ホームドア設置を 西武鉄道に要請
2019年 02月 01日
1月29日、「西武池袋線にホームドア設置など安全な駅舎づくりをすすめる会」による、西武鉄道本社への要請に同席しました。
宮本徹衆院議員の働きかけで実現
今回の要請は、運動を続けているみなさんの要請を受けた宮本徹衆院議員のはたらきかけにより、セッティングされました。会のみなさんと一緒に、清瀬市の深沢まさ子市議、香川やすのり予定候補、東村山市の山口みよ・佐藤直子両市議、浅見みどり・山田たか子両予定候補も参加しました。
清瀬駅、秋津駅の安全対策求める
今回の要請では、とくに清瀬駅、秋津駅の安全対策を求めました。(要望書参照)
なんといっても、視覚障害の方、車椅子の方の声は切実かつ、説得力がありました。担当課長からも、要請されたことについて現地もみて、できる対応を検討していきたい旨の発言もありました!
具体的に出された意見は…
《視覚障害の方から》
*清瀬駅南口の階段の段差が一定ではないため、捻挫した人がいる。
*階段が何段で終わり、ということがわかるようにしてほしい。
*手すりが途切れているところがあり、とても危なく、不安。
*弱視の人もわかるように、コントラストをはっきりと。
*音声案内を流す場所の改善を。
*駅構内に「誰でもトイレ」(さまざまな人が利用できるように設計されたトイレ)を。
*男女のトイレが左か右か駅によって違う。故意に女性のトイレに入ったわけではないけど、恥ずかしい思いをする。音声で案内してほしい。
*ホームに駅員がいないのだから、ホームドアはどうしてもお願いしたい。急いでほしい。
《車椅子の方から》
*「誰でもトイレ」の利用者がふえていて、車椅子の人が待たされることもふえている。個数をふやしてほしい。
*ホームドアは、具合の悪い人などにも必要。とくに強くお願いしたい。
*秋津駅の南北通路の実現を。できないのであれば、駅のなかを許可証をみせて通れるようにしてほしい。
ホームドア設置のスピードアップを
ホームドアについては、乗降人員1日あたり10万人以上の6駅(池袋駅、練馬駅、西武新宿駅、高田馬場駅、所沢駅、国分寺駅)は2020年度までにすすめていく。それで終わりではなく、10万人未満の駅は、転落事故の発生状況、視覚障害のある人の利用状況や設置要望、ホームの混雑状況等を勘案して検討していく、というのが西武の姿勢。秋津駅も清瀬駅も乗降客10万人未満とはいっても、それぞれ13位までに入っていて、高位です。2020年度までに6駅では少ない、スピードアップしてとりくむべき、とみなさん次々に発言されました。
清瀬駅南口にエスカレーターを
清瀬駅南口の階段にエスカレーターを設置することについては、階段自体の古さなど課題があります。駅前広場を改善していくことと一体に検討することが必要との担当課長のお話があり、「ひばりケ丘駅のようなことを想定しているのか」聞いてみました。そうだ、とのこと。その場合、当然自治体の姿勢が重要であることも強調されました。しかし、ふりかえれば、ひばりケ丘駅も相当の時間がかかりました。危険な状態を放置せず、すぐにできる改善をしていくべきだとみなさんから口々に。エスカレーターがすぐに無理なら、エレベーターの改善はどうなのか、など具体的に利用者の立場にたって検討してほしいと。そのとおりだと思いました。
西武鉄道 「要請内容を検討する」
ほかにも、秋津駅の自由通路の問題では、自治体の要請があれば協議していくという話もあり、具体的なやりとりもありました。市議や予定候補からも現場の声が伝えられ、とても有意義な要請になりました。西武鉄道は、要請内容の検討をすること、また今後も話しをうかがう機会に応じることを確認し終了しました。
ひきつづき取り組みます
私は、翌日、改めて清瀬駅に行きました。階段の段差は、北口でも最後の1段が急に浅くなり、ドキッとしました。このことか、と実感しました。視覚障害の方が、「捻挫した人がいる」といっていたのもうなずけます。要望した項目が一日も早く対応・改善されるように引き続き取り組みたいと思います。
どの駅でも安全対策が必要
ここまで原稿を書き終えたところで、ツイートが届きました。それは、萩山駅で、お孫さんが落ちて頭を縫うけがをしたというものでした。やはり、どの駅でも安全対策が必要、ホームドア設置が必要と思いました。それで思い出したのですが、以前別の機会に視覚障害者の方とお話ししていたときに、ホームドアを設置してある駅としていない駅があるのが怖い。とくに、ホームの片側だけついているというのは最悪、と話されていました。しっかり取り組まなければと思います。
私たち西武池袋線にホームドア設置など安全な駅舎づくりをすすめる会は、3月市議会に清瀬駅と秋津駅のホームにホームドアを設置すること、清瀬駅南口階段にエスカレーターを設置することを主な内容とする陳情を提出し、6月議会で採択されました。その後視覚に障がいをお持ちの方と清瀬駅舎を視察するなどの活動を行ってきました。
こうした活動結果を集約し、清瀬駅、秋津駅の安全な駅舎づくりをすすめるために清瀬市や西武鉄道株式会社のご理解とご協力をいただきたく要請することにしました。
(1)清瀬駅、秋津駅にホームドアを設置すること
(2)清瀬駅南口階段にエスカレーターを設置すること
(3)秋津駅に南北間に自由通路の設置を進めること
(4)清瀬駅南口のエレベーターが、雨の日など滑りやすいという苦情が寄せられています。エレベーター内外にマットを引くなど滑らないようにしていただきたい。また清瀬駅南口のエレベーター乗り場がわかりにくいという声があります。案内板を設置していただきたい
(5)清瀬駅南北階段の手すりで、シャッターをおろす場所の手すりが一旦きれています。視覚に障がいをお持ちの方々にとっては不安を覚えます。ぜひ改善していただきたい
(6)清瀬駅南口階段の段差が異なる部分があります。均等な段差にしていただきたい
(7)駅構内のエスカレーターの出だしで、最初と最後に2、3段のパネルが平らに出るように改善していただきたい
(8)清瀬駅改札から駅構内のエスカレーターまでに点字ブロックの設置を進めていただきたい
(9)駅構内の階段にあと何段で終わりということがわかるようにしていただきたい
(10)清瀬駅構内や清瀬駅南口や清瀬駅北口などで音声案内を充実し、視覚に障がいをお持ちの方が利用しやすいものに改善していただきたい
(11)清瀬駅構内の上りホームのエスカレーター脇(昇りの右側)に鉄製の出っ張りがあります。この出っ張りは、視覚に障がいを持っている方がぶつかったりします。そしてホームへの転落につながる危険性があり改善していただきたい
(12)駅構内に「誰でもトイレ」を設置し、トイレへの音声案内を充実するようにしていただきたい
by hara-noriko | 2019-02-01 21:36 | 活動日誌 | Comments(0)