教育振興基本計画の改定は市民の意見をふまえてこそ   

 10月28日、「教育振興基本計画策定等に関する懇談会(第2回)」を傍聴しました。今回の懇談会は、市長が策定した「教育大綱」と「教育振興基本計画」との整合性をはかることが主目的となっています。
市は「教育大綱」との整合性を図る、と
 1回目の議事録を読むと、「あくまで大綱ありき、ということか」「大綱も少し手を加える必要があるということもありうるのか」という質問が出されており、これに対し、「大綱は市長が決定したものなので変更することはない」と教育部の答弁。「教育振興基本計画の改定の内容が大綱に沿ったものか、ということか」という質問にたいしては、「沿った、というか大綱との整合性を図るということ」との答弁。……やはり、「教育大綱」案を市民に示し、議論する、というプロセスを踏んでいないことは問題ではないでしょうか。
「教育大綱」についての市民意見は反映されない仕組みでは
 教育振興基本計画改定案には、計画の位置づけが書かれていますが、今後の教育振興基本計画は「教育大綱」を取り込んだ形で、さらに具体的施策を示すものとなっています。でも、「教育大綱」そのものを変えることはできない。基本計画の肝となっている「教育大綱」についての市民意見は反映されない仕組みとなっている、といえるのではないでしょうか。
改善を求めたい
 懇談会の委員のみなさんは、本当に熱心に発言されていて、勉強になることが多々ありました。こうした議論を「教育大綱」案の段階で行われていたら…と思います。懇談会での議論が生かされるように求めるとともに、引き続き、市民意見をふまえての計画づくりについて、改善を求めていきたいと思います。
 懇談会は、「みなさんのご意見から、基本計画改定案は大綱との整合性ははかられている、といえる」との確認があり、終了しました。傍聴者は、間宮議員と私の二人でした。

スズメ(落合川)
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by hara-noriko | 2015-10-30 00:19 | 市政報告 | Comments(0)

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