胸が引き裂かれる事件に直面して
2018年 06月 11日
文字にするのもつらい事件です。今年3月に、東京都目黒区のアパートで、5歳の船戸結愛ちゃんが両親からの虐待を受けて亡くなりました。6月6日、両親は逮捕されました。結愛ちゃんがつづった文章が公表されましたが、胸が引き裂かれる思いで読みました。多くのみなさんがそうだったのではないでしょうか。…結愛ちゃんのご冥福を心からお祈りします。
政治がやるべきことを考える
こんな悲しい事件が繰り返しおきている、この状況を本当に変えていきたい…。何をしたらいいんだろう。政治でやらなければならないことは何だろう。改めて考えています。
共産党都議団の提言「児童虐待ゼロの東京をめざして」
日本共産党都議団は2010年9月、「児童虐待ゼロの東京をめざして」と題した提言を発表しています。この冒頭に、「児童虐待はどの家庭にも起こりうる問題であると同時に、子育て家庭の孤立と貧困が背景にあることが指摘されています」「早期発見・早期対応の促進や、保護した子どもへの支援と社会的養護体制の整備、子育て家庭の孤立と貧困の打開など総合的対策の拡充に、都としてふみだすことを提言するものです」と記し、具体的に提起しています。
児童相談所の児童福祉司と児童心理士の拡充を真っ先に提起
このなかで、児童相談所の児童福祉司と児童心理士の拡充を真っ先に提起しています。今年度、東京都の予算では、児童福祉司・児童心理士等を40人ふやすとなっています。これは評価できることであり、さらなる拡充が必要です。しかし、当然ですが、それだけでは十分ではありません。
子ども家庭支援センターや在宅子育て支援の拡充
私は、この提言で、区市町村の相談支援体制の拡充として、「子ども家庭支援センターの拡充」、そして「かゆいところに手がとどく在宅子育て支援の拡充」をあげていることはとても重要だと思いました。
子育て支援は立派な相談所や立派な遊び場をひとつつくっておけばいいというものではなく、身近なところに親子が安心していける場がどれだけあるか、気軽に相談できる場がどれだけあるか、支えてくれる人がいるか…が大事だと思います。
安心できる場をなくしてはいけない
東久留米市でも問われている問題があります。東久留米市立さいわい保育園は、現在5人の年長児が今年度卒園し、その後、この場所をどうしていくのか、という市の検討が始まっているそうです。さいわい保育園でおこなわれている、朝9時半から4時半まで地域の親子を受け入れる地域活動には、205組もの親子が登録。昨年はのべ1999人もの子どもたちが参加しています。公園ではできない水遊びやどろんこ、空いている保育室でお弁当を食べても、遊んでもいい。ゆったりしたなかで、保育士さんに相談もできる…。
「来年、ここがなくなったらどこに行ったらいいんだろう」と涙している若いママも。安心できる場をなくしてはいけないのではないでしょうか。しかも、さいわい保育園の地域は、児童館からも子ども家庭支援センターからも遠い場所です。地域で子育てしている人たちの声をよく聞いて、子育て支援活動の継続など、今後について決めていくことが大事ではないか、と思います。
by hara-noriko | 2018-06-11 23:44 | 日記 | Comments(0)