スポーツってすばらしい
2014年 07月 19日
7月18日付「しんぶん赤旗」のスポーツ欄にとてもいい記事がありました。「人種差別問題から見たW杯 移民受け入れ意識変化」と題し、サンパウロ大学でサッカーと黒人、人種問題を研究しているマルセウ・ジエ-ゴ・トニーニさんへのインタビューです。
大会全体としては、ルセフ大統領が「人種差別撲滅の大会にしたい」と述べていたが本格的な前進は見えなかった。しかし、サポーターの交流や移民系選手を登用した国が増えていることなど、積極的な面として触れられていました。
そのなかで、印象に残ったのは、フランスのベンゼマ選手のことです。フランスでは、過去に、移民はフランス代表に適していない、と極右政党の国民戦線のルペン党首が攻撃するような状況まであったそうです。今回、ベンゼマ選手は「移民の歌ではないから」と国歌(ラ・マルセイエーズ)を歌わないことを公言し、実際に歌わなかったそうです。でも、それが受け入れられていた、と。それぞれのルーツ、内心が大事にされ、代表として堂々とたたかう…民主主義の成熟を感じ、感動します。
インタビューの最後の方で、「スポーツは社会の影響を受けますが、同時にそれが持っているフェアな立場は、社会の意識を変えることにつながります」と述べられていますが、本当にそうだなあ、スポーツってすばらしい、と思いました。
改めて、ワールドカップに出場した日本代表もきっと多くのことを感じ、学んだのだろうな、と思いました。そのかけがえのない経験が今後に生きることを期待し、応援していきたいと思います。
親から子へエサ渡し(東久留米市内)
by hara-noriko | 2014-07-19 01:06 | 日記 | Comments(0)