東京都青少年問題協議会   

「子ども・若者計画」改定
拡大専門部会で意見交換
 2月13日、東京都青少年問題協議会の拡大専門部会がありました。「子ども・若者計画」改定の中間まとめについて、意見交換をする場でした。

「子ども・若者計画」とは
2020年からの計画を策定中
 子ども・若者育成支援推進法にもとづく、都道府県子ども若者計画。都は2015年に策定し、5年間たつことから、2020年からの計画を現在策定中。改定作業は、青少協がすすめています。そして、具体的な検討をすすめるのは、公募都民も参加する「若者支援部会」。その検討をふまえて今回拡大専門部会が開かれ、都議の委員も参加して意見交換をおこないました。都議会から、都民ファ、公明、共産(米倉春奈都議と私)、立憲・民主が青少協の委員になっています。
 以下は、私の意見(要旨)です。

【私の発言(要旨)】

これまでの議論からから学んだこと
3つのことを述べました
 まず、若者支援部会の部会長をはじめ、委員のみなさまに感謝申し上げたいと思います。タイトなスケジュールのなかで、時間をこえて真剣な議論をされていることを議事録から読み取らせていただきました。本当にありがとうございます。大事な意見が交わされていて、とても学ばされました。さらにもっとよく読んで、生かしていかなければならないと思っています。学んだ点から3つ述べたいと思います。

仮面をかぶらず演じない「居場所」
安全で安心できる場の大切さ
 ひとつは、キーワードとなっていると感じたのが、「居場所」です。誰もが、安心して自分でいられる居場所が必要であることが語られていました。「仮面をかぶらず、演じなくてよい居場所が必要」という委員の方の言葉がありましたが、そういう居場所は、特定の人にだけ必要なものではなく、誰もが成長していくうえでとても重要だと改めて学びました。
 不登校やひきこもりの方に限らず、障がいをもつ人、学校に行っている子どもたち…。中間まとめの88ページに居場所にかかわる事業の一覧があり、その最後に、若年被害女性等支援モデル事業も書かれています。安全で安心できる場の大切さを実感しました。

就労についての考え方
生きていていいんだと思える支援こそ
 ふたつめは、就労についての考え方が議論されていたこともとても重要だと思いました。ひきこもりから脱出=就労せねばならない、ということではない支援の大事さが議論されていました。就労だけをゴールにした支援ではなく、伴走型の支援、生きていていいんだと思える支援が本当に重要だと思います。
 また障がいを持つ人は、特別支援学校を出ると一般就労なのか、福祉就労なのか、と選択を求められます。でも、就労だけでなく、いろんな選択肢があっていいと思います。知的障がいの人たちの学ぶ場などを、生活訓練事業で実施している例もあります。

自己責任論に陥らない
子ども・若者が権利の主体
 みっつめに、議論のなかで、たとえば、自己責任論に陥らないように、と表現も含めて真剣に検討されていることが、非常に重要だと思いました。
 そして、そうした議論を経てまとめられた中間まとめは、人権条例にもとづき、性自認および性的指向に関して困難を抱える若者の支援がもりこまれ、多様な生き方が重視されています。
 また、困難を抱える子どもや家族への支援、子ども・若者が権利の主体であること、が位置づけられ、行きつ戻りつの支援をおこなう大事さが明記されています。これも非常に重要だと受け止めました。さらに、意見表明権をしっかり保障していくことが大事であると思います。

2つの要望
 そのうえで、ふたつ要望したいと思います。もしお答えがいただければ嬉しいです。
 *部会に来ていただき事例発表などもありましたが、こうした内容について、最後に計画を冊子としてまとめるときには、反映されるようにする必要があると思いますが、どのような予定になっているでしょうか。
 *これからパブリックコメントが行われますが、より子ども・若者の声を聞いていくために何か工夫される考えはありますか。

以上です。
--------------------------------

よりよい計画になるよう取り組みます

 部会長からは、パブリックコメントで広くご意見をうかがいながら、若者の声を聞くことをすすめていきたい旨のお話しがありました。どのような具体化をするのか、行政に求めていかなければ、と思っています。そして、より良い計画になるように総務委員会でも取り組んでいきたいと思います。

各地で都政報告をしています
東京都青少年問題協議会_b0190576_22515230.jpg
梅にヒヨドリ
東京都青少年問題協議会_b0190576_22420106.jpg
梅にメジロ
東京都青少年問題協議会_b0190576_22420596.jpg



by hara-noriko | 2020-02-14 22:52 | 東京都政 | Comments(0)

<< 高齢者福祉の後退を止めましょう 子育て集会に参加して >>