都の来年度予算案 切り替えたい大型開発優先   

 東京都の来年度予算案は、小池都知事が「都政に専念する」と発言していたことから、たいへん注目されました。予算案の中では、都民のみなさんの声や運動によって前進した大事な内容がたくさん含まれています。一方で問題なのは、小池都知事の姿勢が大型開発優先を切り替えられないことです。

築地市場の豊洲移転を強行する内容
 築地市場の豊洲移転問題でも、移転を強行する姿勢です。小池知事は公約を破って臨んでいます。豊洲では、土壌からベンゼンがたいへんな値で出てしまっています。基準値の160倍という深刻な状態です。「このままではとても移転できない」と業者のみなさんがいっています。予算案は、移転を強行する内容になっています。

環状2号線の完成を急ぎ100億円を計上

 築地市場の中を通る環状2号線というのがあります。東京都江東区有明2丁目から新橋、四谷を経由して、千代田区神田佐久間町1丁目に至る都市計画道路で、オリンピックの輸送道路といわれています。この環状2号線を通すための用地取得の費用100億円を予算案に計上しています。築地市場の移転を急ぐことで、環状2号線の完成をオリンピックに間に合わせようとしているからです。

1m1億円もかかる外郭環状道路

 また、1メートル1億円もかかる外郭環状道路、住民の反対の声がひろがり5件もの裁判が起こされている特定整備路線(28区間・25キロメートル)も推進する姿勢です。大型客船のための埠頭の整備には116億円をかける計画です。どのくらい大型客船が寄港するのかの見通しもないのに、たいへんなお金を費やそうとしています。

「国際金融都市」の名で
 私は、総務委員会に所属していますが、この委員会で大きな問題になっているのが、小池都知事がすすめようとしている「国際金融都市」の問題です。「国際金融都市」の名のもとに、金融事業者を支援していく、みなさんの貯蓄などをどんどん投資させようとする内容になっています。驚いたのは、賞金を出す事業までやろうとしていることです。これらの費用が4億6100万円です。

暮らし・福祉・教育・都市農業を充実させる方向こそ
 昨年10月の総選挙のときに、小池知事は「希望の党」を立ち上げて国政に進出しようとしました。しかし失敗に終わって、「都政に専念する」といっています。「専念する」といった中身が、石原都政以来の大型開発優先へと逆戻りするのだとすれば、大問題です。都民生活優先の政治に切り替えなければなりません。
 一般会計や特別会計などすべてを合わせると、東京都は13兆円もの財政力をもっています。スウェーデン1国と同じだけの力です。これを大型開発優先ではなく、もっと都民のために使っていく。これが実現できれば、みなさんの暮らし・福祉・教育・都市農業を充実させていくことができるのではないでしょうか。
 日本共産党は、問題点をしっかり追及し、調査をしたうえで予算の組み換えを提起するなど、徹底的に議論をして改善させていきたいと思っています。

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2018年度東京都予算案について 大山とも子幹事長の談話
◆小池都知事に提出した2018年度予算編成にあたっての要望書
 重点要望   要望書全文


「安倍9条改憲ノー」の3000万署名を訴え(東京・新宿駅西口)
(右から)井上哲士参院議員、宮本徹衆院議員、原のり子

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夕日を受けてスピーチ
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雪の上を歩くハクセキレイ
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by hara-noriko | 2018-02-05 21:10 | 東京都政 | Comments(0)

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