子どもの力はすごい!
2018年 10月 15日
さいわい保育園は、ちゅうおう保育園と一緒に
10月13日は、東久留米市立保育園全園の運動会でした。今年度で閉園予定のさいわい保育園は、ちゅうおう保育園と一緒におこなうと聞き、ちゅうおう保育園へ行きました。さいわい保育園の子どもたちは、年長さんの5人。ちゅうおう保育園の年長さん20人と一緒に、元気いっぱい参加していました!
戸板のぼり 25人全員がやりとげた
戸板のぼりは、年長さんだからこその種目。一人ひとり、挑戦していきます。戸板をどのぐらいの高さに設定するかは、自分で決めます。練習のときよりもずっと高くして挑戦していく子も。思い切って走って戸板に飛びつきよじのぼり、越えていきます。何度でも挑戦します。
途中で、高さも自分の意思で調整します。高く設定したけど、少し低く設定し直す子も。先生がマイクで、「低くすると自分で決めることも大事です」とアナウンス。また、何度も挑戦してなかなか成功しないと、少し休憩を入れて順番をあとにして再挑戦します。そうやって、25人全員がみごとにやりとげました!
その間、先生たちが指図したり、せかしたり、勝手に手助けすることはまったくありません。他の子どもたちは、大きな声で応援しています。年中さんは、「来年は自分たちがやるんだ」という思いでしょうね。ああ、すごいな、子どもの力は、と胸があつくなります。
みんな真剣 年長さんリレー
そして、年長さんのリレー。1回勝負。みんなと一緒に入場し、先に1人の子が先生と一緒にバトンを持って走ります。ニコニコでゴール。そして、そのほかのみんなが青と白に分かれてリレー。みんな真剣です。バトンパスも上手。手に汗握る展開です。勝ったみんなは大喜び、負けたみんなは残念。でもやりきったね、というすがすがしい雰囲気にまたまた感激。保育園生活でつけてきた力を実感します。
民営化について改めて考えさせられました
保育を受ける権利は質が伴う
さいわい保育園の子たちが、ちゅうおう保育園でみんなと運動会をできて本当によかったと思いました。さいわいの保護者や保護者OBのみなさんも一緒に。
同時に、民営化について改めて考えさせられました。さいわい保育園の民営化は、民設民営化でした。でも、保護者のみなさんが働きかけをするなかで、きちんと引継ぎをしていこうとなり、話し合いもおこなわれてきました。本来であれば、運動会もその新園で一緒におこなうということもありえたのではないかと思います。
しかし、そうはならなかった。そこにはさまざまな事情があると思いますし、何が正しいかということではありません。新園のご苦労もあるでしょう。でも、改めて、民営化ということそのものに無理があるな、と実感します。子どもたちの保育を受け続ける権利を保障することこそ、行政の責任ではないでしょうか。保育を受ける権利とは、ただそこにいられればいい、卒園さえできればいい、というものではありません。大事なのは質です。
公立保育園全廃計画は大問題
子どもたちの権利を保障するといえるのか
改めて、今、東久留米市が、しんかわ保育園からすすめようとしている公立保育園民間化計画=公立全廃計画は、いままでの民営化に輪をかけて大問題だと声を大にしていいたいです。「卒園保障はします」と市はいいますが、毎年1学年ずつ募集停止をしていくといいます。これで保育を受ける権利が保障されているといえるのですか?
自治体の姿勢が問われています
こういう話をしていくと、じゃあ財政はどうなのか、という話がでてきます。たしかに、国と都の補助に、公立保育園の運営費も整備費も名目はありません。しかし、過去の三位一体改革のなかで一般財源化され、それは交付税に含まれています。つまり、自治体の裁量で公立保育園に必要と判断すれそこに充てられるわけです。もちろん、国や都の補助をもっと増やす必要はありますが。
公立保育園を存続することで民間保育園を応援する
要は、自治体として何に力を入れるのか。子どもたちとその家族を40年、50年と支え、その保育内容も高く評価され、セーフティーネットの役割も果たしている公立保育園をなくしていいのか。児童虐待や子どもをとりまく厳しい状況があるなかで、今ある保育・子育て資源をなくすのではなく、充実させていくことこそ重要ではないのか。公立保育園を存続することで、今がんばっている民間保育園を応援し、さらに役割を発揮してもらえるのではないか。……公立保育園全廃計画になんとしてもストップを! その思いをますます強くしています。
ヤブランもあちこちに
by hara-noriko | 2018-10-15 22:46 | 行事 | Comments(0)