「子ども・子育て新制度」 4月実施というけれど   

切実で鋭い質問が出された市民説明会
 今週は、「子ども・子育て支援新制度 市民説明会」が3回開催されました。日本共産党東久留米市議団では、10月22日の市民プラザホールでの説明会には篠原重信さん、永田まさ子さんと私が、10月24日の西部地域センターでの説明会には村山順次郎さんと私が、それそれ参加しました。質疑応答では、若いお父さん、お母さんたちが、切実で鋭い質問を投げかけ、とても勉強になりました。
 入所判定はどうなるのか、ポイント制は変わるのか、保育料や延長保育料はどうなるのか、待機児解消への市の計画は、学童保育は6年生までが対象になるが確実に利用できるのか、などなど。
肝心なところはまだ決まってない
 新制度は4月から実施するとされながらも、国からの情報も遅く、市としても説明会にあたって苦労があったと思います。そこは理解しつつも、参加する人たちの聞きたいことは何か、ということを考えると、残念な点がありました。
 (1)市内の幼稚園で新制度に移行するのは前沢幼稚園のみ。家庭福祉員9名のうち7名が新制度の家庭福祉員に移行、2人は共同で小規模保育に移行。認証保育所4カ所、定期利用保育施設1カ所は新制度には移行しない。…などの口頭での説明はありましたが、いったい東久留米にはどんな保育施設があるのかがイメージしにくく…。そうした施設名と概要の一覧表や地図があるといいのでは、と思いました。
 (2)入所決定の基準(ポイント)がどうなるかは、まだ決まっておらず、「入所のしおりに示すので、それを見てください」とのことだったこと。本来は、案を示して意見をもらったほうがいいのでは、と思います。
 (3)学童保育も6年生まで対象になるなか、どのように入所決定をしていくのかは、まだ検討中とのこと。これも、本来は説明会で案を示した方が良かったと思います。
 つまり、説明会とはいっても、肝心なところはまだ決まっていない、入所申請を出す時に各自確認してください、ということだったのです。
待機児解消はどうなるのか
 また、保育園の待機児解消計画について問われ、「4月、駅前に60名定員の認可保育園ができる。今後は、子ども・子育て支援事業計画の中で示していく」と回答していました。あれだけ老朽化と待機児解消のために、と言っているさいわい保育園民営化の話は特になし。
 その他、新制度に移行しない認証保育所などへの保育料助成についても、4月に間に合うのかどうか、はっきりしません。
 正直、さまざまな課題があることを実感する説明会でした。

椿
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by hara-noriko | 2014-10-25 01:52 | 市政報告 | Comments(2)

Commented by 市内の幼児の父 at 2014-10-25 04:37 x
また「決まって無い」ですか…結局、都合が悪い所は話さず誤魔化して「説明会」という「場」を設けた実績作りに利用されてるだけですね。
困っている人の足元を見て、「こんなもんでいいだろう」と馬鹿にされてる感じです。
きちんと正面から受け止めようとしない。説明責任をどう考えているか?
Commented by 原のり子 at 2014-10-28 11:23 x
説明会に参加した人にとっては、一番知りたいところがわからず、「ところでわが子は保育園に入れるの?」と不安になった方もいるのでは…と心配です。新制度のもとでも、自治体として、みんなが安心して保育施設を利用できるようにどう努力するのか、がみえない。入園の基準もオープンにされない。…「説明責任をどう考えているか」…同感です。

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