障害福祉を前進させたい 質問と答弁   

 東京・東久留米市議会の3月議会。私は本会議の一般質問で障害福祉を取り上げました。(1)東京都心身障害者医療費助成制度の対象者を拡大すること(2)65歳になる障害者の方が受けるサービスは原則、介護保険サービスに移行します。サービスが後退しないようにすること―の2点です。市の答弁を含めて、改めて紹介します。

東京都心身障害者医療費助成制度の対象者拡大を
精神障害者も対象にしてほしい
 東京都心身障害者医療費助成制度の対象者拡大について、「精神障害者も対象にしてほしい」との切実な声については、都議会において請願が厚生委員会で採択された、今後の東京都の動きに注視していく、との答弁がありました。
愛の手帳(知的障害)3・4度の方も対象にして
「東京都の課長会で要望をお伝えしたい」と担当課長
 私は、愛の手帳(知的障害)3・4度の方も対象にしてほしいとの声を紹介し、東京都に要請してほしいと求めました。1・2度の方は、所得制限はあるものの、ほとんどの方が医療費の負担はありませんが、制度対象外になっている3・4度の方は3割負担になっています。年齢を重ねる中で、医療費がかなりかかるようになってきていると、直接ご家族からうかがったことも紹介しました。(このブログでも書きました)
市の答弁 「東京都の課長会で要望をお伝えしたい」
 担当課長からは、「東京都の課長会で、そうした要望をお伝えしたい」との答弁が。引き続き取り組んでいきたいと思います。

65歳 介護サービスへの移行で心配の声が

 65歳になると、障害者の方が受けるサービスは、原則、介護保険サービスに移行します。この仕組み自体問題であり、根本からの改善が必要ですが、現状で一人ひとりのサービスが決して後退しないようにしていくことが大切です。この問題では、当事者の方からの請願を厚生委員会でも以前審議しました。また、陳情も提出されています。そして、この間車いすで要支援2という身体障害の方から、「65歳になったときに今まで受けていたサービスが変わり、ヘルパーさんも変わり不安だった。でも、仕方がないのだと我慢した。今度は、介護保険で総合事業がはじまるなかでまた色々変わるのか、と心配」という声もうかがいました。このことも紹介しながら質問しました。
半年前からの相談・調整を強く求める
 福祉保健部の答弁では、障害者が65歳になる約半年前から、障害をふまえての支援内容について相談・調整を行なっている、ということでしたが、「我慢した」という声があるということは、そこが十分に行われていない可能性があるのではないか、と感じました。予算特別委員会で重ねて質問するなかで、半年前からの相談・調整を強く求め、担当課から進めていく旨の答弁がありました。
通所サービス 機械的な施設変更をしないように
 通所サービスについても、通いなれた通所施設を65歳になったら変更することになるのか、という心配も広がっています。とくに、生活介護施設の場合、介護保険のなかでも対応するデイサービスがあるから、原則移行するとなっています。ある方は、生活介護の通所施設で活動することで精神的にも安定し、自分のリズムがつくられていること、など十分に話し合うなかで継続することが認められたケースも紹介し、機械的な施設変更が行われないよう求めました。担当課からは、「介護保険制度優先ではあるが、障害状況や生活実態を考慮し対応」との答弁がありました。
障害福祉課の人員体制強化もまったなし
 今後も引き続きとりくむとともに、障害者の方一人ひとりに適切な対応をはかるためには、障害福祉課の人員体制強化もまったなしだと改めて実感します。この点についても、市長に求めていきたいと思います。

バン
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by hara-noriko | 2017-03-25 01:38 | 市政報告 | Comments(0)

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