「認可外幼稚園も無償化を」 政府に申し入れ
2018年 10月 10日
幼児教育無償化問題で、都内の幼稚園類似施設(認可外幼稚園)8施設の保護者や先生方30人が、政府に署名や要望書を手渡しました(9月28日)。内閣府・文科省・厚生労働省それぞれから、担当職員が出席し、みなさんの意見を聞き、質問にも答えました。
10日で3700人の署名が
「サフラン愛児園」(西東京市)の署名はわずか10日ほどで3700人以上も集められ、提出されました。先生は、「こんなにもみんなの思いが集まっている。受け止めてほしい」と涙をこらえながら手渡しました。
「園は存続できない」「園児募集の時期なのに」
幼児教育無償化といいながら、今年閣議決定された「骨太の方針」では、認可外幼稚園は無償化の対象外となっています。すべての施設の先生、保護者から発言がありました。同じ幼児のなかに差別をもちこむのか、無償化からはずれてしまったら園は存続できない、来年度の園児募集の時期を迎えているのに、どうやって説明したらいいのか…。次々と意見が出されました。
どの子も差別なく無償化の対象にすべきです
共通していたのは、障がいのある子や大人数の幼稚園では安心して過ごせずに移ってきた子の受け皿ともなっていることです。どの子にもふさわしい幼児教育の場を選ぶ権利があるのに、無償化の対象になっていなければ選びたくても選べなくなってしまう…。なぜ、保育園は認可外保育園も無償化の対象になっているのに、認可外幼稚園は認められないのか…。
幼児教育無償化といった以上、どの子も差別なく対象にしていくべきです。
お母さんの訴え
赤ちゃんを抱っこして参加したお母さんの訴えを紹介します。
私は、産後うつで悩んでいました。今、認可外幼稚園に通っている長男は、アレルギーがひどく、全身かきむしり、血だらけになるひどさです。裕福ではないですが、働きにいける状態ではありません。言葉の遅れもあります。
その子が行きたいといっていた幼稚園があります。遊具も立派で先生たちの感じもよく、長男の様子を相談したところ、定員もあいているから大丈夫、といってもらえました。ところが、入る段になったら、「定員いっぱいなので」と断られてしまった。区別されたことを子どもに説明できないと思いました。そんななかで出会えたのが認可外幼稚園です。なくならないようにしてほしい…。
もっとくわしく話してくださったのですが、胸にせまり、十分にメモをとれませんでした。
引き続き取り組み強める
文科省の担当者らは、「なくしていいなんて思わない。こんなにもたくさん来てくださり、お話を聞かせていただきありがとうございます」「各省庁と連携して、知恵をしぼりたい」「何ができるか検討している」と。
この要請には、宮本徹、畑野君枝の両衆院議員、吉良よし子参院議員、保谷清子西東京市議、都議の私が同席しました。引き続き、とりくみを強めます。
共産党国会議員団と一緒に私も参加(右奥)
萩の花
by hara-noriko | 2018-10-10 23:16 | 活動日誌 | Comments(0)