市長が公立保育園の全園「民間化」打ち出す
2016年 03月 05日
公立保育園の全園廃止計画だ
並木市長は、公立保育園全園民営化方針をかかげていましたが、今度は公立保育園全園『民間化』方針をうちだしました。民営化と民間化の違いを市長に質しましたが、民間活力の活用という点では変わらない、手法が違うだけ、と。驚きました。
今回の計画では、公立保育園を廃止するにあたって、それに代わる保育園はつくらない。なので、引き継ぎも必要ない、となっています。これまでの民営化では、公募要綱で保育の継承を位置づけていましたが、今回の方針ではまったくありません。民間化というより、正しくは、公立保育園廃止計画なのです。公立保育園の形も中身も廃止という…。
しんかわ保育園廃止計画 保護者が撤回要請
その計画の最初に、しんかわ保育園があげられました。2018年度(平成30年度)から段階的に募集を停止し、在園児が卒園したら閉園すると…。保護者の方々は突然のことに驚き、市に撤回を求める要望書を提出。議員にも配布してくださいました。
40年の歴史をもつ、地域に根差した保育園。議員あての手紙には、「今年の成人の日には、新成人となった卒園児が保護者とともに保育園に集まり、子どもたちは親に感謝の気持ちを伝え、保護者たちも子どもたちの成長を喜び合ったそうです。卒園しても子どもたちの帰ってこられる保育園を子どもたちから奪わないでください」と書かれています。市長は、この重みをどう考えているのでしょうか?
当事者の意見も聞かず
「絆づくり」を強調する並木市長ですが、当事者の意見も聞かず、保育園を廃止して、絆を断つこの計画は全く矛盾しています。市長のいう絆とは何なのでしょう。
まえさわ保育園では給食の調理業務委託の計画が
行政報告で質問したことをふまえ、計画の中身の問題を一般質問でとりくんでいきます。また、しんかわ保育園のこと以外にも、給食の調理業務委託を今年の10月からまえさわ保育園で実施する計画もだされています。3月議会は、待機児問題も含め、保育行政についてしっかり議論しなければならない、と思っています。
by hara-noriko | 2016-03-05 22:02 | 市政報告 | Comments(0)