みなみ保育園民営化―保護者の皆さんの手記が届けられ   

 6月16日、市議会厚生委員会でした。
共産党、すべての請願の紹介議員に
 寄せられた請願は、保育園関係(民営化反対、待機児解消など)は9件、子ども子育て支援新制度については2件、成年後見制度の報酬助成改善についてが2件の合計13件。共産党は、すべてに紹介議員となってとりくみました。
「行政、議会に民営化の現状を知ってほしい」と
 まず、みなみ保育園のことについて報告します。
 みなみ保育園が4月1日から民設民営化され、民営化対策委員OBの方たちから、保護者のみなさんの手記集が届けられました。市長は6月議会初日に、「落ち着いた安心できる保育が実施されている」と言い切りましたが、手記には民営化のなかで子どもたちと保護者のみなさんが悩んでいる現状が記されています。同時に、「先生方と対立したいわけではなく、一日も早く子どもたちが楽しく通えるように、力をあわせていきたい」、だからこそ「行政、議会に民営化の現状を知ってほしい」と…。
 民営化は慣れない場所に行き、まったく新しい先生たちに変わっての保育になります。簡単に「落ち着いて安心できる」はずがないのです。そのことを心から理解して、子どもたちが一日も早く安心できるように、市としても努力を惜しまない、ということが大事なのです。
民営化の検証を求める請願は不採択に
 厚生委員会では、ほとんどの議員がこの手記に触れて質問しました。本当に声を届けてくださり、良かったと思います。しかし…「みなみ保育園の民営化について検証を行うことを求める請願」が不採択…。なぜなのでしょう。現状の子どもたちへの支援、そして検証を求め引き続きとりくんでいきます。(請願に賛成=市民自治・共産。反対=公明・自民・民主)
みなみ保育園の引き継ぎをめぐって納得いかず
 先日このブログでもお伝えしましたが、行政報告で、みなみ保育園の引き継ぎについて質問しました。その時に、2月3月で行なわれるはずだった栄養士の引き継ぎについて、その分の委託料が返還されていることがわかりました。しかし、それでも引き継ぎは完了したと市が説明しました。その問題を質問したところ…
 栄養士の引き継ぎを、園長が代わりに実施したと。栄養士さんは専門職なのに、それは成り立つのか。でも、途中から少し話が変わり、栄養士さんが引き継ぎを実施している時期もあったことも明らかになりました。だとすると、栄養士さんの分を全額返還するということはおかしくないか。そもそも委託料は総価契約ですが、部分的な返還をどう考えたらいいのか。…なんともはっきりせず、「納得いかない」ということで休憩となりました。その後、市側から、問題を整理して改めて報告したい、と発言がありました。それを受け、問題を明らかにしていきたいと考えています。

手記の一部を紹介します
 今回、手記をまとめてくださった、民営化対策委員OBの方におことわりして、手記の一部を紹介したいと思います。子どもに説明できないことをやってはいけない、と改めて深く考えさせられます。
 
◇一ケ月がたち、二ケ月が経とうとして、我が子が「みなみ保育園が良かったな・・」。「なんで先生たちはわらべじゃなかったの?」と訊きます。「みなみ保育園は古くなって壊れたら大変だから新しい保育園になったんだよね。」そこまではみなみの先生も説明してくれ、子どもたちも理解しています。でもなんで先生が行かないのか。民営化だから、民設民営だから・・なんと説明すればよいのでしょう? 市役所の人が決めたからだよ、とか誰かのせいにはしたくないので言いません。でも、大人が納得できないのに、子どもはどうやって納得するのか、もっと小さい子は何が起きたのかわからないまま、その不安を言葉で伝えられないまま過ごしているのかと思うと本当につらく、また憤りを感じます。
 予算のことだけを考え、子どもたちにこんな犠牲を科すやり方、民営化が本当に必要なものなのか。この質問や議論はこの何年間も繰り返してきましたが改めて問いたいと思いますし、今後の民営化に関してももう一度考え直していただきたいと思います。

◇民営化の話が出た時には、思い出いっぱいのお世話になった園が無くなる事は、とても、悲しいことでしたが、民営化されても、今まで通りのこういった保育が引き継がれるなら、たとえ表向きの行事や形式が変わったとしても、それは仕方ないと思っていました。ですが、実際には、一番大切に引き継いでもらいたかった事は、長い時間をかけて築き上げていくものであって、形式的に引き継げるような内容ではなかったんだと気づき、失ったものの大きさを実感しています。……民営化は、長い年月に築き上げたものを壊して、新しいものを作っていくことであり、同時にいくつかの、犠牲を払っているんだと思います。その犠牲になっているのが、まだランドセルも背負えない小さな子と、それを想う親や先生たちだともう一度知ってもらいたいです。

◇うちの子も泣きますが、「保育園は好きだけど、今の保育園は嫌だ、前の保育園がいい」と理由を言いながら泣きます。幼児ともなれば、きちんと理由を言う事ができます。体調を崩し、処方された薬を飲みながら泣く子どもをなだめ、親も多大なストレスを抱え、どちらが先に倒れるか…という日々を過ごしてきました。2013年度におこなった引き継ぎ連絡会で、市の担当者はちょっとの間くらいは不適応を起こしてもしょうがない、という趣旨の発言をされましたが、4月以降今日まで、とても辛い日々を送っています。いまだに子どもからは「なんで前の園は無くなっちゃったの?」と訊かれていますが、答えられません。

  アジサイ
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by hara-noriko | 2014-06-19 00:30 | 市政報告 | Comments(2)

Commented by 市内の幼児の父 at 2014-06-27 03:39 x
手記を寄せて頂いた皆さんのお子様達、辛い毎日でしょうね。自分の母校が独法化と統廃合で廃校した時に感じた帰る場所が無くなる寂しさを思うと、本当に心が痛みます。

財政難を理由にしながら不適切な会計処理を平気で行う。こんないい加減な民営化が子供達に大きな犠牲を強いてまで行う必要があるのですか?市役所だけでなく、二元代表の一躍だとおっしゃる議会皆さんにも改めて問いたいです。

この問題に心から本気で取り組み、子供達にこそ丁寧に説明するのは大人の責任です。今こそ、説明責任をキチンと果たす時です。

市長の委員会答弁「私立も公立も無く頑張っている。だから…」なんて話、全く意味不明です。
Commented by 原のり子 at 2014-06-29 00:32 x
同感です!そもそも、市長の行政報告で、「落ち着いた安心できる保育が実施されている」と言い切ったことに、大きな問題があったと思います。なぜ、そんなに簡単に言えるのでしょう…。子どもたちが本当の意味で安心して過ごせるように、できることをしていきたい、と改めて強く思っています。

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