9件すべての請願が不採択に 市議会厚生委員会
2016年 03月 19日
生活実態調査をすべきです
生活と健康を守る会から提出された、「生活扶助切り下げによる生活実態調査と対策を求める請願」「2013年から実施された生活扶助の切り下げをもとに戻すことを求める意見書提出を求める請願」は、私以外に賛成がなく…。世帯構成によっては、月2万円近く保護費が減額になっている方もいるのに、「さほど影響はない」といい切る行政の発言には、本当に言葉を失う思いでした。単身の受給者なら、月700円程度の減額なので、とも…。
私は、1人のケースワーカーが113件も担当している現状の解決もあわせて求めましたが、それにしても、たいしした影響ではない、との感覚で生活保護受給者の方たちに接しているのだとしたら…。胸が痛みます。やはり、請願が求めている実態調査をすべきです。
疑問だらけの家庭ごみ有料化
家庭ごみ有料化については、有料化を考える会から「家庭ごみ有料化に向けた実施計画案の中止を求める請願」が1384名もの署名とともに提出されました。
この請願は、市の実施計画案の問題点を指摘し、この計画案ですすめないように求めています。たとえば、有料袋の代金が1リットルあたり2円などと高いことや、なぜプラまで有料なのかなど、仮に有料化に賛成する人でも疑問を感じる点はたくさんあるのです。それなのに、実施計画案は、パブコメをやってすぐに「案」をとってしまったのです。あまりに拙速です。
宮川議員から継続審査の動議が提出され、私もその趣旨を理解できる面もありましたが、次の議会には有料化の条例提案をするといっている並木市長に、このまますすめるべきではないときちんと示していくべきと考え、請願に賛成。自・公・民は反対でした。
国保税値上げ案は賛成多数で「可決すべきもの」に
国保税値上げの議案は、宮川議員と私は反対しましたが、自・公・民で可決すべきもの、となりました。総額1億5000万円の値上げで、低所得者も含め値上げ…。市の出した資料でも、例として給与収入274万円の3人家族で、2割軽減を受けられても、年額18600円も上がります。世帯構成によっては、もっと厳しい家庭もあると思います。
市の財政状況を考えても、年度末に国と東京都から特別調整交付金が入ってくることを考えても、この1億5000万円はカバーできると思います。
市民負担増の議案が簡単に通ってしまうことに、とても違和感を覚えます。
請願も議案も、最終本会議(28日)で全議員による採決が行われ、正式に結果が出ます。自公民で通っているものは、会派の人数の合計が11人(過半数)になるので、よほどのことがなければ、厚生委員会での結果はそのまま最終結果になります。
by hara-noriko | 2016-03-19 23:31 | 市政報告 | Comments(0)