シンポジウム「女性参政権70年の荒野で叫ぶ」に参加
2016年 04月 24日
4月23日、東京新聞主催のシンポジウム「女性参政権70年の荒野で叫ぶ」に参加しました。このシンポは、『女たちの情熱政治』(明石書店)出版記念として行われました。
2014年、東京都議会で塩村都議に向けられた「早く結婚した方がいいんじゃないか」との「やじ事件」。そのことをきっかけに、東京新聞は、女性議員にアンケートを実施。私もそのアンケートに回答しました。
その生の声をふまえて、さらに取材が行われ、それをまとめたのが、「おんなの議会みち」という連載です。このブログでも2015年3月7日に紹介しましたが、私も取材を受け、その内容が一部紹介されました。今回出版された「女たちの情熱政治」には、アンケートの内容もくわしく載せられ、また連載も掲載。そして、ほかにも、東京新聞・北陸中日新聞の記事や記者の方の思い、学識者への取材などとても充実した内容です。
「おまかせ民主主義じゃだめなんだ」
シンポでは、「PeaceにVote!ママの会@いしかわ」呼びかけ人の市井早苗さんのお話しが印象に残りました。安保関連法について説明してほしいと石川県の国会議員や県議会、市議会に働きかけてきたこと、その中で、ある国会議員の報告会に出たら後援会長の人から「こんなところまでくるなんて、あんたら普通の主婦じゃないだろう」といわれたこと、市議会に傍聴に行ったら「何のために来るのか?」「子どもを預けてくればいいのに」「意見があるなら議員になればいい」といわれたこと、「ママの会には、ある団体からお金が出ている」といわれなき誹謗中傷も受けてぺしゃんこになったこと…。でも、そのなかで「おまかせ民主主義じゃだめなんだと気付かされた」。国民の権利を守るには、不断の努力が必要だと規定した、憲法第12条が大事だと。「不断の努力を普段から」を合言葉にやっていきたい。……
しなやかにしたたかに
当たり前のことが通らない壁にぶつかりながらも、しなやかにしたたかに、等身大で一歩一歩前進し、憲法第12条に行きついたママたち。「情熱政治が始まっていると実感する話し」と林寛子さん(中日新聞社取締役・東海本社代表)。私もそう思いました。同時に、それは、70年のたくさんの運動の積み重ねが今につながっているんだと思いました。
パネリストは他に、塩村文夏都議、岡田憲治専修大学教授。いろいろ学べた、有意義な時間でした。フロア発言、記者の方の発言も含め、本音で語り合う雰囲気でとてもよかったです。
本の帯より
「女に何ができる?」「女のくせに生意気」…。ずっとそう言われ続けてきました。でも、私たちは黙らない。女性たちの高まる政治意識。議会で、路上で、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で、女性たちが声を上げ始めた。もうこの流れはとめられない。
by hara-noriko | 2016-04-24 14:14 | 活動日誌 | Comments(0)