立つとき、総合支援法自体の矛盾を解決していくこと、そのために国に意見をあげていくことは絶対に必要です。以下、共産党市議団を代表して、私がおこなった討論です。

■私の賛成討論
 本請願が指摘している通り、障害者が65歳になると、それまで利用していた障害福祉施策にもとづく介護給付ではなく、介護保険にもとづく給付を優先して利用しなければなりません。このことは、障害者総合支援法第7条で規定されています。
岡山市では裁判にもなっている
 この問題で岡山市では裁判にもなっています。脳性まひで手足に重度の障害がある一人暮らしの男性が、重度訪問介護を1日7~8時間利用、朝昼晩ヘルパーが数時間連続で見守り、家事援助や身体介護を受けていました。
 ところが、65歳になると介護保険優先となり、この方の場合、時間が細切れになり、今までと同様のサービスが受けられません。そのため、介護保険申請をしなかったら、重度訪問介護給付を打ち切られてしまったそうです。その後、何度も話し合い、介護保険制度に障害福祉施策の支援を上乗せすることとなったそうです。この事例は、国会でも議論され、厚労大臣は「介護保険で代替えできるサービスかが疑問。そういうことがないように周知徹底しなければならない」と答弁しています。
介護保険ではカバーできないサービスがあることは明らか
 介護保険ではカバーできないサービスがあることは明らかで、機械的な対応はあってはならないのです。予算特別委員会での梶井議員(民主)の質問のなかで、現状での対応の改善が確認されましたが、ひきつづき、市として、ていねいな対応をすすめていただくよう求めます。
根本問題は障害者総合支援法第7条の規定
 しかし、根本問題は障害者総合支援法第7条の規定です。介護保険に類似するサービスがあれば介護保険での提供とされ、その結果、利用料は1割負担が原則となります。障害者自立支援法違憲訴訟を通じて、生きていくこと自体にすべて負担が発生し、障害が重い人ほど負担が重くなる法律はおかしいということが明らかになり、住民税非課税世帯の利用料無料化が実現しています。しかし、これも65歳になれば関係ないということなのでしょうか。そして、障害者制度改革推進会議・総合福祉部会の「骨格提言」では、「介護保険対象年齢になったあとでも、従来から受けていた支援を原則として継続して受けることができるものとする」と提言しているのです。第7条そのものを撤廃し、障害者本人の意思で選択できるようにすることが必要です。
 自治体ごとに対応が異なるのではなく、障害者の方々がどこにいても安心して生活できるように、国に対し意見書を提出すべきであると主張し、賛成討論といたします。

  ジョウビタキ(黒目川)
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by hara-noriko | 2014-04-07 12:40 | 市政報告 | Comments(0)

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