あたたかい気持ちになった「祝う会」   

社会福祉法人イリアンソス
新入所者・新成人・還暦を祝う会
 10月4日、社会福祉法人イリアンソスの新入所者・新成人・還暦を祝う会に出席しました。のぞみの家、活動センターかなえ、なかまの家に通所する障害者のみなさんとスタッフが一堂に会して、お祝いします。

4名がお祝いの対象
 今年は、新成人1名、新入所3名がお祝いの対象。保護者の方も一緒に出席しています。来賓は、東久留米市障害福祉課係長、清瀬特別支援学校の先生方、ともしび工房所長、元わかくさ学園職員、家族会代表。(今年は、市議会決算特別委員会の日程と重なったため、市長や市議会は欠席)
 まず、4人のみなさんが日ごろどんなお仕事をしているか紹介があり、そのあと来賓からの祝辞。それぞれ、4人の方にかかわるエピソードを紹介したり、エールを送りました。ある方の元の職場の施設長も参加してくださることは、とても本人を激励するものとなっていると感じました。

私もスピーチ
 私は…みなさんが特技や個性を生かしてお仕事をしていることが素晴らしいなと思ったこと。毎年この会に参加させていただき、利用者さんとスタッフのみなさんでお祝いする、本当にあたたかい雰囲気が素敵だと思っていること。こういうあたたかさが広がって、誰もが差別なく、安心して生きてゆける社会にしていきたいと感じていること。東久留米では、わかくさ学園からはじまり、だんだんと大きくなり、大人になってもこの地域で暮らしていける環境を大事にしていきたい…という内容でスピーチしました。

胸を打たれたエピソード
 胸をうたれたのは、元わかくさ学園職員の方のスピーチです。その一部の要旨は…わかくさ学園の発達相談室第1号の相談だったSさんは、当時、まだ1歳半ぐらい。相談室のブランコに乗りながらお母さんと話したことを覚えている。お母さんが、「この子は大人になるのかな、仕事なんてできるのかな」と。「お母さん、ちゃんと大人になるし、仕事できるようになるわよ!」というと、「本当に?」と。地域で暮らしてゆけることはすばらしいこと。わかくさ学園、学校、作業所、みんな大事。…
 そのSさんのお母さんは、お礼の言葉のなかで、「娘はちょっと凶暴ですが、私にとってはかわいい娘です。ライバルは、広瀬すずだと思っています」と。その言葉に、積み重ねてきた年月を感じ、じーんときてしまいました。そして、福祉就労の大事さを実感しました。

一人ひとりの思いを大事に
 4人それぞれの仕事仲間からのお祝いのスピーチも素敵でした。予定していた人が緊張して前に出て来れなくなり、別の仲間がピンチヒッターになったり、言葉にならない思いをこめてスタッフと一緒にスピーチしたり、一人ひとりの姿が本当に素敵です。それにこたえての4人の挨拶もそれぞれが個性的で立派でした。
 その後全員で記念撮影し、会食。私もみなさんと一緒に、楽しくおいしくいただきました。大勢なので緊張したり、落ち着かなくなったりという姿もありましたが、スタッフのみなさんがせかさず、一人ひとりの思いを大事に、そして一緒に食事を楽しむ雰囲気がとてもいいなあ、と。楽しいひとときでした。

「ほんとにそうだよね~」
 帰りがけに、「今日どうだった?」と利用者のMさんから声をかけられました。「楽しかったし、おいしかったです」といったら、「ほんとにそうだよね~」と実感をこめて返してくれました。私の感想に共感してもらえたことがとても嬉しく、あったかい気持ちになりました。共感ってこういうことか…としみじみ思いました。

萩(ハギ)
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溝蕎麦(ミゾソバ)
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藪蘭(ヤブラン)
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by hara-noriko | 2019-10-05 09:51 | 活動日誌 | Comments(0)

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