小池知事は考え直すべきです
2018年 08月 03日
知事に「追悼の辞」の送付を求める
共産党都議団は8月2日、小池知事あてに、「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典」への知事の「追悼の辞」送付を求める要請をおこないました。参加したのは、曽根はじめ団長、大山とも子幹事長、清水ひで子政調委員長、河野ゆりえ都議、里吉ゆみ都議、とや英津子都議、原のり子です。大久保特別秘書担当課長が対応してくださいました。
もともと日程調整の結果、今日申し入れることになっていましたが、その前日に都知事が今年も追悼文を送らない、と話したことが新聞記事になりました。東京新聞の記事によると、「都知事としてすべての犠牲者に哀悼の意を表している。個別の形での追悼文の送付は控える」「慰霊の気持ちには変わりない」と述べたと。このことをふまえ、知事に、考え直すことを求めました。
(要請文は こちら から)
追悼文を送ることは歴史の事実に向き合うこと
河野都議が要請文を読み上げ、それにつづき、一人ひとり、なぜ追悼文を送付することが重要なのかを話しました。追悼文を送ることは「セレモニー」ではなく、歴史の事実に向き合うこと。いったん送付しないと決めたとしても、送付する立場に立ち戻ることに何もはばかることはない。朝鮮学校の子どもたちの思い。……
私も訴えました
知事が提案する人権条例とも矛盾している
私も訴えました。……知事が提案する人権条例の柱のひとつは、ヘイトスピーチ(特定の人種や民族にたいする常軌を逸した差別扇動行為)をなくそうということ。これはとても重要だと思うし、私たちはより良い条例にしていきたいと思っている。でも、ヘイトスピーチをなくそうと言いながら、一方では知事が朝鮮人虐殺という問題で追悼文を送らないという判断をとることは矛盾している。今でもネット上にヘイトデマが飛びかっている実態がある。地震などの災害がおきるたびにデマが拡散されている。「また朝鮮人が井戸に毒を入れたらしい」「中国人や朝鮮人が災害に乗じて大量に日本に来ている。火事場泥棒をするためだ」など……。今もこうした差別がある。終わっていない。だからこそ知事が追悼文を送ることに大きな意味がある。……
河野ゆりえ都議 父親の体験を紹介して
最後に河野都議。「私の父は、実際に朝鮮人の人達が関東大震災当時、広場に集められ連行される様子を見たと話していた。知事は、わが党の代表質問に対し、何が明白な事実かについては歴史家がひもとくものだ、と答え、歴史の事実そのものを認めようとしていないが、その態度を改めるべきだ」
まだ、時間はあります。知事の再考を強く求めます。
by hara-noriko | 2018-08-03 11:24 | 東京都政 | Comments(0)