市立保育園全廃方針 早くも矛盾に突き当たる   

 9月議会、初日の本会議が終わりました。
急きょ行われた市長報告
 午前11時すぎごろから、急きょ議題となった、市長報告が行われました。結局、午後6時すぎまでかかりました。共産党市議団からは、篠原重信さんと私が質疑を行いました。
来年4月開園予定の民間保育園 開園できず
 市長報告のタイトルは、「東久留米市保育サービスの施設整備・運営及び提供体制に関する実施計画の進捗状況等について」。中身のポイントは、来年4月に開設する予定だった民間の認可保育所設置が、地権者のご都合でできなくなったことが一つです。
しんかわ保育園の園児募集停止を1年繰り下げる、と
 二つ目に、開園できなくなったことに伴い、市立しんかわ保育園廃止に向けた段階的な園児募集停止を1年繰り下げることにした、ということです。
 そして三つ目に、それらの変更点について、来年の3月を目途に実施計画を見直すこと。
全廃の実施計画は撤回すべきです
 今回のことは、共産党市議団でも懸念していたことが現実になった、と思います。民間活力に頼った待機児解消計画は、必ずしも予定通りいくとは限らない。それなのに、公立保育園を廃止することを先に決めてしまっていることで、逆に待機児がふえるような事態をつくりかねない。やはり、この実施計画自体、撤回すべきだと思います。そして、市民参加で今後の保育の在り方を検討して計画化していくべきです。この点については、一般質問で取り組みます。
他の会派からは…
 実施計画は、民間活力による待機児解消を3年間で312名分すすめる、そのことにより、老朽化している公立保育園を順次廃止する、市全体の保育を民間化していく、という内容です。
 この実施計画を前提に考えても、待機児解消計画のうち、60人分の保育園ができなくなり、予定通りにいかなくなったのですから、今ある公立保育園の定員を減らす、廃止するということはありえないことです。その点で、しんかわ保育園の募集停止のスタートを繰り下げるのは当然です。(1年と決めていることは問題ですが)
 しかし、質疑のなかでは、他会派の議員より、「しんかわ保育園の募集停止の繰り下げは、市長の独断。議会で議論してから決めるべきこと」「市長報告は決定ではないのだから、これから議会で議論して見直しも可能だ」という意見も。市長は、「私の考えをご理解いただくように努力する」と。市長報告は重いものです。
 私としては、根本的な計画の見直し・撤回を求めつつ、市長が市長報告の中身に責任をもって対応していくことを求めていきます。

*しんかわ保育園の募集停止は、平成30年度にまず、0歳児からスタートするとしています。つまり、その前年(29年)の入園申し込みのときには、しんかわの0歳児の募集はなくなる、ということです。これを1年繰り下げるということは、31年度に0歳児の募集停止。申し込みができなくなるのは30年度、ということになります。

毎週土曜日の定例宣伝。宮本徹衆院議員と(東久留米駅西口)
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by hara-noriko | 2016-09-01 22:16 | 市政報告 | Comments(0)

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