豊洲移転問題と共産党の値打ち
2016年 10月 09日
10月9日の日曜日、宮本徹衆院議員と一緒に、宣伝カーで東久留米市内をまわりました。あいにくの悪天候…カッパを着てスタート。人通りも少なく。でも、少しずつ天気も回復してきて…。どこでも、激励の合図を送ってくださる方がいて、うれしかったです。以下、私のスピーチです。
日本共産党の市議会議員、また来年夏に行われます都議会議員選挙の予定候補、原のり子です。少しの時間、この場で訴えをさせていただきます。
みなさん、国も東京都も、そして東久留米市も、政治は大変な状況になっていると感じていらっしゃるのではないでしょうか。
都議会の代表質問を傍聴
私は10月4日、都議会の本会議を傍聴してきました。各政党の代表質問が行われていました。傍聴者もたくさんいらしていて、私が行った時には順番待ちでした。ロビーでモニターテレビを見ながら傍聴席に入れるのを待っていました。共産党の大山とも子都議の代表質問のときに、ようやく中に入って傍聴することができました。
大山都議の質問のとき、議場は大きなどよめきに包まれました。築地市場の豊洲移転の問題です。みなさんご存知のように、盛り土がされていなかった。地価の空間に地下水が溜まっていて、その地下水からベンゼンやヒ素など有害な物質が基準値以上に検出されてしまった。さらには、共産党が追及している談合疑惑もあります。落札率が100%近いことも明らかになっています。
不適格な業者が地下水コントロールの仕事を受注
大山都議の質問でどうして議場がどよめいたのかといいますと、新たな疑惑を突き付けたからです。地下水をコントロールして地下水を解析する「日水コン」という業者が不適格な業者ではないのか、と質問しました。都の市場長が答弁をしました。きちんと会社のパンフレットを見て、解析できる実験研究施設をもっていることを確認した、唯一受注できる業者だ、と。
自前の実験研究室があるはずなのに、「ない」と―
大山都議は再質問に立ってこの問題を追及しました。私も「同じパンフレットを見ましたよ」といって、「パンフレットには実験研究室があるとはなっていません」と都の答弁をひっくり返しました。大山都議が日水コンに直接確認したところ、会社には実験研究室がないこと、実験が必要なときは外部に委託していることを答えたそうです。
受注するには条件があります。それは、自前の実験研究室があることです。それなのに、「実験研究室はない」と認めている会社が受注している。4年間で3億円ものお金をかけて都が委託する。都民のみなさんの税金がいいかげんに使われてしまう。問題ではないでしょうか。
傍聴者は静かに聞いていなければいけないのですが、「どこまでメチャクチャなんだ」というつぶやきが聞こえました。小池都知事も「必要があればプロジェクトチームできちんと調べます」といわざるをえませんでした。
15年も前から築地市場の豊洲移転の問題を追及してきた共産党
みなさん、共産党議団がこうした問題をきちんと追及できるのは、15年も前から「豊洲移転は問題だ」と指摘し、都民のみなさんと一緒に「移転は中止した方がいい」と取り組んできた、そして調べてきたからです。そういう裏付けがあっての追及であることをみなさんに知っていただきたいと思います。
共産党都議団 各党に「百条委員会を設置して究明しましょう」と呼びかけ
共産党はいま、「この重大な問題を都議会が一体となって解決しましょう」と呼びかけています。いままでの経緯を考えると、共産党以外の人たちは都議会の中で豊洲移転推進派なんです。でも、推進派の人たちも「このままにしておくわけにはいかないな」と動き出しています。だからこそ、「百条委員会を設置して、いっしょに究明しましょう」と共産党都議団は呼びかけています。
共産党は、一致点を大事にして力を合わせることを重視しています。
これからも、その立場で全力を尽くしたいと思います。
保育の問題―都の壁を突破したい
私自身、17年間、東久留米市議会議員として活動してきて、たくさんの問題で都政が壁になっていることを実感しています。公立保育園を廃止するなどという無謀な計画を市が出しています。その大本には、東京都が公立保育園の運営費に対する独自補助をゼロにしてしまった問題があります。私はここを何とか突破したい。
市民のみなさんの声をまっすぐ都政に届ける
市民のみなさんの暮らしを守り、もっとよくしていく。子どもたち、障がい者の方、高齢者の方が安心して住み続けられる地域を守っていくためにも、どうしてもみなさんの声をまっすぐ都政に届けたい。その決意で全力を尽くします。


by hara-noriko | 2016-10-09 22:49 | 活動日誌 | Comments(0)