安全な駅へ ホームドア設置を
2019年 11月 15日
ホームドア設置 視覚障がいの方々との懇談会
11月12日、「安全な駅舎をすすめる会」が主催した視覚障がいの方々との懇談会に出席しました。ホームドア設置について、東京都が整備促進につながる新しい考え方を示したことをふまえ、視覚障がいの方々から生の声をうかがい、学ぼうという趣旨です。
会に参加する視覚障がいの方が、たくさんのお仲間によびかけてくださり、みなさん白杖をもったり、ガイドヘルパーさんとともに参加してくださいました。また、この問題を追いかけている記者の方の参加もありました。清瀬市の深沢まさ子・山崎美和市議、東村山市の山田たか子市議も参加し、17人ほどのあつまりに。たくさんの大事な意見が出されました。
東京都が示した新しい考え方
1日の利用者が10万人未満でも
東京都が新しく示した「鉄道駅バリアフリーに関する優先整備の考え方」では、これまでの、1日あたりの利用者数10万人以上の駅を優先整備する方針から、10万人未満であっても特別支援学校や病院があるという駅周辺の特性、狭くて危険などのホームの特徴なども考慮することになりました。東京都はこの考えにもとづき、鉄道事業者に働きかけるとしています。
鉄道事業者がやる気になるかどうか
障がい者の声がとても重要
要は、鉄道事業者がやる気になるかどうかが肝心。そのときに、視覚障がいの方々の声は本当に重要だと思います。参加してくださった方のなかには、「主人を亡くしました。その後ホームドアがつきました」という方も…。胸がつまります。犠牲者が出てホームドアがつく、ではなく、危険な駅に一日も早く設置するということが本当に求められています。
懇談会で出された切実な声
ホームドア設置を急がなければ
*自分の思い込みで2回線路に落ちた。電車が反対側に停まっているとはわからなかった。電車が来ていると勘違いして落ちてしまった。
*ホームの幅がそれぞれの駅で違う。また、1つの駅でも狭いところと広いところがあるので怖い。
*駅員がホームにいない、誰も声をかけてくれない。インターホンをおさないと来てくれないなんて…。ホームにおりてどちらに行ったらいいかもわからない…。
*足の裏が鈍感になっていて、点字ブロックがよくわからないときもあり、はじっこをどんどん歩いていってしまうときもある。
*黄色い線よりさがってください、とアナウンスされるが、黄色い線とは点字ブロックのこと。その危険な場所を歩いているのが、視覚障がい者。
*スマホをみて歩いている人が多い。弱視なのでぶつかる直前でないと気づけない。
*ホームのマイクスピーカーの位置が悪く、自分がどこにいるかわからない。すぐに改善を。
*弱視の人にもわかるように、階段の上る側、下りる側をはっきり表示してほしい。
*白杖に、「2、3分手伝ってください」というシールを貼って立っているようにした。
本当に、いろいろ考えさせられ、ハッとさせられました。みなさんのお話を聞きながら、ホームドアを急がなければと改めて強く思うと同時に、ホームドアだけで安全が完結するわけではない、ということも重要だと痛感しました。引き続きとりくんでいきます。
共産党都議団
すべての駅にホームドアを
2011年、日本共産党都議団は「可動式ホーム柵(ホームドア)の整備促進に関する申し入れ」をおこない、利用者10万人以上の駅にとどまらず、「すべての駅にホームドアを」と取り組みを続けてきました。


by hara-noriko | 2019-11-15 00:35 | 活動日誌 | Comments(0)