「市民パレード」で切実な訴えが
2019年 07月 01日
6月29日の土曜日、東京・東久留米市で「市民パレード」がおこなわれました。140人を超える人たちが参加して、「憲法9条を壊すな!」「安倍政権の改憲発議を止めよう!」「沖縄・辺野古新基地建設中止を!」「兵器の爆買い反対!」と声をあげながら、市役所周辺を歩きました。
パレードに先立って市役所前でリレートークが行われました。日本共産党から宮本徹衆院議員をはじめ、永田まさ子、村山順次郎、北村りゅうた、かもしだ芳美の各市議と私が参加しました。社民党の青木佑介市議もあいさつしました。
「市の公立保育園全廃計画を止めよう」の訴えが
私自身、子どもがお世話になっていた保育園が市より民営化が打ち出され、コスト削減とうたわれたその政策には当初、賛成していました。
ですがその中身は、約束の反故、いいかげんな法人募集、不透明な法人選定、文書の改ざん、繰り返す隠ぺい、ずさんな経理とさんざんなものでした。
にもかかわらず、現場の保育士や子どもたち苦しめておきながら、「問題はなかった」と言い張り、民営化を繰り返してきました。
さらに―
いま、この東久留米市では、民間保育園の運営、保育士不足が社会問題としてある中で、公立保育園の全園廃園計画を打ち出し、しんかわ保育園の廃園を強引にすすめています。
しんかわ保育園は、駅の近くでは唯一の園庭のある保育園であり、それをなくすことは子育てに大切な外遊びの希少な場所を失うことになります。
また、近隣の小規模保育施設、民間保育施設が困ったときの支えとなっている重要な施設です。
公立保育園とは、地域の子育ての拠点、保育の支えとなる大切な施設です。
さらに、しんかわ保育園の場合は、これまでの民営化とは異なり、受け入れ先となる新しい保育園もなければ、廃園での転園も保障されていない、行き場がないという過酷な状況です。
そして、このままでは来年、しんかわ保育園の1歳児の受け入れ停止がなされてしまうかもしれません。
つまり、待機児童の中でもいちばん多い1歳児の待機を、市みずからの計画でさらに増やしてしまうことになります。
市が、自治体として児童福祉施設をどう考えているのか、公的保育が地域の子育てのセイフティーネットであることの重要性をどう考えているのか。市みずからが打ち出した計画の問題点や危険性に向き合わない市政には、たいへん問題があると考えます。
また、学童保育施設も来年4月より2カ所で業務委託、つまり民営化される動きがあります。
民営化により延長保育が拡大するなど、保育時間の幅があることは利点だとされていますが、ただ、その中身には職員の配置人数の緩和、専門職である保育士の資格要件の緩和という実質の切り下げ。そして、計画が来年4月という、あまりにも短い期間での強行で、これは職員の方にさらなる苦労を強いるものであり、子どもの安全、子どもの心への配慮といった何よりも大切な部分が置き去りになっていると考えます。
公立保育園の廃園計画の強行、学童民営化が強行されようとしている中、今国会では幼児教育、保育の無償化が今年10月からスタートする予定です。
その前進は望むのですが、やはりその中身は、給食費の課題、無償化に財源を取られることでの保育の質の低下、保育士不足が加速する可能性など、さまざまな懸念の声があがっており、各自治体では慎重に検討がなされているところです。
しかし、東久留米市は慎重な議論も検討もないまま、国の制度に沿ってすすめようとしており、今後、保育環境の激変が予想されます。
その中で、公立すべてを廃園にし、そのすべてを民間保育園に委ねようとしています、
本来、公立、民間で互いに特色を持って保育を支え合っているのであり、保育が多様化してきている中であればなおさらに、地域に根差し、根底から保育を支える公立保育園という施設は、なくしてはならないものと考えます。
このまま、市の計画を進めさせてはならない、と強く思います。
いま、しんかわ保育園では9月議会に向け請願署名活動が検討されております。この運動を大きく広げたいと思います。
子育ての問題は、いま子育てされている方のみならず、これからの未来をつくる地域社会全体につながる問題です。
どうかみなさんのお力をお貸しください。
(左から)宮本徹衆院議員、村山順次郎市議、
原のり子、北村りゅうた市議
by hara-noriko | 2019-07-01 20:42 | 活動日誌 | Comments(0)