国立ハンセン病資料館に行ってきました
2014年 05月 15日
ゴールデンウィーク中に、娘たちと東村山市にある国立ハンセン病資料館に行ってきました。娘たちは初めて。私自身は本当に久しぶりで、リニューアルされた資料館を見学しました。聞いてはいましたが、展示が大きく変わっていることに驚きました。とてもきれいになり、証言を聞くことのできるブースも設けられるなどの工夫もされていました。でも…
ハンセン病は終わったことではない
国が無理やり患者を隔離し、差別し、社会から切り離し、人間の尊厳をふみつけてきた事実。それを元患者さん自身のいのちをかけた運動で、国の隔離政策の誤りを認めさせてきた壮絶な歩み。高齢になり、後遺症で苦しむ療養所の方々をきちんとサポートしていく体制の強化が必要なこと。…もっともっと鮮明に打ち出してほしい、と私は思いました。ハンセン病は終わったことではない、と。
元患者の方々の意見を大事にして
それでも、資料館を訪ねることによって学ぶことはたくさんありますし、「国立」であることにも意義があると思います。ぜひ、元患者の方々の意見を大事にし、来館者の感想も聞きながら、充実化をはかっていただきたいと思います。
現在、7月27日までの予定で、「不自由者棟の暮らし ハンセン病療養所の現在」と題した企画展が行われています。ぜひ、多くの方に観ていただきたいと思いました。
人間らしく生きられる社会をめざして
9日には、全国ハンセン病療養所入所者協議会の神美知宏会長、11日にハンセン病国賠訴訟全国原告団協議会の谺(こだま)雄二会長が相次いで亡くなられました。5月14日の「しんぶん赤旗」の「潮流」(1面コラム)は涙なしでは読めませんでした。潮流は、谺さんの詩でしめくくっています。「この国からきっとたたかいとる いかに生きたか 人間の尊厳そのいのちの証」。みなさんの生き方に学び、人間らしく生きられる社会をめざして、歩んでいきたい、と思います。
「しんぶん赤旗」の「潮流」は、こちらから
国立ハンセン病資料館のホームページは、こちらから
by hara-noriko | 2014-05-15 22:58 | 活動日誌 | Comments(0)