都知事選 鳥越俊太郎さんの第一声   

都政を都民の手に取り戻そう、と熱く語る
 7月14日、東京都知事選、鳥越俊太郎さんの第一声(新宿駅東南口)に行きました。
 鳥越さんのお話は、なぜ、この都知事選が行われることになったのか、その大前提を忘れないでいよう、というよびかけから始まりました。税金は一人ひとりの汗の結晶、それをどんな使い方をしているのか、きちんとみていくことがいかに大事かを舛添氏の問題は示している、と。都政を都民の手に取り戻そう、とあつく訴えました。
 ジャーナリストとしての51年の歩みをふまえての決意には、今やらなければという覚悟が伝わってきました。
「困ったを希望に変える東京へ」 宇都宮さんの思いを受け継いで
 そして、宇都宮健児さんとの話し合いについても率直に話してくれました。本音を話し合ったこと。そして、宇都宮さんのキャッチコピー、「困ったを希望に変える東京へ」はとてもいいと感じた事。ぜひ取り入れたいと話したことも。実際、鳥越さんの証書付きビラには、「困ったを希望に変える東京へ」が印刷されていました。
 正直で誠実な人柄を感じた第一声でした。演説というより、一人ひとりに語りかけてくるようなスピーチ。鳥越さんならでは、鳥越さんだからこそのスピーチだと思いました。

胸打たれた奥田愛基さんの応援スピーチ
 あわせて、ぜひ、紹介したいのは、奥田愛基(あき)さん(大学院生)の応援スピーチ。私は間に合わなくて、生では聞けませんでしたが、その後、その内容を知り…胸を打たれました。以下は、その大要です。

 SEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)は、実質的に参院選で活動をとめてしまったので、今日は、東京に住む一人としてきました。本当いうと、宇都宮さんの話があって、古賀さんの話があって、石田純一さんの話があって、今回、都知事選にはかかわらない、と。ぼく、宇都宮さんの政策も、人柄にも尊敬していたし、2013年のときは、「いいな」と思って見ていたので、今回、都知事選どうなるか、と思っていました。
 正直、応援してといわれたときも、3回断りました。でも昨日、鳥越さんと、宇都宮さんがちゃんと話した結果、政策を引き継いで、鳥越さん一本にしていくという宇都宮さんの決断を見て、今日、ここに立ちました。
 19歳になるときに東京にきました。思えば大学生になったのは2011年、東日本大震災があったときでした。原発事故があって、これから社会はどうなっていくんだって、すごく考えました。これからの社会に、僕、バブルが崩壊したあとに生まれてきたけれど、本当に未来があるのかって、若い世代が大人になるときに、本当に自分が大人になって、自分の子どもが産まれるときに、本当に未来の世代に、自分の子どもたちに胸をはって社会を受け渡せるかっていうのをすげー考えました。
 東北・福島にも行ったし、原発事故の様子も見てきた。けど思い出すのは東京駅で、夜行バスでボランティアに行くときに、そこで路上で寝ているおじさんたちがいるんですよね。ボランティアとして俺は東北に行ったけれど、でも東京にだって困っている人はたくさんいる。
 あと沖縄にも住んでたけど、沖縄でちっちゃい島に住んでました。鳩間島っていうんですけど。東京で疲れた人たちがいっぱいくるんですね。仕事で疲れたとか、中小企業で社長に近い人とたちとかが、「俺なんで生きてんだろう」とか「なんで働いてんだろう」とかいうんですね。これ変じゃないですか。
 東京っていう町は、冷たい町かもしれないけど、それでも多様性の町でもあると思うんですよ。俺はその多様性をもう1回信じたい。正直東京ってどうなんだって思うところたくさんある。震災の復興もままならないままにオリンピックで盛り上がってる東京どうなんだとか、ありますよそりゃいいたいこと。けれど、そうはいったって始まらないし、やっぱ当事者になって社会のこと考えないと、文句いってるだけじゃ変わらないんですよ。
 たぶん、というか俺は信じたいけれど、鳥越さんはみんなの声を聴いて都政をやってくれると思う。ワンマンで上からじゃなくて、みんなの力が必要な人だと思うんですよ。だから今回の都知事選は、力を貸してほしいと思うんですよ。だから、俺今日ここに来ました。こんな俺でもなんかできることがあるんだろうって来ました。皆さんもそうですよね。鳥越さんの第一声を聞きたくて来たんですよね。みんなのための都政をやりましょうよ。
 東京ってのは可能性の町ですよ、最先端を行く町ですよ。歴史がある町ですよ。もう1回東京をみんなのために取り戻しましょう。やろうと思えば、みんなのお金、税金を使って世界一の保育のシステムを東京につくることだってできるだろうし、この町にいっぱい住んでる、LGBTの人も住んでるし、シングルマザーの人も住んでるし、障害者の人も住んでるし、外国の人も住んでるし、でもだれかのための東京じゃなくてみんなのための東京にしましょうよ。
 たぶん、鳥越さんの応援でしゃべるの最初で最後だと思います。みんなの声をもっと聞きたい。参院選挙のときにやっぱり、候補者の選び方でも違和感あったし、やっぱ政治家の人ばっかしゃべってたし、でもそういう選挙のあり方とかも変えていきましょう。自分たちの選挙にしましょう。自分たちの政治にしましょう。よろしくお願いします。

胸の奥をぎゅっとつかまれたような…
 このスピーチを喫茶店で読んで、しばらくこみあげるものがあり、なかなか動けませんでした。何だろう…胸の奥をぎゅっとつかまれたような…。選挙を本当にみんなでとりくむ、市民と野党が本気で力を合わせる、その覚悟が求められていると気づかされました。がんばりたいです!
 日本共産党のホームページで、第一声の動画を観ることができます。ぜひ!

スピーチする奥田愛基さん(左)と鳥越俊太郎都知事候補
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鳥越さんと聴衆が一緒にプラカードを掲げました
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by hara-noriko | 2016-07-15 02:13 | 選挙 | Comments(0)

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