一般質問から(5)都市の農地を守る   

一般質問 答弁含めて再掲載
 都議会第3回定例会の本会議で一般質問(9月10日)に立ちました。すでに質問全文を紹介しましたが、今回は答弁を含めて再掲載します。
一般質問は、一問一答ではないので、聞いているとわかりにくさがあります。そこで、どの質問に対する答弁なのかがわかるように、このブログで5回にわけて報告したいと思います。あわせて、大事な答弁については太字にしました。お読みいただければうれしいです。

質問を終えて自席へ
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農業を続けようと思える支援こそ
都からも前向きな答弁が
 最後は、都市農業です。今回は、都市の農地をまもるためには、生産緑地の追加指定や生産緑地の活用が重要であること、何よりも、農業者の方々が農業を続けようと思える支援が必要であることを軸に質問し、前向きの答弁が得られました。引き続き取り組んでいきたいと思います。
 以下は質問と答弁です。

ミゾソバ
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【質問1】
生産緑地の追加指定で農地を増やす
農地に戻して営農したい農家への支援を
 最後に都市農業についてうかがいます。現在、各区市で、2022年で期限がくる生産緑地についての意向とともに、今後の農地活用についての意向調査が行われています。
 農地保全のためには、特定生産緑地だけでなく、生産緑地の追加指定を進めて農地をふやすとりくみが欠かせません。駐車場に転用した土地を農地に戻すことになった人は、「高齢なので迷ったが、市の人が一緒に考えてくれて、工夫すれば農業ができるとわかりうれしかった」と話していました。農地に戻して営農しようという農家への東京都の支援を強化する必要がありますが、いかがですか。

【答弁1】
 (産業労働局長)農地の減少に歯止めをかけ、東京の農地を保全していくため、都は、市街化区域において、農家が所有する宅地や駐車場を農地へ転換する際の建物の基礎や舗装の撤去等の取り組みを支援しているところでございます。
 今後とも、東京農業の発展に向け、新たな農地の創出に取り組んでまいります。


ミゾソバ
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【質問2】
生産緑地の貸借制度を活用して
福祉施設と農家とのマッチング支援を促進
 法整備によって、生産緑地の柔軟な活用が可能になりました。担い手が少ない農家でも、農地を手離さず、生産緑地の貸借制度を活用して農地を維持できる可能性が広がっています。地域でも、福祉通所施設などからも声があります。福祉施設などと農家のマッチングを支援していくことが求められていますが、いかがですか。

【答弁2】
 (産業労働局長)都市農地の保全には、新たな貸借制度を有効に活用し、福祉法人など多様な担い手とのマッチングを促進することが必要でございます。
 都は、今年度から、福祉農園の開設に向け、農福連携コーディネーターの派遣制度を創設し、農業者と福祉施設のマッチングや農地貸借の手続き等を支援しているところでございます。
 今後とも、こうした仕組みを活用し農地の保全を図ってまいります。


 将来にわたり東京の農地を保全していくためには、営農継続の支援こそ重要であることを指摘し、質問を終わります。

キバナコスモス
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by hara-noriko | 2019-09-29 18:56 | 都議会 | Comments(0)

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