東久留米市政に挑戦 かもしだ芳美さん
2018年 08月 27日
日本共産党から東久留米市政に挑戦する、かもしだ芳美(よしみ)さん。8月24日、東久留米駅前で初めてスピーチしました。思いあふれる決意とは―。
かもしだ芳美さん 34歳
子育て真っ最中のママとして
日本共産党の、かもしだ芳美です。34歳にして、こんなに大きな決断をすることになるとは思いもよりませんでした。私の大きな決意をみなさんに知っていただきたくて、この場に立っています。子育て真っ最中のママとしてできることを一つひとつ積み重ねてやっていきたいな、と思っています。
自民党に投票していた私が共産党から
この東久留米に住んだのは、12年前のことでした。22歳のころ、社会人2年目でした。丸の内にあるホテルに働きに行っていました。とてもとても大変で、夜勤や日勤がある仕事で、へろへろになって帰宅していました。駅を降りると、マイクを通した宣伝をやっています。正直、いやだなあっと何度思ったことでしょう。ビラを渡されても読まないし、背を向けて、一生懸命避けて通ったことを思い出します。
そんな私なんですが、選挙の投票も行くか行かないか。行くといえば、日本共産党とは真逆の自民党に入れている若者の一人でした。ではなぜ私が、日本共産党の旗の前に立ってマイクを握るような大きな決断をしたのか。その気持ちがみなさんに少しでも伝わればいいなと思い、勇気を出してこの話をさせていただいています。
どうして市は、市民の方を向いてくれないの?
私、かもしだ芳美は9年間、ことし7月末まで、市内の公立保育園、はくさん保育園で臨時保育補助を勤めてきました。娘や息子を保育園にあずけるなかでぶつかったのが、公立みなみ保育園の民営化問題なんです。市が開く、みなみ保育園の市民説明会に行ったときに、衝撃を受けました。お母さんたち、お父さんたちは、全力で「民営化はやめてください」「民営化をストップしてください」と訴えていました。その姿は、いまでも忘れられません。
もう一つ印象的だったのが、市長をはじめとした市側の姿勢でした。顔は市民の方を向いているのに、心はまったく向いていない。市民に背を向けたその姿勢が、私にはとても疑問でした。どうして市民の方を向いてくれないんだ、と怒りもわいてきました。
市議会を見に行こう
そこで、「行ってみよう」と興味をもったのが、市議会なんです。まったく政治に興味もなかった私が、どうして市は保護者や先生や子どもたちに背を向けているのか、その理由を知りたかったからかもしれません。
日本共産党と出会って
市議会厚生委員会で出会ったのが、当時市議会議員だった原のり子さん(現:都議会議員)でした。原さんは、いつもいつも穏やかで、にこにこしていて、優しくって、みんなの心を共有してくれるような人です。その原さんが、質疑の時間になると、穏やかながら芯の通った説明をして、保護者の声をしっかり届けてくれる。
そして、これも印象的だったのは、傍聴者の姿なんです。厚生委員会を聞きに来ていた市民の方たちが、それまでは下を向いていたのが、原さんが質問を始めると上を向くんです。え~っ、こんなあったかい雰囲気になるんだという感じになるんです。ときにはうなずき、しっかりメモを取って聞いている市民の姿が目に焼き付いています。
そのときに、やっぱりこの人は、みんなの味方になってくれる議員さんなんだと思いました。
「共産党は味方なんだ」
本会議にも行ってみて、いろいろ話を聞いたり採決の姿を見たりして、「ああ、共産党は味方になってくれるっていうことなんだ」と知りました。その当時、さいわい保育園までは民営化は致し方ないっていう議員さんもいるなかで、共産党しか私たちの味方になってくれる人はいなかった。
でも、少しずつ議会も変わってきています。公立保育園全園民間化の内容とその進め方に対して、「ちがうよね」という議員さんが増えてきている。それは市民による保育の運動があるからだなあって実感しています。やっぱり、市に声を届けることって大事。市政を知ることって大事。そういうふうに思って、保育運動を一緒にやってきました。
そうやっていくうちに、自民党に票を入れていた私が、投票に行かなかったこともある私が、だんだんと、「味方になってくれるところは共産党なんだ」と知り、何か私にできることがあれば、ということで共産党に入りました。一度はお断りしましたが、入党することを決めました。
共産党のことを知ってもらいたい
「やっぱり共産党なんだね」といわれるのが、実はとてもイヤで、悔しくて、自分から共産党のことをいえないこともあったんですが、このたび、市政に挑戦することを決意いたしました。「やっぱりここしかなかったんだよ」という思いが私の心の中にあるから決断できた、とみなさんにお伝えしたい。共産党のことを知ってもらって、応援していただきたい。その役割を私も果たしたいと決意して、いまマイクを握っています。たくさんたくさん悩んで決めたことです。
私にはマイナス思考もたくさんあります。お腹の中に3人目の子どもが授かったことで、後ろ向きに考えたこともたくさんありました。でも、私が見てきた公立みなみ保育園、さいわい保育園、そしていま本当に廃園を止めようとがんばっている、しんかわ保育園の保護者のみなさん、なにより子どもたちの姿を見て、やっぱり私にできることがあればしっかりとやっていくんだと胸にしっかり刻んで、前に進んでいこうと決意したんです。おじけづかずに、しっかりとみなさんにお話ししたいと考えて、この場に立つことにしました。
「諦めちゃいけない」
投票に行けるのに行かない方。行けるけどどうしようか迷っている方。たくさんいらっしゃると思います。今まで行っていたけど一票じゃ何も変わらないじゃない。私が行かなくたって、行ったとしたって、何も変わらないと思っていらっしゃる方。きっといらっしゃると思います。私もその一人でした。
「諦めちゃいけない」。これも保育運動で知ったことです。一票が一人の意志となって伝わるんです。あの党の票がこれだけ伸びているということは、その政策が受け入れられているんだ。そういうふうに受け止めた別の党派の方は、考え方を変えたりする。
ご自分が大事にしていることを聞かせてください
投票に行かない方だって、自分の中で大事にしていることがあると思います。それを話していただいたら、きっと力に変えていけるんだと思います。何が大事ですか。食の問題も大事。原発の問題だって大事。働き方も大事。介護、保育、教育…。たくさんの問題があります。大事にしていることをぜひ聞かせてください。何かできることがあれば、私たちに何かさせてください。その一人になれるように、私もたくさん勉強して進んでいきたいと思っています。
かもしだ芳美、34歳。まだまだひよっこです。みなさんに育てていただきながら、政治家としてできることをしっかりやっていく決意です。
【かもしだ芳美さんのプロフィール】
1983年生まれ 34歳 札幌市出身
契約社員などを経て、東久留米市公立保育園で非正規職として勤務
保育園父母会などの活動に参加
保育士、幼稚園教諭資格取得をめざして奮闘中
日本共産党市くらし子育て支援パートナー
かもしださんと力を合わせる市議会議員
(左から)村山順次郎さん、永田まさ子さん、北村りゅうたさん
by hara-noriko | 2018-08-27 09:54 | 活動日誌 | Comments(0)