東京都の来年度予算案について   

予算案の大事な前進と問題点
 東京都の来年度予算案が発表されました。すでに共産党都議団としての幹事長談話も出し、現在、詳細について各局の聞き取りを行い、調査しています。
 全体的には、都民の皆さんの運動と結んで共産党都議団として提案した内容が反映されている重要な前進もありますが、小池知事の「都政大改革」は都民のための「大改革」とはいえない。重大な公約違反もある。…ということが特徴ではないかと思います。

予算規模 
スウェーデンの国家予算上回る
 一般会計7兆4610億円、特別会計を含めた全会計で14兆9594億円。
 一般会計はオリンピックがあることにより、過去最大となっています。また、全会計で14兆円というのは、スウェーデンの国家予算を超える規模です。

主な問題点
 ・オリンピック経費…組織委員会との共同実施事業1593億円の中身が不透明。新国立競技場整備は国の責任であるにもかかわらず、都負担395億円は問題。
 ・1m1億円の外かく環状道路や、住民の反対で各地で裁判になっている特定整備路線を見直さない。
 ・大型クルーズ客船がどのぐらい寄港するか見通しも示さないまま、ふ頭整備に93億円追加。
 ・カジノについての調査、「国際金融都市」推進。
 ・消費税増税を前提に、上下水道料金、都営交通運賃など、47億円の都民負担増。
 ・国保税の新たな負担軽減策はなし。
 ・都立病院の直営見直しを含む検討予算を計上。
 ・「築地を守る」という知事公約を投げ捨て、築地の解体、再開発をすすめようとしている。

前進面について
 ・学校へのエアコン設置に118億円計上。
 ・児童虐待防止対策に向け、児童相談所の児童福祉司が45人、児童心理司が20人増員。
 ・認可保育園はじめ保育サービス利用定員を2万1000人分増やす見込み。
 ・障害者福祉職員の奨学金返済支援事業が始まる。
 ・認知症健診への支援、認知症高齢者グループホームの整備予算増額。
 ・中小企業・小規模企業振興条例が制定されたもとで、多摩地域での創業支援拠点の整備・運営が予算化。
 ・農業支援で、新規就農者への支援などの新規事業が予算化。
 ・住宅用太陽光発電初期費用セロ事業のスタート。
 ・島しょへの宿泊施設誘致支援など、振興策増額。
・都市計画道路建設の見直しについては、来年度、4本の計画を廃止する見込みに。


【私が質問で取り上げてきたこととの関連で】

 まだ調べている途中ですが、私自身が質問などで取り組んできたことの中から一部を紹介します。

市町村総合交付金が2年連続で増額
 まず、市町村総合交付金が2年連続で増額となったことは、本当によかったです! 来年度は560億円計上されています。この交付金は、市町村がそれぞれ必要とする事業に使うことができます。23区と多摩地域の財政格差をふまえ、さらなる充実が求められています。

幼稚園類似施設への支援も
 幼児教育無償化について、東京都が認めている幼稚園類似施設を国は無償化の対象からはずしています。この問題を当事者のみなさんはずっと運動を続けています。私も、一緒に東京都の要請や国への要請などにとりくんできました。国会では宮本徹衆院議員が窓口になってくれ、都議会では文教委員の米倉都議が質問。共産党都議団の重点要望にもこの問題をもりこんで知事に求めてきました。
 今回、都の予算案で、都の類似施設については、都としてカバーするということになりました! もとより、消費税増税がされず、消費税とリンクさせずに無償化はすすめるべきですが、現時点で東京都が都の類似施設について支援することを決めたのは重要です。もちろん、子どもたちが通う幼児教育施設はほかにもあり、無償化の対象になっていない施設もあります。さらなる調査ととりくみが必要です。

青少年施策がばらばらに?
 青少年・治安対策本部が再編され、都民安全推進本部になります。これまで、都議団としても、青少年施策を治安対策と結びつけるようなあり方は改善すべきと求めてきました。しかし、これで青少年施策部門のセクションが立ち上がるわけではなく、青少年部門がバラバラになるという内容になっています。少し紹介すると…
 ひきこもりの方への支援は、年齢を区切らず支援をと求めてきましたが、このたび福祉保健局に移ることになりました。これについては、支援がより充実していくことになるのか、もう少し調べてみないといけません(今後は、厚生委員会で議論されることになります)。
 また、青少年の計画に関することは都民安全推進本部の若年支援課が担当…。部の名前にも青少年や若者を表すことばはなく、そのなかの「若年支援課」が担当するという。若者自身が力を発揮できるような構想をもっているとは思えない…。若年…。支援…。とても胸が痛いです。よく調査し、とりくんでいきます。

性犯罪・性暴力被害者ワンストップ支援は?
 性犯罪・性暴力被害者ワンストップ支援事業については、人件費を厚くしていくことについての総務局要求は知事査定でカットされています。一方で、内容を充実させていく前進面もあるようです。よく調査してとりくんでいきます。

【関連資料】
東京都による来年度予算案の概要説明
来年度予算案についての小池都知事会見
共産党都議団 大山とも子幹事長の談話
共産党都議団の予算要望
予算要望についてのブログ記事


各地で都政の報告を続けています
東久留米市で
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清瀬市で
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小池都知事に予算要望書を手渡す共産党都議団
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by hara-noriko | 2019-01-31 23:02 | 都政報告 | Comments(0)

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