予算案をめぐり迷走する並木市政
2017年 03月 20日
東久留米市議会の3月議会は、17日から当初予算案(来年度予算案)の審議に入っています。まず総括説明に対し、日本共産党を代表して村山順次郎議員が質問。とくに、今回の予算案の提出の仕方などを含めた問題点について質しました。
村山議員が取り上げた一連の事態は、こういうものです。
【2日から3日にかけて起きたこと】
補正予算案を否決
家庭ごみ有料化のためのごみ袋製造などの業務を委託するための補正予算案は否決されました。議会は延会し、休会日だった翌日も急きょ本会議が開かれました。
有料袋を製造・管理・配送する業者の選定を昨年8月にプロポーザル方式で決めたものの、年度内に調整がつかず、改めて競争入札で選定し直す。そのため、繰り越し明許費の追加、2017年度末までの債務負担行為を設定する、との補正予算です。初日に即決してほしいというのが市の姿勢でした。
村山議員の質問に市側は答弁不能に陥るなどしたため、他の会派からも批判がおこり、補正予算案は否決されました。
【10日に起きたこと】
市が新たな補正予算案提案 「当初予算案とセットで審議を」と
一般質問終了後、議会運営委員会が開かれました。7月1日に予定していた家庭ごみ有料化を10月1日に延ばすための議案と、新たな補正予算案を提案。市側は、当初予算には矛盾があり、補正予算とセットで審議してほしい、と。
本来、まだ成立していない当初予算を「補正する」ということはできません。すると、「あくまで、予算特別委員会に付託し、当初予算と一緒に審議してほしいということ」との説明です。しかし、本来は、いったん当初予算をとりさげて出しなおすのがスジではないか。共産党・民進党・市民自治フォーラムは付託に反対しましたが、本会議へ。
しかし、そこで、久留米ハートネット・社民党も付託に反対し、付託はなりませんでした。そのため、補正予算案は本会議でとまっている状態です。
本来は、付託できなかったのですから、そこで即決されるべきですが、当初予算より先に議決ができない補正なので、議会最終日に当初予算の結論が出たのちに採決するということになります。
【17日に起きたこと】
「イレギュラーな形だがご審議いただきたい」と市長
そして、予算特別委員会。しかし、市側からはいっさいの説明もなし。村山議員が質問すると、市長は「イレギュラーな形だがご審議いただきたい」。また、副市長は、議会の判断でこうなっている(イレギュラーな形)、ととれる説明を長々と。こういう事態を招いている責任を本当に感じているのか疑問です。
村山議員 「質すべきは質す」
村山議員は、問題を厳しく指摘するとともに、予算特別委員会において、市民のくらしや要求にたち、質すべきは質していく姿勢を表明しました。
市議会民進党の佐藤一郎議員も、市側の姿勢、当初予算の矛盾について問題点を指摘したうえで、質問されていました。
予算特別委員会は、残り3日間。21日、22日、23日です。ぜひ、傍聴にいらしてください。
by hara-noriko | 2017-03-20 23:04 | 市政報告 | Comments(0)