子ども医療費無料化の条例案を提出
2018年 06月 12日
日本共産党都議団は6月12日から始まった6月議会に、子どもの医療費無料化に向けた条例案を提出しました。多くの会派のみなさんに賛同していただき、この条例案が実現できるように取り組みたいと思います。
多摩格差解消と東京の子育て家庭を応援する
今回の条例提案は、多摩格差解消と同時に、東京全体の子どもたちの健康をささえ、子育て家庭を応援する内容です。必要経費は、全体で90億円と見込んでいます。
ポイントは、次の3つです。
多摩・島しょの自己負担(通院1回200円)と所得制限をなくす
都内全域で18歳までの医療費を無料にする
(所得制限と自己負担なし)
入院時食事療養費の自己負担をなくす
提出に先立って記者会見
条例案提出に先立って5日、記者会見をおこないました。出席したのは、清水ひで子、池川友一、藤田りょうこ(厚生委員)、和泉なおみ(厚生委員)、斉藤まりこ、原のり子、尾崎あや子の7都議。代表して和泉都議が説明を行い、質問を受けました。子どもの医療費助成は、多摩格差の象徴! ここをどうしても改善したいとの思いから、共産党都議団の多摩選出の4人(清水・尾崎・池川・原)全員が出席しました。
2つの条例案
今回提出した条例案は、2つです。
★ひとつは、「東京都子どもの医療費の助成に関する条例案」です。
東京23区は、小中学生の医療費は無料です。しかし、多摩地域の多くは、通院1回200円の自己負担と所得制限があります。また、入院時食事療養費も自己負担です。これをなくそうというものです。市町村がこれを実施する場合、東京都は3分の2の補助をおこないます。(現在は補助率2分の1)
★もうひとつは、「東京都青少年の医療費の助成に関する条例案」です。
中学校卒業後、18歳になる年度の年度末までの医療費無料化をすすめようというものです。所得制限と自己負担はなし。区市町村が実施する場合、東京都は3分の2の補助をおこなうものです。
入院時食事療養費 1カ月で4万円を超える負担が
私は、今回のポイントの1つは、入院時食事療養費の自己負担をなしにする、ということだと思っています。入院時食事療養費はどんどん上がっており、今年度は1食460円です。つまり、1日で1380円、1カ月(30日)入院したら4万1400円にものぼるのです。子どもが入院するという大変なときに、こういう負担までかかっている…。改善は急務です。
だれもがお金の心配なく病院にかかれるように
また、中高生になって歯科や眼科などに行く必要がある人もふえますが、お金がかかるからと我慢するケースもあるのです。歯科医の方が、「口のなかをみると、子どもの貧困もみえてくる」と話してくださいました。だれもがお金の心配なく、病院にかかれるようにする。成長期の子どもたちを支える。このことはとても重要です。
「提案してくれてありがとう」の声が
選挙になれば、多くの候補者が子育て支援の充実を訴えます。また、昨年7月の都議選では、多摩格差解消も大きなテーマとなりました。
すでに、「18歳まで無料になったら本当にありがたい」「提案してくれてありがとう」などの声が寄せられていて、うれしい限りです。条例案の審査は、22日(金)の厚生委員会で行われる予定です。ぜひ、注目してください!
条例案の詳しい内容は、こちら をご覧ください
(左から)清水ひで子、池川友一、藤田りょうこ、和泉なおみ、
斉藤まりこ、原のり子、尾崎あや子の各都議
北村りゅうた東久留米市議(中央)といっしょに宣伝
by hara-noriko | 2018-06-12 20:54 | 都議選 | Comments(0)