都議会臨時会 問われる小池知事の姿勢
2017年 09月 04日
「築地を守る」といわなかった小池知事
都議会臨時会が開会中です。30日は、一人会派の方も含め、全会派の代表が本会議質疑を行いました。小池知事は、とうとう「築地を守る」と一言も言いませんでした。
共産党 そねはじめ都議が質問に
日本共産党からは、そねはじめ団長が質問に立ちました。
質問は、築地女将さん会の声を紹介するところから始まりました。聞きながら、まさにこれが本質だと胸に迫ってきました。「東京ガス創業由来の汚染物質は全て除去、は都議会の付帯決議であるだけでなく、私たち築地市場の関係者・消費者との約束でもあるのです」「今回、都知事は謝罪はされたのですが、約束の内容について変更の申し出はなく、また合意の手順も踏まれていません。当然、今の時点では前の約束が生きているものと私たちは考えている」との、8月23日の記者会見での訴えを紹介し、この声を知事はどう受け止めているのか。「無害化」の約束は生きていると明確にすべき。…と。
補正予算案の撤回を求める
そしてしめくくりは、補正予算案をわずかな時間で押しとおすようなことがあれば、石原都政と変わらない。補正予算案を撤回し、都議会、当事者である築地関係者、都民の声を十分に聞き、それらを踏まえた合意点を探るための努力を惜しまぬことを強く求める、と。
「安心・安全」はどこへ
知事は、築地関係者や都民の声に正面からこたえることはできず、「無害化」に代わる新しい方針をすすめるとくりかえしました。新たに大問題になった、豊洲の建物内のカビの発生という状況に対しても、調査を拒みました。あれだけ言っていた、「安全・安心」はどこへ行ってしまったのでしょう。
都知事に思い起こしてほしいこと
さらに、築地に戻りたいと望めば戻れるように言いながら、何も構想はありません。それもそのはずです。築地は更地にしてオリンピックの駐車場用地にし、その後は民間主導で再開発を行う、と。
私は、小池知事にもう一度思い起こしてほしいと思っています。いったん移転をたちどまり、再検討するとしたとき、視察に行った知事を築地関係者が拍手で迎えたことを。
知事との一問一答の場が必要なのに
本会議質疑を通じて、改めて、知事との一問一答が行える場が必要だとはっきりしました。共産党都議団を代表して、原田あきら都議が動議を提出。予算特別委員会の設置を改めて提案しましたが、都民ファースト、公明党、新風自民党、生活者ネットの反対で否決されました。
知事が出席しない、経済・港湾委員会で今審議中です。
小池知事に質問する、そねはじめ都議
by hara-noriko | 2017-09-04 00:43 | 市政報告 | Comments(0)