東久留米市の保育説明会に参加して   

説明会の会場はいっぱい いすを追加
 8月5日、「東久留米市保育サービスの施設整備・運営及び提供体制に関する実施計画」に係る説明会がありました。会場の市民プラザホールはいっぱい、いすを追加する状況でした。
 顔ぶれは、子育て真っ最中の若いお父さんお母さんたちから、地域の方々、お孫さんがしんかわ保育園に行っているという方など。説明するのは、市長、子ども家庭部長、子育て支援課長。市議会議員の姿も。共産党からは篠原重信、村山順次郎、北村りゅうたの各市議(永田まさ子市議は原水爆禁止世界大会に参加中)が。また、この8月から、共産党の子育て・くらし応援パートナーとして活動している、かもしだ芳美さん(市議予定候補)も一緒に出席しました。

どの意見も切実で
 部長と課長の説明が重複する部分もあって時間がかかり、「くりかえしはしないでほしい」「簡潔に」という声も出されました。そして質疑応答へ。質問・意見は11名ほどの市民が。どの意見も切実で、重要な内容。市民のレベルは本当に高い、と実感しました。市長選時の公約や発言との齟齬、しんかわ保育園が廃止された場合の影響の検討もされていない、財政の根拠があいまい、などなどさまざまな意見・質問が次々と。

並木市長 公立保育園は「閉じていく」
民間化計画は公立保育園全園廃止計画
 重要だったのは、「公立保育園の民間化というが、要するに公立保育園全園廃止ですよね」との質問に対し、最終的に民間化をめざす、公立保育園は「閉じていくということ」、と市長自ら認めたことです。「実施計画」を読めば一目瞭然なのですが、それを市長の口で公立保育園はなくなっていく、と言った点が重要です。それでも「全廃とは一言もいっていない」というのでしょうか。あの「ごはん論法」のように…。

保育の質にかかわる質問・意見が

 そのうえで、本当に公立保育園をなくしていくことでいいのか。今回の説明会では、市民の方々から、保育の質にかかわる大事な問題がたくさん提起されました。そこにしぼって報告します。

市民の質問 「園庭のある保育園のニーズを調査しているか」
市の回答 「園庭についてのニーズはとっていない…」
 ひとつは、園庭の問題です。「園庭のない保育園がふえているなか、園庭のある保育園のニーズを調査しているか」と聞かれ、市長は「園庭についてのニーズはとっていないが、認可基準(園庭がなくても代替があればいい)は守る」。「代替」としての公園は、園庭のない保育園の子どもたちでいっぱいの状態。そのため、公立保育園の園庭を借りに来る実態を市長は知らないのでしょうか。
 また、公園ではダイナミックな水遊びやどろんこ遊びはできません。そして何より、子どもの発達・成長には外遊びは欠かせません。ニーズを把握する考えもないのには驚きです。
 しんかわ保育園には、小規模保育園や地域の親子が園庭に遊びに来ています。園庭がある貴重な保育園をなくすべきではないと改めて思います。

学芸大特別支援学校幼稚部との交流
公立の役割を発揮している しんかわ保育園
 もうひとつは、学芸大特別支援学校幼稚部との交流です。学芸大のお子さんたちが、長い間さいわい保育園に来て、交流を続けていました。もう20代になっているわが家の娘たちも、保育園時代、「今日は○○ちゃんが来たよ」と話していたり、運動会も一緒にやったりしたことを覚えています。
 説明会では、市民から次のような発言がありました。
 「昨年から学芸大のお子さんたちがしんかわ保育園に来ていることを市長はご存知ですか。さいわい保育園民営化で、新設された民間園で受け入れることは難しく、しんかわに来ることになったと。民営化でたいへんななか、受け入れが難しいというのはわかる。そこでしんかわ保育園で受ける。園長先生から、公立保育園としての義務でもあり、ご理解を、との説明があった。本当にすばらしいことだと思った。それこそ公立の役割ではないか。公立と民間それぞれ役割分担をしているということ。これでしんかわを数年後に廃止したら、学芸大のお子さんたちはまた別のところに行くのか?」
 残念ながら、市長は、学芸大のお子さんたちとの交流について十分認識されていないようでした。「障害児だっけ?」と確認する場面も。保護者のみなさんはずっと訴えてきたし、私も市議会でもとりあげてきたのですが…。さいわい保育園民営化のときの重要な中身だったのですが…。

しんかわ保育園 母親の訴え
「だんだんと人数が減ることで保育の質は向上するといえるのか」

 みっつめに、だんだんと人数を減らして廃止することについて。市は、来年度からまず、ゼロ歳の募集停止。次は1歳…とすすめ、最後は年長さんだけになり卒園したら廃止するとしています。
 そのことについて、お母さんは声を詰まらせながら訴えました。
 「だんだんと人数が減ることで保育の質は向上するといえるのか。人数を減らしていけば、これまでと同じような経験ができなくなる。先ほど市長は子育て支援のビジョンを問われて、自分も子育てしているなかで、その年その年で経験することは大きいといっていた。それなのに、毎年人数を減らしていくというやり方がいいと思うのか」
 市長は正面から答えられませんでした。

問われている自治体のあり方

 また、無認可保育園が撤退して、しんかわ保育園が設置されることになった経緯や、当時の市長が、子どもの立場にたって保護者の意見を受け止めて動いたことなどを、当時保護者だった方からの発言もありました。自治体のあり方が問われていると実感しました。市長はどう聞いたでしょうか。

時間切れ 市民から「もう一度開くべきだ」
しんかわ保育園廃止の条例案提出は成り立たない
 説明会は時間切れ。まだ、十分な回答がない問題も多く残されました。参加者からは、もう一度開くべきだ、との声が出されましたが、市長は「私としては説明会はやりましたから」といって退室してしまいました。たくさんの市民の意見が出たにも関わらず、とにかく説明した、ということで終わりにしようとしている…。
 これはだめです。説明会は言い渡しの会ではないです。説明して質疑しているのですから、その場で解決できなかった問題はちゃんとクリアする責任が行政側にはあります。9月議会に、しんかわ保育園の廃止に向けた条例を提出する動きがありますが、成り立つ話ではありません。

市民参加のない計画をこのまま進めるのか

 保育の実施計画は、市民参加はいっさいなく策定。パブリックコメントも市民説明会もなし。とにかくしんかわ保育園の保護者だけに説明会をしようとして、これまで保護者のみなさんは、そのやり方はおかしいと指摘。それでも、市は先日、保護者説明会を強行しようとしました。しかしだれも出席がなかったそうです。
 そこで、この市民説明会。いままでかたくなに開かなかった市民説明会をやって、説明会をやったという実績をつくって、しんかわ保育園の廃止を前にすすめようということと受け取れます。市長選の公報では「ともに歩もう」と市長は書いていました。本当に「ともに歩もう」というなら、何がなんでも一方的に進めるのでなく、市民の声をうけとめるべきです。


カルガモのヒナたち
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by hara-noriko | 2018-08-07 22:09 | 市政報告 | Comments(0)

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